商店街で働く人がオンラインで販売を伸ばす方法とは?はじめてのオンライン販売の方法と注意点
こんにちは、しながわ商店街応援プロジェクトです。
緊急事態宣言は無事解除されましたが、Withコロナと言われるように、人々の生活スタイルの変化が予想され、店舗のみなさまも変化に適応することが求められています。
そんな中、品川区・五反田バレー・品川区商店街連合会で品川区の商店街にあるお店をはじめ、多くのお店さんのお役に立てること、お店で買い物をしたいお客さんに喜んでもらえることはないか?と考え、しながわ商店街応援プロジェクトを立ち上げ、「お店がコロナ禍でもサービスを提供できる方法」をまとめて、みなさまに発信していきたいと思います。
今回はオンラインとの組み合わせが難しいサービス業向けのテーマになっております。(小売業や飲食業の方も参考にしていただける内容です)
ぜひ、周りの方でお困りの方がいらっしゃれば、こちらの記事を共有していただけますと幸いです。
こちらの記事はシェアリングエコノミー実践家の加藤こういち様に寄稿していただき、株式会社ココナラに監修していただきました。
シェアリングエコノミー実践家 加藤こういち様について
シェアエコ1,000回以上使ってミレニアル世代の幸せな生き方を研究中のフリーランス。
4年前に上京して孤独→シェアエコで孤独を解消→家、仕事、人間関係をシェアでまかなう生活に。人間らしく生きたい。ビジネスメディア「ビジネスインサイダージャパン」でシェアエコの連載記事を担当。( 連載記事の一覧)
会員数20万人の大手スキルシェア「タイムチケット」で全国人気ランキング1位として「めざましテレビ」出演。(2018年5月25日放映)
はじめに
はじめまして。シェアリングエコノミー実践家の加藤こういちです。
商店街で働く皆様のスキル・経験を元にどうやってオンラインコンテンツ化できるか?について書いていきます。
オンラインの商店街(シェアリングエコノミー)は毎年、急成長を続けており、そちらで活躍する為の方法を紹介していきます。
集客や決済機能は各プラットフォームに備わっているため、1日~3日ほどで商売を開始することができるほど手軽です。
私自身、こうしたサービスを52種類以上使ってきて、1,500万円以上の利益を実際に獲得してきた経験をベースにお伝えいたします。
実際に売上をあげるまでの流れを6ステップでお伝えします。
1.オンラインでサービス提供できるプラットフォーム選び
基本的には市場の大きなプラットフォームから順に検討しておくことをオススメします。
会員数の多い順に売れる可能性が高いため、以下の最大手のプラットフォームの利用を検討ください。
会員数150万人の日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」
会員数43万人の教えたいと学びたいをつなぐマーケット「ストアカ」
会員数20万人の「時間」の売買サイト「タイムチケット」
会員数10万人の「知見」の売買サイト「ビザスク」
整体師、行政書士、弁護士、ヨガ、不動産関係の知識やスキルなど、全てこれらのプラットフォームで販売可能です。
また、どのサービスを売るのも「無料」です。基本的にサービス内容を考えたら、どのプラットフォームで出品するか迷う時間があれば、さっさと全ての場所で販売開始してしまうのがオススメです。
2.実際に売れているサービスの事例で売り方を学ぶ
ご自身のスキル、知見、経験と似たサービスで実際に売れているサービスなどを各プラットフォーム内の検索で調べます。リアルで商店街に出店する前にも、どんな雰囲気の商店街なのか下調べが必要なのは、対面も非対面もビジネスの考え方は同じです。
丸一日かけて、エクセルなどで調査した競合サービスのデータをまとめるのがオススメです。ビジネス感覚がある人は割とみんなやっている事です。
商店街の方々のスキルですと、以下のようなサービスが参考になると思います。
美容師が、似合う髪型の提案をする事例
「現役女性美容師が『似合う髪型』をご提案致します」単価3,500円×販売数219件
行政書士が、契約書の作成サービスをする事例
「修正無制限!ご要望どおりの契約書を作成します」 単価15,000円×販売数63件
ファイナンシャルプランナーが、ライフプランの相談をする事例
「個別のライフプラン表を作成、エクセルで提供します」単価5,000円×販売数55件
その他、弁護士、行政書士・税理士などの士業の方は特にオンラインで販売できるサービスの種類が多いです。
ネイルのプロが、似合う色診断をする事例
「女性限定!色のプロが美人になれる色を診断します」単価3,000円×販売数410件
不動産屋が、不動産の売買のノウハウを売る事例
「不動産の購入・売却をプロとしてアドバイスします」 単価10,000円×販売数2件
3.流入経路をイメージしてサービスを作る
上記のようなサービスを売ってみる中で、お客さんがどういう経路で来てくれるのかイメージする必要があります。商売上の「勘」が必要な部分ですが、何時間もオンライン商店街でサービスを調べていく間に、どういったものが売れるか見えてくるはずです。
メインの流入ルートは「プラットフォーム内検索」。検索ワードは「不動産 選び方」「持続化給付金 方法」など、実際に世の中の人が探していそうなワードをイメージしてサービスのタイトルを考える必要があります。
せっかく素敵なサービスを作っても、見込み客が見つけられないタイトルにしてしまうと売れません。
また個人的に買ってみたいサービスがあれば3件くらい購入して消費者感覚を掴んでみるのがオススメです。例えば、喫茶店に入ったことがない人が、「喫茶店を経営したい!」と話したらツッコミが入ると思いますが、オンラインの商店街だと、購入したこともないのに、売り手になれると安易に考えてしまう人が多いようです。
また、「ココナラでの売り方を教えます」のような売り方を聞くサービスを買ってしまうのも費用対効果は高いです。
4.はじめは常連さんからレビューを3件もらう
こうしたスキルのマッチングプラットフォームは、レビューの多いサービスはさらに売れていく一方で、レビューのないサービスは半年間以上ずっと売れないままになることも珍しくありません。
そこで、ご自身のもともとの顧客・常連さんに声をかけて、購入してもらい、実際にサービス提供しながら、リアルなレビュー評価を3件ほど入れてもらうことをオススメします。過去の経験上、これを実施することで、販売一ヶ月目に第三者からの注文が入る確率が10倍以上はあがります。
また、商店街の仲間同士で、一緒に別々のサービスを出品して、お互いに注文してみるのもOKです。本気で売りたいのであれば初期のレビュー3件を泥臭く集めるのは必須タスクです。
5.高評価レビューが入ると共にサービス価格を上げていく
はじめから必要な時給が得られる価格ではなく、プラットフォーム内の相場を意識しての出品がオススメです。一方で、高評価のレビューが入ってきたら、数千円ずつ値上げして元々売りたかった単価まで数ヶ月かけて伸ばしていきます。
6.スキルを購入側としても利用して集客ルートを増やす
オンライン商店街の利用に慣れてきたら、購入側として各スキルを調達するのもオススメです。プラットフォーム以外の集客を強化するために、スキル調達する方法です。
例えば以下のような使い方があります。
・美容師がYouTube発信のため、動画編集を代行したり学ぶ(ココナラ、ストアカで探す)
・小売店が、EC販売開始のために、写真撮影代行を購入(ココナラミーツで探す)
・テイクアウトを開始した飲食店さんがチラシ作成を購入(ココナラで探す)
・不動産相談用サイトを自前で作るためのHP作成サービスを利用(ココナラで探す)
・EC販売の管理手法などマニアックな知見を聞く(ビザスクで探す)
など、基本的に代行してほしいことはプラットフォーム内を検索して探せば、ほとんどのことは代行できてしまいます。
プラットフォームでもサービスを販売しつつ、YouTube配信、HP作成、SNS集客など、色んなメディアをミックスさせて集客していくのが当たり前の時代。
やったことがないから分からない、のはみんな同じ。
必要な「知見」はプラットフォームですぐに集められる時代なので、「知見がないからできない」は言い訳になる時代です。
オンライン販売になれてきたら、プラットフォームを飛び出して集客ルートを作っていくことをオススメします。
最後に
通販においては、ほとんどの人がAmazon、楽天など大手のプラットフォームで商品を購入する時代。「サービス」についても、ココナラ、ストアカなど大手のプラットフォームでの購入が当たり前になる時代に確実に近づいています。
まだまだ先行者としてオンラインで活躍できるタイミングですので、コロナの影響が続く、2020年のタイミングで是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。