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「コミュニティ」と飲食店(2.関心編)
IT業界でSaaSなどのユーザーコミュニティの立ち上げに15年関わってきなかで、ただなんとなく、おぼろげに感じてきた
「コミュニティ」と飲食店は似ている
ということを要素分解して考えてみることにしました。コミュニティの理想形は、飲食店の理想形と似ているのではないか?その仮説を検証する試みの第2回「関心編」です。第1回は「認知編」と題して、飲食店やコミュニティがいかに「認知」されるかについて考えました。
飲食店の関心
飲食店が客に関心をもたれるのは、どんなときでしょうか。いくつかケースを考えてみます。
リアル空間
・ファサード(フランス語で「建築物の外観」、英語のfaceと同じ語源)
非リアル空間
・SNS(Instagram、tiktok、X、Facebookなど)投稿
・検索サイトの評価
・グルメサイトの評価
・知人や顧客の評価(リピーターの口コミ)
知人が「店を新規開拓する際の判断基準がファサード」だと言っている人のことを思い出しました。その店の特色や最も訴えかけたいことを表しているのがファサード。店の前で関心を持ってもらう「仕掛け」としてとても重要なことがわかります。店内や味はわからなくても、その店が「初めての客」と接する最初かつ最も重要な「インタフェース」でもあります。
一方、非リアル空間での関心の持たれ方はどうでしょうか。前述のようなよほどの新規開拓者でなければ、その判断基準のほとんどが料理の写真や知人やリピーターの「口コミ」「評価」です。ネガティブな評価は、飲食店にとって致命的。「口コミ投稿で〇〇サービス」等をよく見かけますが、飲食店にとっては評点や投稿数が生命線であるといえます。
「関心編」まとめ
「飲食店の関心」の例を通じて、以下の点で「コミュニティ」と似ていると考えました。
「ビジュアル」
コミュニティの「ロゴ」や「フォント」、イベント集客サイトの「バナー」などは飲食店のファサードに相当する重要なインタフェースといえます。感覚的に「良さそう」「洗練されている」と思えるビジュアルであれば、そのコミュニティへのより積極的な関心(=好印象)も増すはずです。「評価」
・SNS、ブログ、チャットツール(SlackやDiscord等)
リアルタイム投稿やイベントレポート等により、そのコミュニティ活動の実態がどんなものか視覚的に知ることができます。またチャットツールの上での盛り上がり(発言・会話量)など、これから参加する人にとって「活動状況を知れる情報」があることは、とても重要です。よほどのアーリーアダプターでないかぎり「どんなコミュニティか分からないので(正直なところ)踏み込むのは怖い」という感情を持つでしょうし、X投稿やレポートなどで「楽しかった」「最高だった」という感想が残っていれば勇気を出そうという気持ちになり、積極的な関心になるはずです。
・知人の紹介
同業の知人のリアル空間・非リアル空間(SNSなど)での「おすすめ」があれば、コミュニティへの初参加を後押ししてくれます。やはりここでも「口コミ」の力は絶大なり、です。
ミュニティは飲食店と似ている、それは「関心」の段階で主体者(コミュニティの主催者・主宰者、飲食店の経営者)が意識すべきことは、
ビジュアルに留意する
ポジティブな評価を得る
活動状況の「見える化」を行う
ことだといえます。
次回は「関心」に続いて「入店(行動)」の段階について、コミュニティと飲食店が似ているという視点で考えてみます。
#コミュニティデザイナー
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