品川港南でまちと人がつながる実験イベントへのキックオフ、 品川スタイル研究所2023 ミートアップをレポート!
品川港南エリアで働き、暮らし、学ぶ人々と共に未来を描くコミュニティプラットフォーム「品川スタイル研究所」。2021年の発足以降、品川シーズンテラスエリアマネジメント事務局を中心に、品川港南の企業・大学・団体の人々とディスカッションを重ねてきました。
そんな品川スタイル研究所が2023年9月11日に「品川スタイル研究所2023 ミートアップ」を開催。港南で面白い取り組みをしている人たちを知るだけでなく、団体や人同士が繋がるきっかけとなるイベントとなりました。
今回のミートアップは10月23日(月)~29日(日)の1週間の間に開催する「品川スタイル研究所2023」に向けたキックオフイベントです。
今回参加できなかった人も、10月のイベントや品川港南で行われる様々な活動に目を向けてみてくださいね。
港南を知り、つながる ミートアップイベント開幕
会場には港南エリアにまつわる70名が参加。開場と同時にさっそくお酒を飲みながら語り合う姿が見られるなど、イベントが始まる前から和やかな雰囲気が流れていました。
司会の品川シーズンテラスエリアマネジメント事務局の加藤の挨拶にてイベントが始まりました。
「皆さんお集りいただきありがとうございます。今回は港南エリアで様々な活動をする人たちにプレゼンをしていただき、意外と知らない港南での活動を知るだけでなく、ユニークな仲間に出会うきっかけになればと考えています。」
「今回プレゼンしていただく方々は10月23日(月)~29日(日)に開かれる『品川スタイル研究所2023』に何かしらの形でかかわってくれている皆さんです。発表後には交流会も行いますので、プロジェクト仲間作りやコラボ相手探しなど、つながりあえる場としてお楽しみいただければと思います。」
働く場、住む場だけではない?意外と知らない、港南で行われる面白い取り組み
プレゼンタイムでは、港南を中心に活動する9つの企業・団体が取り組みを紹介しました。各5分のプレゼンのなかで、それぞれの想いやこれからについて語られ、意外と知らなかった港南での取り組みに皆さんじっくりと耳を傾けていました。どれも興味深い内容でしたが、今回は当日のグラレコとともにハイライトでご紹介します。
1.CASTO 水落大さん
ソニー株式会社でのカメラ開発事業やアート分野で活躍する水落さんは、自身が取り組む「CASTO」を紹介。
CASTOは「アートを通じてカメラの未来を考える」をテーマに活動している団体で、港南では品川の写真を使った写真展の開催や、地元の学生と写真を通じて品川の良さを発見する活動などに取り組んでいます。質疑応答タイムでは「わたしのカフェで展示をしてほしい」との意見もでるなど、多くの方の関心を引き付けていました。
2.DENSO 神谷広祐さん
自動車部品メーカーの株式会社デンソーからは神谷さんが登壇。東京大学と共同で進めるMobility ZEROについて紹介されました。
手段としてのモビリティ移動の終焉や、移動により新たな価値や情報を求める人の登場という近年の傾向をうけ、未来のモビリティの研究開発を進めているという神谷氏。その研究成果を、港南エリアの各所で仮想体験できないか現在検討しているとのことでした。
3.港南ピクニック部 塩谷桃加さん
港南ピクニック部とは、その名の通り毎週木曜日のお昼どきにみんなで集まってピクニックをする部活動のこと。部長を務めるのは品川在勤・在住歴4年目の株式会社花咲爺さんズの塩谷さんです。
部員数は幽霊部員を含んで14名。普段会うことのない異業種との交流の場としてだけでなく、日常のなかに遊び心を入れたいという気持ちで開催しているとのこと。いつものお昼時間が楽しくなる取り組みが紹介され、会場にもほのぼのとした空気が漂いました。
4.コクヨいす-1レーシング 城間健市郎さん・荒井真里奈さん
次に発表してくれたのは株式会社コクヨにて「いす-1チーム」の監督を務める城間さんとキャプテンの荒井さんです。お二人は社内の有志メンバーとともに、全国各地で開かれるいす-1グランプリに出場しています。
いす-1グランプリとは、事務椅子に乗って商店街を駆け抜ける、日本事務いすレース協会主催のレースです。少しシュールにも感じますが、3人1チームで交代しながら走り抜ける2時間耐久レースとなっており、内容は本格的。オフィス家具メーカーであるコクヨ内でもチームが結成され、日本全国各地の大会に参加しています。
監督自ら事務椅子を持参して行われたデモンストレーションでは、想像以上のスピードを披露。会場を沸かせ、近々開催されるかもしれない港南大会に期待が寄せられました。
コクヨいす1レーシング チーム公式
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/isu1/
(一社)日本事務いすレース協会 公式
https://isu1gp.com/
5.ISID イノラボ 澤畑祥太さん
株式会社電通国際情報サービス(略称:ISID)にて、社内組織としてオープンイノベーションラボを立ち上げた澤畑さん。先端テクノロジーを用いた様々な研究開発に取り組んでおり、そのなかのひとつでもあるロボットプラットフォームの実証検証についてプレゼンしました。
人の姿勢や位置を検知して動く家具など、身近なところで活躍する先端テクノロジーの事例をスライドで紹介。10月末のイベントでは実際に見られると発表もあり、楽しみがまた一つ増えるプレゼンでした。
6.株式会社丹青社 菅野敦夫さん・荒木信博さん
イベント空間や博物館などの空間づくりを行う丹青社からはCMI(クロスメディアイノベーション) センターのお二人が登壇。チームで手掛ける港南ラボMk_3(マークスリー)を紹介しました。
Mk_3は空間×テクノロジーの可能性を追求する共想プラットフォームです。企業やクリエイターたちの活動の場として活用されており、当日は実際に活動する映像クリエイターの石田さん、エレクトロダンサーのCHIHOさんも登壇。Mk_3からフランス発祥のエレクトロダンスの普及を目指したいと語りました。
最後には「港南との親和性が高い!みたいなことがあればどんどんとつながり活用してほしい」と荒木氏から語られました。
港南ラボマークスリーWebサイト
https://mk-3.com/
7.neighborGood 高橋絵里さん
株式会社コクヨ内にある部活のひとつであるneighborGood。「地域の方を巻き込んだボトムアップ型のアプローチで愛着の持てる居場所づくりを目指す」をテーマに、各地でイベントの企画やワークショップを行っています。
過去には、持ち出せるDIY家具キットの提案やまちの魅力をマッピングするワークショップなど、その地域に合わせた企画を行ってきました。10月のイベントでも、ワークショップを予定しているとのことで、運営やコラボレーションしてくださる方の募集を呼びかけました。
neighborGood Webサイト
https://www.neighborgood-tokyo.com/#home
8.調査部 西倉美祝さん
建築設計とリサーチを専門に活動している西倉さんは「体験を発掘する、強化する」をテーマにプレゼン。いまあるものを体験するというものだけでなく、いまはまだはっきりと表に出ていないものを発掘する意図や価値について語りました。
今ある場所がどのように活用されているかなどを調査し、港南がもつ空間のポテンシャルについてまとめているとのこと。港南ならではの経験を引き出せるよう仕組みの開発や、発掘のきっかけづくりをしたいと考えていると語り、港南に関わる方への協力を仰ぎました。
9.五感プレイスメイキング部 辰巳寛太さん
株式会社アール・アイ・エー(RIA)にてまちづくり計画を担当する辰巳さん。今回は五感をキーワードに港南のまちの魅力を探索する五感プレイスメイキング部の部長として登壇しました。五感プレイスメイキング部は、その日の気候やイベントに合わせてまちを楽しめる仲間たちが集まる部活として結成されました。港南で行われる多くのイベントに参加してきた辰巳さんから、できることを集めたマップがあるといいのではないかということで大きなマップを会場に設置しました。
多岐にわたるRIAの挑戦
Re-FRESH for Shinagawa People【GOOD MORNING CAFE 品川シーズンテラス/港南】
自社スペースや個人的な港南のお気に入りスポットをマッピングしてシェアする取り組みということで、交流会タイムではマップを見ながら語り合う人たちの姿が多くみられました。
皆さんの熱量と港南愛がたっぷりと詰まったプレゼンが終わり、次はみんなで自由に語り合う交流会がスタート! 港南を深く知った後は、港南での新たな出会いの時間へと移ります。
交流会でつながり広がる輪
美味しそうなフードやお酒が立ち並び、交流会はスタートしました。今回フードを提供してくれたのは品川シーズンテラス内の飲食店の「GOOD MORNING CAFE」「チャールストン」「板前バル」「かちかつ」さんです。みんなで思い思いに器へよそいながら、美味しい食事を楽しみました。
会場では名刺交換をする方もいれば、久しぶりの対面で近況報告する方もいました。コロナの影響もあり、画面越しでは会ったことがあるけど対面は初めてという方も多く、顔を合わせたコミュニケーションならではの和やかな空気感が流れていました。
なかにはピクニック部の芝生の上で団らんする人も。
エレクトロダンサーのCHIHOさんのダンス披露には皆さんが注目していました。
参加者のなかからは、プロジェクトでコラボレーションできそうですねという話や、団体同士がつながって来年に一緒にイベントをしましょうなど具体的な話が多く飛び交っていたのが印象的でした。
品川スタイル研究所としては初のミートアップイベントでしたが、港南に携わる方が集まり港南について語り合う、充実した交流の時間となりました。
まとめ
品川スタイル研究所では今後も港南を盛り上げるため、アクションまでつながるような施策を企画中。港南で活動する仲間も募集しておりますので、ご興味のある方はぜひ品川シーズンテラスエリアマネジメント事務局までご連絡ください。
お問い合わせフォーム
https://sst-am.com/contact
そして、10月末には品川シーズンテラスや近隣の品川港南の企業のスペースを使った「品川スタイル研究所2023 」を開催予定!今回プレゼンで登壇していただいた方をはじめ、港南で活躍するユニークな団体が様々な企画を予定。情報は近日公開予定です。
品川スタイル研究所特設Webサイト
品川シーズンテラスエリアマネジメントWebサイト