兵は拙速を尊ぶ
元は孫子の言葉(「故に兵は拙速を聞く、未だ功の久しきを覩(み)ざるなり」)から。意味は作戦を練るのに時間をかけるよりも、少々まずい作戦でもすばやく行動して勝利を得ることが大切である。
スピード感を出せない原因、それは拙速の「拙」を許容できていないからです。「スピード感をもって!」と言いつつ、品質に妥協できないような態度をとってしまうとこれはアクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、スピードは出ません。
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットーのノンフィクション作家、高野秀行さん。間違う力という書籍の中でこのように書いています。
一流の素材より、二流のプロの方がずっとマシである。
(中略)
てきとうでも「今、はじめる」ことが大事
一流であろうとして、スピードを出せない人が本当に多いのです。行動できない天才よりも、行動する凡人の方が強い。二流を最初から目指せば行動に躊躇することは減ります。
ユニークなことをしている人ほど動きが早いのだ。オリジナリティとスピードはどこかで確実につながっているように思える。
なぜなら人はオリジナリティを発揮できるような状況になると、ワクワクして、早く行動したくてたまらなくなるから。他に真似される前に実行したくてたまらなくなるから。
兵は拙速を尊ぶを心に刻みましょう。