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日本人英語が通じない理由|言語学的考察

なぜか私の英語だけが通じない!

と感じたことはありませんか?海外で働いたり語学学校に通ったりしたことがある人は経験があるのではないでしょうか。

フランス、ブラジル、インドなど、特徴のある英語を話している国はたくさんあるのに日本人英語が通じないのは不思議ですよね。

英語について調べているうちに、その原因がわかった気がするのでこの記事にまとめてみました。


日本人英語の特徴

日本人英語が伝わらない理由は、子音(Consonants)にあります。

子音とは、発音の際、呼吸が発音器官のどの部分かに妨げられてできる音のこと。日本語には k、s、t、n、h などがある。

英語が伝わっていないとしたら、ほぼこれが原因と言っても過言ではありません。これまで子どもから大人まで幅広く英語学習の支援をしてきましたが、日本では学習年数や年齢に関わらず子音ができていない人たちが大半です。

というのも、日本語は子音が比較的少ない言語だからです。英語には子音が24個あるのに対して日本語には14個しかありません(諸説あり)重複はしているものの、残りは意識的に学ばなければ身に付きません。

特に難しいと言われるのは r、l、f、v、th などでしょうか。最初は聞き分けることも難しいので後回しにしがちです。もしくは間違いに気づいていないというパターン。

これが伝わらない英語の元凶!


他言語との比較

では他言語はどうなのかと言うと、日本語よりも子音が多かったりします。例えば、フランス語には20個の子音があって、そのほとんどが英語と重複しています。ポルトガル語やイタリア語もそんな感じ。ちなみにインドの公用語であるヒンディ語にはなんと33個もの子音があるそうです!

このような言語を話せていれば、英語の発音自体はそこまで難しくありません。それぞれの癖はあっても間違ってはいないからです。

これが理由で、日本人英語よりも他国の人たちが話している英語のほうが伝わりやすいという現象が起こっていると考えられます。


母音はどうなの?

結論から言うと、母音は適当でも通じます!というのも、英語において母音はそこまで重要ではないからです。

母音とは、声が口を出るまでの間、その通路が舌やくちびる等で妨げられない時の音のこと。日本語には a、i、u、e、o がある。

例えば、Language /laŋɡwɪdʒ/ という単語の中には l、ŋ、g、w、dʒ という5つもの子音がありますが、母音は a、ɪ の2つしかありません。

Japanese /dʒapniːz/ という単語も dʒ、p、n、z という4つの子音があるのに対して a、iː という2つの母音しかありません。

単語だけでもこれだけ違います。

これに加えて、早口になると母音が弱くなったり無音になったりする性質があるので尚更です(別の機会に解説します)

さらにさらに!どこの英語であっても子音だけはほとんど変わりません。例えば、ロンドン英語とニューヨーク英語でも子音は共通しています。スコットランド英語もニュージーランド英語も同様です。子音の違いはまったくありません(音のつながりによる変化は例外)

要するに、英語において母音というのは些細な違いでしかありません。英語話者同士が特徴のあるアクセントに関わらず意思疎通ができているのはこのためです。


最後に

日本人英語が伝わりにくい理由について調べた結果、子音が大きな原因であるという結論にたどり着きました(異論は認めます)

ということは子音さえできれば伝わる英語になるはず!私自身、子音を徹底的に練習してからは聞き返されることはほとんどなくなりました。

なんか英語が伝わりにくいと感じたら、子音を練習してみるといいかもしれません。

ではまたっ

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