物事をどう捉えるか、どう説明するか
頭の中にビジネスのイメージや物事のイメージを持つとき、多次元的に想像することが多いと思います。そもそも平面的に考えられる事象ってそれほど多くないと思います。
とはいえ、そう言った事象を分析したり、説明したりしなければいけないケースがビジネスでは非常に多く、そう言ったことが苦手な方もいるのではないでしょうか?今回は、どうやってそう言った事象を説明しやすくするのかを紹介したいと思います。
端的に言うと、いくつか視点を決めてその観点から説明をする。そして、また別の視点を決めてその観点から説明すると言うことを繰り返します。
わかりやすい例で言うと、建物の設計図などもそうなっています。外観図があり、基礎設計があり、間取りがあり、配線図がありと、視点を変えながら建物全体を理解できるようになります。
実際にビジネスモデルを考えた際に、そのビジネスモデルの価値の流れ、登場人物とその関わり方、収益の産み方、採算モデルなどの視点でそれぞれ説明しながら、全体像を説明していくという形です。モデル図を使う場合も同じで、それぞれの視点でモデルを記述して説明します。聞き手はそれを一つ一つ紐解きながらビジネスモデル全体を理解していきます。
逆に、物事を理解する場合にもこの手法が使えます。例えばコンサルでお客様のビジネスを理解するためには、さまざまな視点で質問をしながら、お客様のビジネスのモデルを理解していきます。
実は、これはIT業界でアーキテクトという職種の人間がシステムを説明するのに、よく使用するやり方で、私もエンジニア時代にアーキテクトとしてこのスキルを身につけました。このスキルは現在、日本マイクロソフトのCTOで当時IBMのDistinguished Engineerだった榊原さんに紹介してもらったこちらの書籍(私が読んだのは原書の第1版でしたが)に詳しく書かれています。といっても、ITシステムについての書籍なので、ITアーキテクト以外は読む必要はないですが。
世の中の事象はさまざまな側面を持っていて、さまざまな視点からそれを捉えることで、より正確に理解できますし、わかりやすく説明できるようになるのです。
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