【内向型思考】「神経質」になる原因
「周りで人が話していると集中できない」
「細かいところが気になって作業が進まない」
「常に気を張っていてよく頭痛が起こる」
そういったことで悩んでいませんか?
原因を調べてみても、
・遺伝によるもの
・過去のトラウマ
・文化的なもの
など、自分ひとりの力では、なかなか変えることが難しいことばかり並びます。
確かに、生まれ持った性質や今まで育ってきた環境によるところが大きいでしょう。
とはいえ、
「じゃあ、自分は、色んなことが気になってしまうままなんだ……」
で、終わらせないでほしいのです。
その性質をもう少し深掘りしてみましょう。
人より色んなことが気になってしまう。
それは、外部からの刺激に対して、人よりも敏感に感じ取ってしまうということです。
では、なぜ敏感に感じ取ってしまうのでしょう?
それはおそらく、「物事に潜むリスクを警戒しているから」だと思います。
もう少し具体的に言えば、「それを見逃すことで、自分が不利益を被るかもしれない」という可能性を恐れているからだと思います。
「急に話しかけられて答えられなかったらどうしよう……」
「資料にミスがあったらどうしよう……」
「自分が想定していないことが起きたらどうしよう……」
実際は、その先で起こる“何か”が具体的に想像できているわけではありません。
しかし、「そうなる可能性」を無意識のうちに考えてしまっているのです。
そしてそれは、潔癖症や完璧主義にも通ずるものだと思います。
一方で、「神経質」は、良い面もあるということを覚えておいてほしいです。
人よりも敏感に感じ取ってしまうということは、「人よりも物事のリスクに気付くことができる」ということです。
他の人が見逃してしまうような危険を見つけることができるのです。
それは、その危険自体を排除することはもちろん、計画性や周囲への気遣いなどに繋がってきます。
加えて、その水準で取り組める人は他にいないのです。
とはいえ、無意識のうちにその能力が発揮され続けているのは疲れるでしょう。
まずは、自分が何を恐れているのか、一度考えてみるのはどうでしょうか?
その“何か”が明確になれば、頭の中の不安を少し減らせるかもしれません。