「”品川港南”の未来ビジョン」を読んで、私が感じたこと。【品川スタイル研究所コメンテーター】
コロナはいつか必ず収束する。
多くの人が収束後の世界をより良いものとするために、既に動き出している。
国内最大級のオフィス街品川もコロナの後を見据えて動き出す。
今回2月25日に開催する、品川スタイル研究所「これからの”品川港南”」にご登壇いただく、品川エリアに関連する研究所の「まち」に関連する研究員の皆さまに、未来の品川駅港南口エリアを想像してもらい、記事をお寄せいただきました。
記事はこちら:
VOICES - 品川スタイル研究所コメンテーター
これらの「”品川港南”の未来ビジョン」記事を読んでのご感想を、エリアで活動する様々な方に品川スタイル研究所コメンテーターとしてお寄せいただきました。
まちはひとりのものではないし、ひとりで変えられる未来もないから。ひとりひとりの声に耳を傾けよう。
ぜひお読みいただいている皆さまも、皆さまの想いを、noteコメントやその他SNSで #これからの品川港南 のハッシュタグをお付けいただきご共有ください。
※以下順不同
古屋 公啓 氏(港南振興会事務局長/港区観光大使)
皆様の記事をとても興味深く拝読させていただきました。皆様に共通していることは「今」から「未来」に向かうためには、成り行きだけの時間の経過を待つことだけを良しとせず、環境の変化をチャンスと見なしながら見取り図を作る視点があるということです。そこに描かれている内容の感想として、私は大いなる共感を抱くとともに、今まで遣り損なってきた事柄への後悔、失ってしまった環境への追憶を感じずにはいられません。悲喜こもごもが混ざりアンビバレンツな気持ちになりました。マチナカで地元企業が取り組みながらも止めてしまった地域密着型の店舗運営のこと。再開発前の駅前広場では、大きな桜が咲き誇って春をプレゼントしてくれていたこと。殺風景になってごめんなさい、と謝りたい気分です。ソーシャル・キャピタルをより有効性のあるものにするために、様々な地域団体が試行錯誤をして苦労をしていること。また、地域の日常と歴史から生まれるローカル性や人情味にご理解を得られたり、地域資源の一つである環境の活用への視点を見ること。地域振興に携わる者としてこのような悲喜こもごもを思い直すことができたことはとても大きいですし、励みになります。改めてこれからの街づくりの取り組み方や地域の見せ方、出来事やエピソードの編集のやり方などのヒントが詰まっています。皆様それぞれの記事に一つずつ感想を述べさせていただきたいところですが、スペースの都合でまたの機会に譲りたいと思います。ありがとうございました。今般の環境変化が皆様の記事にある見取り図の具現化を加速していると思います。品川港南は、そもそも外部環境の変化とともに生まれて、環境とともに変化し続けているエリアです。これからはこの本質に加えて新たに楽に働けることができ、楽しく暮らせる街になっていけるようになるために、この良き出会いとともに引き続きご一緒に考えていけたら幸甚です。
●古屋 公啓 氏
港南振興会事務局長/港区観光大使
https://www.facebook.com/hamukei.ffbiyori
https://youtu.be/fsgO4J57cgw
伊丹 桂 氏(ワールドシティタワーズ自治会 会長)
この地域のレジデントとしての私たちは品川と港南を使い分けています。区外の人には「品川」、区内の人には「港南」と言う。ワーカーにとっての港南はまさに「品川」で、そこにもしかするとズレがあるのかもしれませんが、そのズレが「品川港南」の面白さにつながったらいいなと思いました。港南では毎年5,6千人が集まる桜祭りをやっています。会場の運河でのボートレースには港南の企業ワーカーチームも出場していますし、ご協賛もいただいていますが、参加者の多くは住民です。仕事がお休みの日でも花見ができて、祭りに参加したいと思えるワーカーにとっての魅力ある品川と、レジデントにとって、ここで暮らしここに帰ってくるふるさととしての港南が重なるところは、たぶんワーカーやレジデントのみならず、多くの人にとって空港の玄関、リニアの始発駅だけではない魅力ある街になるという強い確信のようなものをコメンテーターの皆さんの中に感じました。残念ながらコロナ禍にあって地域イベントは軒並み中止され、在宅勤務によって駅前広場は以前のような人の波は消えてしまいましたが、「おっ?」と感じられる仕掛けを共に創っていきたいですね。
●伊丹 桂 氏
ワールドシティタワーズ自治会 会長
https://www.facebook.com/WCTJichikai
https://www.facebook.com/kei.itami.3
上原 優子 氏(シティタワー品川自治会)
皆様の寄稿記事が素晴らしく、住民としては、このような大企業の方々がおらが町(ここでは品川と表現しますが、品川駅港南口エリア)の未来について考察していただけるなんて、とても嬉しく、大変興味深く読ませていただきました。
十数年前に品川に引っ越してきて感じたのは、運河と線路に囲まれた島国のような感覚。
島国というと閉鎖的なイメージなので、私はアイランドと表現するのですが(笑)、新幹線も止まる主要ターミナル駅があり、小中高大と学校もあり、運河には船も通るし、水鳥もいる、そして人口の20%近くが15歳以下という理想的コンパクトシティとなるスペックを持ち合わせているのです。
そしてどなたかも書いていましたが、人が集まるところには憩いの場が設けられるべきで、カフェなどがある程度あるこの町にあえてほしいと思う場は、個人的には森です。都内一のマンモス小学校のあるこのエリアに土がほとんどないのです。
森は、人々に安らぎや気分転換の場となります。
コロナ禍で在宅勤務が増えたということは、タワーマンション内に多くの住民が仕事しているということで、住民も品川でワーカーになりつつあるのです。
見渡すばかりコンクリートの建造物ばかりでは、職場でも家庭内でも余計に息が詰まってしまいますよね。
そんな余裕ある街づくりを品川に係るワーカーや住民がともに目指していけたら、もっと素敵なエリアになると確信しております!
●上原 優子 氏
シティタワー品川自治会
https://ctsjichikai.wixsite.com/kurohachi
藤嶺 典優 氏(東日本旅客鉄道株式会社 東京支社 品川駅 内勤総括)
品川港南エリアを中心とした地域の可能性に改めて気付かされました。
以前に看板政策の1つとして掲げられた地方創生は各地において小規模ながらも成功事例が出る中、東京圏への人口流入という流れには一向に歯止めがかからない状況であった。
それがコロナという未知のウイルスにより、人々の価値観がパラダイムシフトを起こした。今では「密」の代表例としてメディアを通じて見ない日はない品川駅において、劇的な変化を日々目の当たりにしている。
ただ、ある種強制的な社会的OSのバージョンアップであり、個人・組織がそれに適合するべく、足掻いていると感じる。もちろん当社もその例外では無い。
品川港南エリアは各著者の寄稿の通り、国内外各エリアとの物理的な距離や、企業体の集積という点からも大いに可能性を秘めていると感じている。
リアルからバーチャルへと急流のような流れがあるが、一方ではリアルだからこそ生まれる価値や化学変化があると信じている。そして、その中心は品川エリアである。当社においても、「JR東日本NextVer.」のステージに欠かせないピースとしてその力を発揮したいと改めて実感させていただきました。
●藤嶺 典優 氏
東日本旅客鉄道株式会社 東京支社 品川駅 内勤総括
https://www.jreast.co.jp/
金谷 貴央 氏(日鉄興和不動産株式会社 賃貸事業本部 エリアマネジメント室)
各々の視点で品川の未来を捉えており、大変興味深く拝見させていただきました。
皆様のご意見に共通するテーマとしては「オンラインとオフラインの融合」と「地域性の創出」という点かと思います。
これまでは交通利便性といった、言わばオフラインの象徴的な強みを持っていた品川という街が、企業にとってオフィスを構えるエリアとして選ばれる為に、地域性は必然的に求められる要素だと思います。
奇しくもコロナ環境下で「社内コミュニケーション」が企業の抱える大きな課題として認識されています。我々も微力ながらコミュニケーションの基盤整備となる取り組みを行なっておりますが、今後はデベロッパーとして提供するのではなく、品川にいらっしゃる企業・ワーカーと共に地域性を作っていきたいと感じました。
●金谷 貴央 氏
日鉄興和不動産株式会社 賃貸事業本部 エリアマネジメント室
https://www.facebook.com/takahiro.kanaya.902
生方 徹 氏(渡邊倉庫株式会社 営業統括部長 兼 営業部長)
品川港南口のイメージは、オフィス街で特色・魅力の少ない街で、何かしら変えていかないと通勤に利用されるだけの場所のままになってしまうと感じました。
その一方で、スペインのバルセロナ、オランダのアムステルダム、スウェーデンのマルメ、パリやメルボルン、ポートランドなど世界中の都市のような職と住が融合したコンパクトな街をへと進化する可能性を秘めているとも感じました。
研究員およびステークホルダーの皆様と夢のあるワクワクできる街づくりをお手伝いできればと思います。
●生方 徹 氏
渡邊倉庫株式会社 営業統括部長 兼 営業部長
https://www.watanabe-souko.co.jp/
松田 ともみ 氏(リブポート株式会社 シニアマネージャー)
品川港南口は、この20年で大きな変化を遂げたとともに、ターニングポイントの時期であると思います。20年間で大経済都市・東京を代表するオフィス街に成長し、次の20年は成熟および時代に合った変貌が期待される。抜群の交通アクセス、高層ビル群、運河、マンション街、駅前広場・・・これらのポテンシャルを掛け合わせると山下氏のコメントにあるよう、何色にでも染まる可能性を秘めていることでしょう。どんな街でも登場人物は「人」である中、働く人、住む人が誇りを持って快適に過ごせる場所であってほしい、そして訪れる人がもっと増え、曜日・時間に関係なく活気あふれる街にするため、テーマ性があれば関係者一丸となって取り組みが加速するのではないかと思います。竹内氏のコメントにあるようアートのある街、とりわけ若いアーティストの作品が定期的に並ぶような場所であると「品川らしさ」の特徴となり面白いと思います。
●松田 ともみ 氏
リブポート株式会社 シニアマネージャー
https://www.libport.jp/shinagawa.html
https://www.facebook.com/libport.shinagawa/
野元 淳 氏(京浜急行電鉄株式会社新規事業企画室 主査/AND ON SHINAGAWA 事務局)
寄稿記事を読んで、アフターコロナの文脈においては、オフラインでの体験や幸福への渇望というのが重要なキーワードだと感じた。品川というエリアは、日本の中でも有数の駅であり、当社にとっても最重要拠点である。品川に来ることで新たな体験を感じることができ、セレンディピティがある街に発展させていくことで、アフターコロナにおける1つのまちづくりのモデルケースになれると考えている。
当社はそんな品川において、「AND ON SHINAGAWA」というオープンイノベーションコミュニティを運営している。品川発のイノベーションを数多く起こしていくことで、品川という街を、新たな体験価値を感じることができる新しい街にしていきたい。
そして、今回のテーマは有識者の方々が品川・港南の未来についてであったが、
現在計画されている東西自由通路の延伸により、港南、高輪エリアのシームレスな移動が実現し、〇〇エリアといった分断ではなく、品川駅一体として、将来を見据えていくことができると考えている。そのため、有識者の皆様には、港南エリアに限らず、高輪エリアを含んだ品川全体の発展についてもお力を貸していただきたい。笑
●野元 淳 氏
京浜急行電鉄株式会社新規事業企画室 主査
AND ON SHINAGAWA 事務局
https://www.keikyu.co.jp/
https://and-on.keikyu.co.jp/
高野 昌幸 氏(株式会社NSFエンゲージメント チーフプロデューサー)
「職住近接」から「職住創発」、
「ワークライフバランス」から「ワークライフシナジー」へ。
品川港南に「街」を感じたのは、品川シーズンテラスがオープンしてからだ。品川シーズンテラスに行くと品川港南は「働く」と「住む」が近い「職住近接」の街だと感じる。また、品川港南に通う私たちの働き方もリモートワークによって「職住近接」になった。
「“品川港南”の未来ビジョン」には、その先がある。「みんなで“品川港南”の街をつくる」と言うビジョンだ。私はそこに「職住創発」、「ワークライフシナジー」と言う新しい価値を感じた。品川港南は、そうした「創発の街」になるだろう。私もそんな街づくりに参加したい。
登壇者の皆さんが、港南口の広場の可能性について述べられていた。確かに今のままではもったいない。(笑)
●高野 昌幸 氏
株式会社NSFエンゲージメント チーフプロデューサー
https://www.nsf-e.com/
鈴木 雅明 氏(株式会社丹青社 企画開発センター 開発プロデューサー)
皆様の記事を拝見し、街の営みの中心には「ひと」がいる、ということが共通であり、そして「ひと」は常に有機的なつながりを求めていることを強く感じます。
現在コロナという苦境への対応、またこれからのDX社会化に対峙するとき、昨今の私たちは(正確に言うと企業人としての我々は)テクノロジーで武装し立ち向かおう、とだけ考えがちですが、どれだけ武装しても、結局中身は今も昔も変わらない「ひと」であることを忘れてはならないのではないか?そんな想いが強くなってきた今日この頃です。また、「ひと」のつながりの多くは、何かを起因とした偶発であり、土壌の性質に由来すると考えます。港南という土地に紐づいている時点で、皆様のつながりにはご縁を感じます。
このつながりを糧にこれからの港南を皆様と語らい、描いていければ幸いです。
そして、この活動が「港南」としての独特な文化を醸成し発信ができる基盤になることを願っております。
●鈴木 雅明 氏
株式会社丹青社 企画開発センター 開発プロデューサー
https://www.tanseisha.co.jp/
中嶋 信行 氏(港南小学校PTA会長/日本マイクロソフト株式会社)
ソニーコンピュータサイエンス研究所竹内さんの寄稿記事のみんなで臨機応変に編集、改良し続けられる未来の街Wikitopiaの発想が面白いと思いました。品川駅港南口エリアを構成するハードウェアとしての都市にとどまらず、ソフトウェアとしての居住者、通学通勤者が構成する企業、商店街、港南振興会、港区や警察、消防所、消防団、幼稚園、保育園、小中学校、幼小中PTA、特別支援学校、町会、自治会、管理組合や、その連合組織である港南連合会や防災ネットワークがメッシュ上で互いに意思疎通を行い連携し、イベント、お祭り、地域清掃や防災の取り組みを一体感持って進めていく過去から未来へ、このエリアに関わるすべての人々の日々の小さな一歩でいつの日かWikitopiaを実現したいです。
●中嶋 信行 氏
港南小学校PTA会長
日本マイクロソフト株式会社 パートナー事業本部 パートナー営業統括本部 SMC/SMBパートナー営業本部 シニアクラウドセールスマネージャー
WCT自治会副会長防災部長
WCT管理組合防災部会長
https://www.linkedin.com/in/nobuyuki-nakajima-7762b3144/
https://www.facebook.com/nobuyuki.nakajima.37/
岸 藍子 氏(バリュエンスホールディングス株式会社 ブランドコミュニケーション室 副室長)
コロナ禍において、最近では変異型のウィルスも発見され、withコロナの期間がどのくらい続くのか、そしてアフターコロナでの働き方や生活は“元に戻る”のか“今のまま”なのか、様々な考えや意見が飛び交っています。私自身、専門家でも有識者でもないのでその答えは持ち合わせていませんが、“今の(もしくは今より悪い)状況にいつでもなり得る”という視点で今後のモノゴトを捉えていくことが重要だと考えます。
リモートワークや外出自粛が推奨され、単純な“時間”という点では余裕が生まれた方が多いのではないでしょうか。多くの方が自分の今持っている時間をどう過ごすか、効率化された時間の過ごし方を自ら考えているでしょう。
私が品川で働き始める前、品川という地に“オフィスしかない”という印象を持っていました。しかし、働き始めると“オフィス”と“生活”が程よく共存している地域なのだと感じました。だからこそ、働く人々、暮らす人々が会社任せ、自治体任せではなく、コロナ禍の経験を活かした新たな取組みもしやすいかもしれません。生まれた“時間”と豊かな“地域性”を掛け合わせ、ネクストスタンダードをこの品川エリアから生み出せないか、私も考えてみようと思います。
●岸 藍子 氏
バリュエンスホールディングス株式会社 ブランドコミュニケーション室 副室長
https://www.valuence.inc/
https://www.linkedin.com/in/aiko-kishi-47b9331b0/
野崎 和久 氏(株式会社 電通国際情報サービス オープンイノベーションラボ)
私もコロナ禍を機にリモートワークがメインとなった一人です。特に1度目の緊急事態宣言以降、平均して月に1度会社にいくという生活に激変し、必然的に家で過ごす時間が多くなりました。おそらく、アフターコロナでも業務上リモートワークが成り立ってしまった今、完全に元に戻ることはないだろうなと思っており、今後の品川の未来についてコメンテーターの皆様の記事は非常に共感することも多かったです。
アフターコロナ後でも、日本全国、海外も含め出張なども完全に解禁されれば、リモートワークが一般的になったとしても業務で外出する機会も増えていくと思います。品川は、飛行機、新幹線、リニアと移動の拠点として非常に利便性の高い地域であるため、移動時の拠点としてサテライトオフィスなどに人気が集中するのではないかと思っております。
また、わざわざ出社・通勤して人に会うという行動は減り、集まりたい人だけで集まる、会う必要のない人とはオフラインでの機会がより減っていくという傾向になるのではないでしょうか。人と会う、出会いのきっかけも少なくなり偶発的な出会いによるイノベーションが生まれる機会や場も多くはオンラインへ移行されていくのではないかと感じており、そんな中リアルで会う理由、品川で会うという機会をどのように創造していくのかという点も今後の街づくりには重要なのかもしれないと感じました。
●野崎 和久 氏
株式会社 電通国際情報サービス オープンイノベーションラボ
https://dentsu-ho.com/people/1002
宮崎 一榮 氏(港南FC 監督)
港南FCという地域の少年サッカーチームを運営している、宮崎一榮と申します。サッカーチームというのは世界中のいたるところにありますが、どのチームも地域から愛され、「誇り高き存在」になっています。私は港南FCが「ただサッカーをプレイする場所」だけではなく「誇り高き存在」であってほしいと願っています。
私は子供たちに
「港南FCは世界で最高のクラブだよ」
「港南小学校は世界で最高の小学校だよ」
「港南という街は世界で最高の街だよ」
「君たちのお父さんお母さんは世界で最高のお父さんお母さんだよ」
と本気で、真剣に伝えています。
その想いが伝わっているのか、子供たちは円陣を組む前に、左胸にある「港南」の文字に本気でキスをしてからキャプテンの「1.2.3」に続いて、大声で「港南」とコールします。
その姿は大人の私から見てもかっこよく彼ら自身が「誇り高き存在」となっています。
港南は誇りを持てる街だと思います。品川駅はほとんどの日本人に知られ、港南にある企業は日本経済をけん引しています。中には世界に名を知られる企業まであります。
私は港南小学校、港南中学校から「地域コーディネーター」という役目を仰せつかっています。港南の素晴らしい企業と住民の懸け橋となり、子供たちがさらに港南に誇りにしてくれることを目指したいと思います。
「すごいぞ!!港南!!」
●宮崎 一榮 氏
港南FC 監督
(港南FC Facebook)
吉田 祐介 氏(品川CC(品川カルチャークラブ))
皆様の寄稿記事拝見させていただきました。
港南エリアを拠点に活動しております品川CCの吉田と申します。
港南を中心とした品川エリアでのスポーツ活動、文化活動を通じて、地域の活性化、子供の育成などを行っております。
有識者の皆様の記事を拝見させていただき、ぜひ皆様と港南という街を盛り上げていく活動をご一緒できればと強く感じております。中でも山下様の記事の中で出てきた、「平日の働くこと」だけに特化した機能的な街という表現が今の港南を象徴しているのではないかと痛感しました。
「港南という街に来る理由」が今のところ「働くため」という方々がほとんどになってしまっていると思います。これ自体悪いことではないのですが、例えば私たちのような地域のスポーツ団体がハブとなり「スポーツをしに来る」「スポーツを見に来る」、そういった場所としての価値も加えることができると、新たな街の価値、そして人が集まる理由になるはずです。
ただ、どうしてもそういった活動は単発になってしまいがちです。そこで地域の企業の皆様と、そして住民の方々と連携し、私たちのようなスポーツを中心とした団体がハブとなり皆様の架け橋になっていき、さらにSDGsなども意識した活動を継続的に今後ぜひ展開していきたいと思っております。
●吉田 祐介 氏
品川CC(品川カルチャークラブ)
https://shinagawa.cc/
岸原 直人 氏(Bullseyes東京 General Manager)
品川・港南地域で活動をしている 日本社会人アメリカンフットボール X-League所属のブルザイズ東京GMの岸原と申します。
私達がこの地域に活動拠点を移して、丁度20年目を迎えました。この間に新たに始まった海の日恒例の港南スポーツフェスタ等を通じ、地域の皆様との交流、地域活性化への貢献を目指してまいりました。
この20年間、都市計画に基づく秩序ある街づくりが進んだ港南地域の発展は目覚ましく、私達がグランドから見てきた光景は大きく変わりました。高層オフィスビルには大企業ビジネスパーソンが多く流入し、多くのタワーマンションに住む「職住近接」の住民が、国内屈指の「エキナカ」商業施設等にて洗練されたライフスタイルを楽しんでいます。
しかしながら、こうしたハード中心の都市開発は、一方では均質化して面白みに欠けるように感じます。せっかく多くの方々が様々な場所から東京でも有数のターミナル駅でもある品川港南エリアに集まるのですから、このエリアならではの⾝体で経験し五感を通して街を知覚するようなソフトが必要に感じます。
こうした街を活性化させるソフトとして、「街全体をスポーツに開放する」という方法があるのでは、と考えます。私が駐在していた米国NYマンハッタンでは、高層ビル,Streetを人・スポーツに開放する取り組みが定着していました。特に8月の毎週土曜日に開催される「サマーストリート」では、世界の経済の中心地であるマンハッタン中央の南北全長11kmを歩行者天国化し、ランニング、ストリートヨガやウエイトトレーニング、さらにはクライミングウォール等を設置する等して大人から子供迄が非日常体験を楽しみ、人々の新たな交流を増やしています。いわば「街の主導権を人に渡す」この取り組みは夏のマンハッタンには無くてはならない風物詩となっています。
品川港南地区でも、この「街全体をスポーツに開放する」取り組みを実施し、五感を通して街を知覚する新たな楽しみ方を提供してはどうでしょうか。その際には、近年連携を加速している品川CCさまと共に、様々なスポーツプログラムを提供することを、ここにお約束いたします。
最後になりますが、品川港南エリアの平日昼間人口は100,000人とのこと。私達は「100,000人の市民チーム」をVisionに20数年間活動してきているチームです。品川・港南地区に関わる全ての方々に愛されるようになり、皆様の応援で満員のスタンドの中でフットボールをすることができるよう、チームとして精進してまいります。
●岸原 直人 氏
Bullseyes東京 General Manager
https://bullseyes.net/
https://www.facebook.com/bullseyestokyo
船木 亮作 氏(港区立港南小学校 校長)
子供たち、教育という観点からいくつか興味深い内容を目にしました。山下さんの文の中に建築家のルイス・カーンの言葉がありますがまさしく品川の未来はここにかかっていると思います。港区は港南地区を文教都市として考えてきました。現に保育園・幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校・大学と様々な校種が集まっています。そこには、そこに通う子供たちと保護者(住人)がいます。住人と地域、企業の3つをどのように繋げていくかが課題だと感じています。連合会の方々のご尽力で様々な取り組みを行っていただいていますがさらに「ふるさと港南」と思えるような街づくりが大切になると考えています。
●船木 亮作 氏
港区立港南小学校 校長
https://konan-es.minato-tky.ed.jp/
https://twitter.com/konaneschool
飯塚 則男 氏(港南防災ネットワーク会長)
皆様の寄稿記事を読んで私なりに共感したのは、岡本篤佳氏の品川港南に求められているのは、ローカル性だと思い地域固有性であり、地元感。それはいつも会う馴染みの顔。人との交流が人生を充実させる一つの要素である事に気づかれた方が多いのではないか。
人情味あふれる港南地域は、元来他地域からの移住者が多い街でもあります。企業と地域住民との関わり方が今後さらに大切になって来ると思います。コンクリートジャングルの中で生きる私たちだからこそ、人との繋がりや思いやる気持ちを大切にし企業と地域住民のふれあいを築きあげて行きたいのです。
港南地域の人口は、約2万人(外国人は約千人)。昼間の人口は、約10万人になりますが、この外国人約千人の1%で良いので何か地域活性化の原動力になって頂けたらもの凄い力と私たちの励みになると考えています。
これからの進むべき方向性として、企業や大学(海洋大)、町会、自治会、マンション管理組合、などが行政と連携しながら港南地域に相応しいもの、或いは魅了する物を発見し特色あるイベントなどを開催、発信していく。企業と大学、地域住民と外国人1%との関わりでコラボレーションを豊かに品川港南地域に相応しいソーシャルキャピタルを実現していく。そんな街に出来たらなんて素晴らしいでしょうか!
●飯塚 則男 氏
港南防災ネットワーク会長
秋山 正利 氏(品川駅港南商店会会長)
品川駅港南口商店街は「大企業城下町」として順風満帆に発展してきました。更にリニア開業があればなお一層の躍進が約束されてさえいましたが、予想外のコロナの蔓延が発展の前提である「大企業城下町」という確かだと思っていたものが揺るがす事になりました。
諸先生方のご意見もコロナ後のオフィス街の在り方について言及されておりますが、その未来像についてはまだ暗中模索の段階であるのだなと思えた。
人を集めることが繁栄への道であった時代は、果たしてコロナ禍が終わる3年以降後でも通用するのか?それともそのような価値観は捨て去るべきものなのか?品川駅港南口の特性を是非とも研究考察を続けて頂きたいものと思いました。
銀座や渋谷等の大商業地域に近接する品川駅港南口は極端にサラリーマン需要に依存し、飲食居酒屋街に特化し、物販販売はほとんど見られないという偏った発展をしてきました。
コロナ禍でも何か買いたいものがあるから電車や車に乗って買い物に来てくれるという動きが殆どないのが品川駅港南口の特徴であり、コロナ禍ではそれが大きな弱点として露呈し、街の活気を奪っています。
銀座や渋谷に対抗して、デパートや有名物販店が品川に来てくれるというのは容易ではなく、品川グランドコモンズ、品川インターシティが出来る時に、両者の間に長さ400mにも及ぶ緑地公園に面した物販店の誘致などを願いましたが残念ながら果たされませんでした。
先生方のご意見を読んでいるとポテンシャルはあるという総論は掛かれているけれど、その具体策については今一つのように思えました。
「水と緑はある」と述べておられる先生もおられましたが、それをいかに生かすか?について具体案を戴きたく思います。
20年以上前ですが、港南の運河を閉鎖して巨大なプールとし、下水処理場の力を借りて水を浄化し、イルカを泳がせようという話が東京海洋大学で発表されたことがありました。
荒唐無稽な話でなく、当時で100億円ほどが確保できればあり得る話だったようですが勿論、大変な困難を伴うものです。。
是非とも今後の商店会の在り方の指針を作って頂けたらと思います。
●秋山 正利 氏
品川駅港南商店会会長
これらのご登壇者さま、コメンテーターの皆さま、そして本記事をお読みいただいている思いある”品川港南”地域の皆さま、このエリアにご興味を持っていただいた皆さまと一緒に、エリアの未来に思いを馳せるイベントを2月25日(木)夜に開催いたします。
ぜひ、ご参加ください。当日(オンラインではございますが)お会いできることを楽しみにしております。
ー 品川スタイル研究所
イベントの詳細・お申し込みはこちら