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「やられたなー」の数だけ成長がある。

「やられたなーは、ほぼ毎週思ってます。」

Zoom画面の向こうから、そう教えてくれたのは、岡嶋かな多さん。

BTSや安室奈美恵に楽曲を提供し、オリコン1位を100回以上獲得する売れっ子作詞作曲家だ。

コピーライター・阿部広太郎さん主宰の連続講座『企画メシ』
第二回目のゲスト講師として、かな多さん(親しみを込めてそう呼ばせていただく)は、私たち企画生のために声を届けにきてくれた。

阿部さんや企画生からの質問に答える形で、かな多さんが口にした言葉だった。

「やられたなー」を毎週。

結構な頻度である。

「なぜこれを自分が出せなかったのか」
「なんでこんな曲書けるんだろう」
「こんな人出てきたら私の仕事上がったりだー!」
遠い世界の人にも近い人にも思う。

天才と呼ばれ、これだけ華々しく活躍していても、そうなんだなあ。。。

そして、かな多さんはこうも言った。

「常に脅かされているけど、それが面白いからできてる」

なんか、これわかるなあと思ったのだ。

たぶん「やられたなー」は、自分の心を削りもするけど、掻き立てもする。

嫉妬や羨望、悔しさという、ちょっとバランスを崩せばネガティブ側に落ちてしまいそうな感情と、同時に飼っているのが「やばい!おもしろい!!」という強烈なワクワク感。

これがあるから、私たちは次の「おもしろい」を自分が生み出せないかと考えてしまう。

クリエイティブが好きで、クリエイティブがやめられない。
「企画」という名のもとに集う私たちは、創作中毒なのかもしれない。
だってこれが人生の潤いでもあるのだもの。

かくいう企画メシ。

毎月課題を与えられるので、毎月自分以外の59人分の企画に「やられたなー」を感じる場である。毎週とまではいかないが、まとまってドカーンと「やられたなー」砲を浴びにきている。

今回、光栄にも、かな多さんに「推し企画」として私の企画にフィードバックをいただいた。それ自体は、もちろん飛び上がるくらい嬉しかったのだが、私自身の「やられたなー」感は変わってないのだった。

もっとスパッと切れ味のいいやつ。
シャキッと小気味いいやつ。
そんなワンアイデアに落とし込みたかった。
他のみんなの企画を見て、すごいなー、悔しいなーという想いは消えない。

「やられたなー」の数だけ成長があるとするならば、きっと私たちは今、叩き上げられている。そう思いたい。

かな多さんの著書から言葉を借りると、
「マイナス評価は、伸びしろ」

私たちは伸びしろだらけだ。
何歳でも。どんな立場でも。

さて次回は「チームの企画」
どんな「やられたなー」が待っていることやら。

最後になるが、かな多さんの笑顔には確実に「やられた」。
ナチュラルで、等身大で、素敵な人だった。


企画メシ、第一回目の講義の話はこちら


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