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【映画】ホリデイ 感想

──突然だが最近、失恋した。

大学もオンライン授業で、新しい環境なのに一人も友達ができず、その孤独を支えてくれた男性には飽きられてしまい、授業は分からず、聞ける友達もおらず、将来のための勉強方法も友達がいないので聞けず、眠れず、昼夜逆転になり、無気力鬱状態となり……

ボロボロだった私の生活でしたが、何とか変えたいと思って最近映画を見始めた。前向きな映画を、明日への活力となる映画を。

私は日記を書くのが苦手なので、映画の感想をnoteに書くことにした。

肩の力を抜いて、このぐちゃぐちゃ生活のリハビリとして書いていく。誰かに紹介するために書くのではなく、あくまでいつものnoteの延長線上なのでそこらへんはご了承ください。



今日見た映画は「ホリデイ」。以下ネタバレあります。

簡単にあらすじを。ホリデイは、「クリスマス前に失恋したイギリスの田舎に住むアイリスと、ロサンゼルスの都会に住むアマンダ。失恋をいやすため休暇を利用しお互いの家を交換して住むように──」という感じである。詳しくはググって。

こういうお互いの住んでる場所を交換する系物語が、私は好きだ、私の大好きな映画君の名は。を思い出す。瀧くんは三葉から見る生活を見て好きになったし、三葉は瀧くんから見える景色を見て好きになった──。すごくロマンチックである。それと、昔読んだ絵本にも確か生活を交換する物語があった気がする。私はその絵本も大好きだった。そういう見ず知らずの人の生活を体験するってわくわくしちゃう。

そんなことを考えながらこの映画を見始めた。だが……私が思ったほど「交換生活の醍醐味!!!」というのはなかったような気がする。男女が入れ替わってないから? 主題歌がRADWIMPSじゃないから?笑 もっとこう……「田舎って素敵!」「こんなところに住んでるあの人って素敵!」という描写があるかと思った。

ホリデイはそんな描写は特になかった。アマンダとアイリスの二人の主人公は最初にネット上と途中で電話し合った絡みしかなかった。「田舎って素敵!」という描写も全くなく、なんなら家を交換して田舎に来たほうのアマンダは「退屈で仕方ない」と半日で帰ろうとしてしまってた。アイリスは都会の豪邸を楽しむ描写が割とあるが……アマンダ側の描写は案外シビアでリアルだった。

だがこの映画はそんなリアル(って程ではないかもしれないが)な部分が私は好きである。


特にリアルだなと感じたのは、アイリスとアマンダの性格だ。

アイリスはなかなか恋の盲目から逃られずにいた。相手が二股しても、二股相手と婚約しても。その相手はクズでひどいやつだと心のどこかでは(おそらく)わかっているのに、なかなかきっぱりと拒否できず、相手から何か頼まれても喜んで引き受けてしまう都合のいい女になっていた。

アマンダは、前の恋人がモラハラ男だったせいか(もしくはそもそもの性格からか)、恋に憶病になっていた。口説かれると離れたくなり、前の恋人が言っていた言葉の呪縛に苦しめられていたような所もあった。実際に映画序盤にあった前の恋人と口論の末別れるシーンの恋人の言葉は、ひどい言葉の連続でこちらまでが少し悲しくなった。ああいう男っているよね……「自分は仕事をするのに、私が仕事をしたら文句を言うのね!」というアマンダのセリフも(それ結婚する前は「君は仕事を続けてくれ」って言うくせに、結婚した途端「仕事ばっかり!!」といって女性のキャリアをつぶす典型的なクズ男やん!!)と思ってしまった。

私の恋愛性格は、アイリスとアマンダの両方の性格をうまーいくらいにブレンドしたような感じである。

私は昔noteでも話したように、男性恐怖症気味なところがあって、恋愛がすごく怖い。男性から恋愛対象で見られたり口説かれたりすると逃げたくなる。好きになる前に遠ざけたくなる。相手が遊びだったりすると安心してしまう。そういうところは少しアマンダに似てる。ただ私はアマンダと違って、そこまで口説かれたこともないけど。でも21年間まともに彼氏ができたことないからか、恋人を作るという変化が怖いとたまに私も思ってしまう。

こんなに男性恐怖症と書いてきた私だが、実は恋愛にものすご~~く憧れている部分もある。小さいころからアニメや少女漫画ばかりみて英才教育を受けてきた私は、現実では男性恐怖症が邪魔をしてなかなか恋愛まで発展しないのでネットの人ばかりここ数年恋するようになってしまった(このことはまたいつかnoteに書こう)。しかしネットとは無責任な人ばかりである。私はネット上の、しかも口がうまい人ばかりに引っかかってしまった。その人がひどいことをしても甘い言葉や過去の言葉を信じ、その人を許し、その人に振り回されながらも、その人を愛し、その人をいつまでも思い続けてしまう。ここはアイリスと似ているなと思った。


おそらく、アイリスとアマンダの性格は女性なら誰しも共感したことがあるようなものばかりなんだと思う。ホリデイはそんな二人の女性が失恋や過去の呪縛を乗り越えたり、解き放たれる物語である。私も主人公の二人の女性のように解き放たれ、乗り越えられれたら、私自身が変えられたらいいなと思う。


この映画に☆をつけるとしたら。個人的には☆5つ中……

☆3.5!!!

ただし、私は映画通ではないので「おもしろさ」が基準ではなく(そんなのは映画レビューサイトを参考にしてほしい)、「いかに私の心を動かし、前向きになって、明日また頑張ろうと思えたか」という自己中心的な基準をもとにした評価なのであまり参考にしないでほしい。

はじめて映画の感想を書いたのだが、映画の内容を書きながら自分の伝えたいこと、思ったことを書くのって難しい……。わりと自信がないnoteなのだがせっかくかいたのだし一応世間に公開する。



椎名ゆず。

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椎名ゆず
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