電撃小説大賞のカクヨム応募って正直どうなの?というお話
(画像は記事になんの関係もないうちの猫)
はじめまして水品知弦です。先日、第31回電撃小説大賞にて自作『明けの空のカフカ』が《電撃の新文芸賞》を受賞しました。
本記事では、電撃大賞のカクヨム応募って不利なの? という、かつて自分も抱えていた疑問と不安を和らげられたらいいなーと思って書いたものです。(おまけもあるよ!)
ネット上における情報収集の成果のおすそ分けですので、秘密の情報とかはありません。そんなん自分も知りたい。
▶で、結局どうなの?
電撃大賞の応募要項を読み込んでいるとき、多くの人が「ん?」と手を止めるであろうこの一文。
※「カクヨム」で応募された作品については、カクヨムでの読者評価と編集部からピックアップされた作品が1次選考作品としてエントリーされます。
読者評価? Web小説の賞ならまだしも電撃大賞よ? 編集部からのピックアップってなんそれ。もっと詳しく説明してよー!
……みんなきっとそう思う。自分も思った。
カクヨムからの応募だと、読者さんの評価がよろしくないと1次選考すらしてもらえないのかしらん、それって不利じゃないの……ところがどっこい。そうでもないみたい。
なぜなら今回受賞した作品、4月10日の締切から5月の初旬までは☆0でした。それに加え、PVを見てみるとほぼ全員1話切り。
なんなら初めて一般読者さんに最初から最後まで読んで貰えたのは、1次選考発表後のこと(うれしかった)
他にも☆0や一桁代でも通過している人をちらほら見かけたので、読者評価が1次選考においてプラスに働くことはあっても、マイナス要因にはならないのではないかと思われます。応募要項を守っている限り、目もくれずに落とされるようなことはない……はず。
少なくともWeb小説の賞によくあるような読者選考は無いと言ってもいいのではないでしょうか。だめかな……勝手にこんなこと言ったら怒られるかな……
余談ですが第31回のもう一人のカクヨム経由受賞者(大賞!)の電磁幽体さんの『妖精の物理学』も選考段階が進むごとに私と同じような星の増え方をしていました。親近感モリモリ。
今は大賞パワーで星がとんでもないことになってますけどね。
Web応募は枚数確認や入力事項などチェック項目が多いので、そのぶんミスによる規定違反も多くなりがちかと思われます。カクヨムからだと応募方法が明快なので、私のようにケアレスミスが多い人はカクヨム応募も一考の価値ありかと。
しかし私は公式サイトから応募したことがないので比較ができません。有識者のご意見をお待ちしております。
結論:カクヨム応募、不利じゃない
▶でも怖いよね、カクヨム応募
1次選考中、とにかく不安だった。待てども待てどもつかぬPV。なんと11話から最終話まで0PV。通しで読んでくれた人は一人もいない。いやしかし、しかしだ。あの電撃が「ぜ、0PV~!? そんな地味な小説、うちにはいらないデンね!」と決めつけて読まずに落とすことはないはず……だってほら、ヒンバスだってミロカロスになるじゃない! データとか見かけじゃ分からないこともあるでしょ? あると言って。
きっとPVを増やさずに読む方法があるに違いない……そう信じようとしても震えは止まらない。そもそも読まれているのか、足切りされてしまったのか、どっちなんだい……と答えのない問いかけを内心で繰り返すこと三カ月。1次選考発表時、とっさにスクワットしましたね。嬉しくて。いや長かった……。
実のところ、受賞を告げられた時よりも1次選考発表時の方が嬉しかったです。自作の通過を確認した瞬間、あんまり嬉しくて、飼い犬連れて家の前を全力疾走したもの。満面の笑みで。
怖すぎる。怪異か?
それくらい不安だったんですねぇ。くわばらくわばら。
でもやっぱりカクヨム応募も悪くないと思います。発売前に応募原稿が読めるって面白いし、担当編集さんと相談して投稿サイトならではの宣伝もできるかも。まだ始まったばかりですから、これからが楽しみですね。
おまけのTips
☆電撃大賞、第30回までは2次選考と3次選考が同時に発表されていたのですが、今回の第31回では別々に発表されるようになり(2次選考は8月上旬、3次選考は9月上旬)それに伴い最終選考通過者と結果発表も一ヵ月ずつ遅くなりました。来年以降も同じだと思われます
☆3次選考を通過したカクヨム応募者のみなさん、電話番号とメールアドレスは登録されていますか? 4次選考を通過して最終選考作に選ばれると連絡が来ます。
今現在も送受信可能なメールアドレスと、現役の電話番号を登録しておきましょう。3次の結果が出たら、忘れないようすぐにカクヨムの非公開プロフィール欄を確認だ!
☆第32回からカクヨム応募での上限字数が大幅に減りました。うっかり31回の応募要項を読んで勘違いしないように気をつけましょう。上限は長編15万字、短編3万字! つい書きすぎてしまう私のような人は、トイレに張り紙するなりして魂に刻み込んでおくべし
以上、参考になれば幸いです。
最後に宣伝
カクヨム応募の大賞作品。現在はプロローグだけ公開中。
私は2次選考の時に読んでオモロ~となり作者の電磁幽体さんに絡みにいきました。自分、古参名乗っていいですか?
カクヨム応募の私の作品。応募時の原稿を全文公開中。12歳の女の子が主人公の、児童文芸を意識した作品です。
評価、レビューなどをいただけるととてもうれしいです。
他の受賞作は最初のリンクから見れます。楽しみだねぇ早く読みたいねぇ
なお質問などあればお気軽にどうぞ。答えられる範囲で答えます。
それではまた。