郷内心瞳 雑記4「いよいよ地獄の様相」

 詳細は伏せますが、およそ1年半以上かけて完成まで漕ぎ着けた仕事が、おそらくダメになりそうです。
 精神的にもかなりきついわけですが、ある意味それ以上にまずいのが、収入面の問題。今後の生活資金として当てにしていた収入がゼロになるわけなので、早急に代替策を考えないと執筆活動を含め、いよいよ生活全般が立ち行かなくなりそうです。まいった。

 差し当たり、すぐにできることとして『晩翠怪談』の続きを近日中にアップします。
 1コンテンツにつき平均2~3話を100円でお読みいただけるように提供している『晩翠怪談』ですが、高いと見るか安いと見るかは人それぞれでしょうね。
 難しいところなのですが、noteで提供できる最安値が100円or無料なので、「高い」と感じられていらっしゃる方には、ご理解いただければ幸いです。
 しばらく出し惜しみなしで、これまでの「拝み屋」シリーズに収録できなかった怪異にまつわる話を、あれこれ蔵出ししていく予定です。
 毎回、冒頭1話は無料でお読みいただけるようにしておりますが、面白そうと感じていただけたら、続きを100円で購入していただけると大変ありがたいです。

 なお、『晩翠怪談』は今後、書籍化の予定はありません。
 絶対にないとは言い切りませんが、今のところ想定はしていないので、悪しからずご了承ください。
 ウェブ媒体のみで展開される表現というコンテンツに未知の可能性を感じている節もありまして、紙媒体では表現できない文芸の面白さを自分なりに模索したいという思いも少なからずあるのです。
 今は試運転の段階で単発の怪談をメインに発表していますが、軌道に乗って風を掴めてきたら、自分の新しいカラーを押しだした作品や実験的な作品なども公開したいと考えております。

 などと並べてみても実現させるためにはまずもって、生活の維持と執筆環境の存続です。
 面倒くさい持病も抱えている身の上なので、今という状況を平たく俯瞰してもまあまあ地獄の様相なのですが、こういう時に表わせる結果というのが、本当の実力と言うのでしょう。
 世相の悪さを筆頭に何かと世知辛いこのご時世、マイナスを全部糧にしてプラスに転じるぐらいの気概がないと、前に進んでいくことなんかできません。
 うしろを向いて感傷に浸ったり、現状を悲観して立ち止まったりするよりかは、這ってでもいいから1ミリでも先に進んでいくことが、結局のところ突破口へ至る最善策なのだと思います。

 そんなわけでがんばろう。
 どうやら悪運だけは強いようだし、これまでもなんやかんやで乗り切ってきたので今度も死ぬ気で挑めば大丈夫でしょう。

 余談なのですが、こんな修羅場でも微妙に楽しみなこともあります。
 来週、出張相談で都内に滞在するさなか、某「こんばんみ」の人と、某「首なし御殿事件に巻きこんでくれた人」とちょっとした会合みたいものをさせていただく予定です。
 どちらも正直、あまり好きな人たちではないのですが(嫌いでもない)、私などよりはるかに素晴らしいポテンシャルを持っている方々と言うのも紛れないも事実なので、せいぜい彼女たちが保有しているポジティブで強烈な「気」みたいものをひっそり分けていただこうかなと画策している感じです。

 まだまだ暑い日が続きますが、皆さま健やかにお過ごしください。
 それではまたそのうち。


よろしければサポートをいただければ幸いです。たくさん応援をいただければ、こちらの更新を含め、紙媒体の新刊を円滑に執筆できる環境も整えることができます。