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IELTS対策|形式理解で点数は伸びる!

IELTSの点数が全然伸びない!

私自身、そう悩んでいたことがあります。ある程度のレベルまで達すると成長が感じられなくなってしまうもの。IELTSだけに限らず、他の英語テスト(英検、TOEIC、TOEFL)でも同じかもしれません。

言語学習には「量」が重要とは言われているものの(私の場合)我武者羅に勉強しても点数は伸びませんでした。社会人にもなると勉強できる時間も限られていますし、ある程度の「質」も重要だと考えています。


ちょっとだけ自己紹介。

IELTS 8.5(Academic)。愛知県出身の純ジャパ。自他共に認める効率厨、理屈っぽいと言われます(笑)それはIELTS対策においても同様。いかに効率良く、最短でパスするかだけを考えてきました。これまでの記録については別の記事にまとめたので読んでもらえたら嬉しいです。


所詮はテスト!対策次第でどうにでもなる!を座右の銘に、これまでIELTSと向き合ってきました。正しい勉強方法、言語学的な知識を取り入れながら、対策を徹底的にしていれば得点は伸びていきます。その具体的な方法について(忘れてしまう前に)まとめてみました。

分析に分析を重ねてきた集大成!信憑性のあるものだけを厳選したので、長くなりますがお付き合いいだけたら嬉しいです。


IELTS対策と英語学習の区別

大前提として、IELTS対策=英語学習ではありません。英語学習が重要なのはもちろんですが、それが全てではないということです。これをハッキリと区別しておくことが大事!というのも、言語能力だけを高めようとすると膨大な時間がかかってしまうから。それ以外の部分(以下、形式理解)に意識を向けることが重要です。

それぞれポイントをまとめました。

英語学習とは、

  • 言語能力を高めること

  • 発音、流暢さ、聴解力などの「能力」

  • 長期間かけないと身につかない

形式理解とは、

  • IELTS独自のテスト形式に慣れること

  • 評価基準、解き方のコツなどの「知識」

  • 短期間で身につけられる

もちろんどちらも大事!

だけど極論を言うと、まずは形式理解だけで十分。というのも形式理解を通して英語学習もできてしまうから。そのあと伸び悩んだら英語学習、という順序で進めることで効率良く点数を伸ばすことができます。

ここからは技能ごとに、形式理解と英語学習それぞれ解説します。


IELTS対策|リスニング(Listening)

リスニング音声は素早く進んでいくので最初は圧倒されると思います。時間の使い方に慣れていないとパニックになってしまうかも。その一方、いろんな問題があるように見えて、一定の規則によって構成されています。それぞれの特徴を知っていれば点数を伸ばすのは難しくありません。

リスニングの形式理解

◎ スタートダッシュ
リスニングの試験が始まったら(パソコンの場合)画面が切り替わって試験説明が流れます。このときもう全ての問題文にアクセスできるようになっているので、試験説明は聞かずに問題文に目を通しておきましょう。画面下にあるタブをクリックすることで次のパートの問題文も読むことができます。問題文を読みながら聞き取りをするのは至難の業なので、できるだけ先回りして問題文を読んでおきましょう。

◎ 見直し時間の有効活用
パートごとに解答欄を見直すための時間が与えられます。この時間も問題文を読むことに徹しましょう。解答欄の確認をするとしたら、最後のパートが終わってから。スペリングの確認だけなので時間はかかりません。

◎ パート2とパート3の問題文を読む
問題文を読み進めるとき、まずはパート2とパート3の問題文から読みましょう。というのもパート1とパート4は穴埋めになっている場合がほとんどで、問題文を理解する必要がないからです。その一方、パート2とパート3は問題文を理解していないと解けないものがほとんど。しかも問題文が長いので事前に読んでおかないとパニックになります。パート1の音声が流れるまではパート2とパート3の問題文だけを読んでいても問題ありません。

◎ パート1とパート4はアドリブ
穴埋め問題になっているので聞き取るだけ。逆に聞き取れなかったらきっぱりあきらめましょう。リスニング音声が聞き取れなかった時点でその問題は落としています。そこに時間を使ってしまうのは時間の無駄でしかありません。その一方、パート2とパート3は選択問題なのでリスニング音声が聞き取れていなくても運良く当たる場合があります。

◎ 聞こえた語彙だけを使う
パート1とパート4の穴埋めでは、聞き取った単語を書かなければなりません。ちゃんと聞こえた単語だけを使いましょう。どれだけ意味が合っていても、リスニング音声に含まれている単語でなければ正答にはなりません。スペリングも間違えないように注意しましょう。

◎ 問題文通りに進める
音声は「問題文の順番通り」に流れます。これに例外は(今のところ)ありません!例えば、問題文が①住所②電話番号であれば、住所のあとに電話番号が流れます。その逆はありません。もしも音声が明らかに電話番号について話しているなら既に住所の話題は過ぎてしまっています。これは穴埋め問題だけでなく選択問題でも同様。

◎ これらの問題形式に慣れる
ここまで解説してきた問題形式に慣れるだけでも得点は上がります!問題形式に慣れるためには、練習問題を解くしかありません。最初はゆっくりで良いので、リスニング音声がどのような順序で流れるのか意識しましょう。慣れてくると、聞き取れなかったタイミングがわかるようになります。

リスニングの英語学習

◎ 音に慣れる
単語の聞き取りができていなければ、単純に音自体を認識することができていないと考えられます。まずは単語ごとに聞き取ってみましょう。ただ完ぺきにできるようになる必要はありません(というかなりません)L、R、V、THなど、どれだけ練習しても聞き取れる保証はないので時間の無駄です。できる人はその素質があるだけなので比較するのはやめましょう。

◎ 音のつながりに慣れる
英語では音のつながり(Linking)によって、聞こえる音が変わってしまうという現象がよく起こります。例えば「Let it go」が「レリゴー」に聞こえたり、「Had a bad day」は「ハダバッデイ」に聞こえたりします。このような違いが聞き取れていないのは、単に音のつながりを知らないから。いろんなパターンがありますが、ググって出てくる記事を数枚読んだら十分。あとは徐々に慣れるしかありません。

◎ 理解して記憶する
次の段階は文章を聞いて理解すること。そしてそれを記憶すること。まずは短い文章から始めて、そのあと徐々に長い文章に挑戦していきます。理解できていても記憶できていなければ意味がありません。聞いてから暗唱してみる、という手順で記憶できているか確認してみましょう。ちゃんと文章ごとに区切るのでシャドーイングとは違います。この練習では発音にこだわる必要もありません。

◎ 文脈を予測する(IELTS 8.0以上)
ここまできたらあとは文脈を予測できるようになるだけ。この話の流れだったら次はこれかな?というように、段々と展開が読めるようになってきます。途中で停止ボタンを押して次の展開を予測してみる、というのを習慣付けると良いかもしれません。あまりに予想が外れるようであれば理由を書き出して意識的に修正しましょう。

◆ リスニング対策まとめ ◆
形式理解
* スタートダッシュ
* 見直し時間の有効活用
* パート2とパート3の問題文を読む
* パート1とパート4はアドリブ
* 聞こえた語彙だけを使う
* 問題文通りに進める
* これらの問題形式になれる
英語学習
* 音に慣れる
* 音のつながりに慣れる
* 理解して記憶する
* 文脈を予測する


IELTS対策|リーディング(Reading)

リーディングは時間配分が命。英検のようにレベル別になっていないので、基本的には時間は足りなくなるように設定されています。どれだけ効率良く問題を解いていくか、そして解ける問題を見逃さないかが大事。IELTSはケンブリッジ大学が監修しているだけあって、でたらめな文章が出題されることは滅多にありません。ちゃんと文章構成を知っていれば点数を伸ばすのは難しくないはず。

リーディングの形式理解

◎ パート3から始める
リーディングテストには文章が3つ、40点満点。それぞれの配点は、13点、13点、14点。パート3だけが(1点だけですが)配点が大きいので、まずはそこから始めるのが得策。

◎ まずは導入と結論
文章のうち、まずは一番最初の段落(導入)と一番最後の段落(結論)を読みましょう。その文章の要約がそこに書いてあるはずです。ここで全然意味がわからなければ後回し。他のパートから取り組みましょう。

◎ トピックセンテンスを読む
問題を解き始める前、まずはそれぞれの段落の一番最初の文章だけを読んでみてください。それが段落そのものを説明する要約になっています。これがIELTS英文の定型文。それを読むだけでも問題が解けたりします。

◎ 問題文を読んでから本文を読む
本文を全部読んでいる時間はありません。まずは問題文から予測して本文に戻ります。問題文は本文の言い換えをしているだけなので、類語を探すことで簡単に答えが見つかります。

◎ なるべく全ての選択肢を使う
T(True)、F(False)、NG(Not given)の選択問題の場合、全てのパターンが含まれていることがほとんど。例えば、5問中4問がTもしくはFであると確信できていれば、残りはNGであると予測できます。

◎ 穴埋め問題は本文通りに進める
穴埋め問題は本文の流れのままになっています。例えば、The flag is called (1) Hinomaru. It represent the (2) rising sun. It became the national flag in the (3) Meiji period. という問題文があったとしたら、本文でも「Hinomaru」のあとに「rising sun」と「Meiji period」があります。その逆は滅多にありません。この傾向を知っていれば「rising sun」を見逃してしまったとしても「Hinomaru」と「Meiji period」の間にあることがわかります。

◎ これらの問題形式に慣れる
ここまで解説してきた問題形式に慣れるだけでも得点は上がります!問題形式に慣れるためには、練習問題を解くしかありません。最初はゆっくりで良いので時間を気にせずに問題形式を意識しながら解いてみましょう。慣れてきたらパートごとの時間配分に注意。それぞれのパートを20分以下で終えられるように練習してみましょう。全問解答する必要はありません。

リーディングの英語学習

◎ 最低限の文法
何を読むにも中学生レベルの基礎がなければ厳しい、というのが正直なところ。最低限の文法だけは身につけておきましょう。YouTubeにあるまとめ動画みたいなもので十分だと思います。完ぺきにする必要はありません。

◎ 単語帳を作らない
文章を読んでいると意味不明な単語によく出くわすと思います。それをいちいち単語帳にしてまとめるのは時間の無駄。その場で意味を調べて、あとは忘れましょう。また出てきたらそのとき調べれば良いんです。頻出する単語だけを知っていれば十分。

◎ 理解して記憶する
ここからはリスニングと同じ。次の段階は文章を読んで理解すること。そしてそれを記憶すること。まずは短い文章から始めて、そのあと徐々に長い文章に挑戦していきます。理解できていても記憶できていなければ意味がありません。読んでから暗唱してみる、という手順で記憶できているか確認してみましょう。この練習では発音にこだわる必要はありません。

◎ 文脈を予測する(IELTS 8.0以上)
ここまできたらあとは文脈を予測できるようになるだけ。この話の流れだったら次はこれかな?というように、段々と展開が読めるようになってきます。途中で読むのをやめて次の展開を予測してみる、というのを習慣付けると良いかもしれません。あまりに予想が外れるようであれば理由を書き出して意識的に修正しましょう。

◆ リーディング対策まとめ ◆
形式理解
* パート3から始める
* まずは導入と結論
* トピックセンテンスを読む
* 問題文を読んでから本文を読む
* なるべく全ての選択肢を使う
* 穴埋め問題は本文通りに進める
* これらの問題形式に慣れる
英語学習
* 最低限の文法
* 単語帳を作らない
* 理解して記憶する
* 文脈を予測する(IELTS 8.0以上)


IELTS対策|ライティング(Writing)

ライティングとなると語彙力と文法を意識しがちですが、それだけでは効率良く点数を伸ばすことはできません。大事なのは文章構成。出題形式に合わせた文章構成を意識することです。決まった英語表現(テンプレ)を使うだけでも点数を伸ばすことができます。

ライティングの形式理解

◎ パート2から始める
パート2の配点が圧倒的に高いので、パート2が終わってからパート1に進むのが理想。ただし時間をかけ過ぎるのもよくないので、250-300字くらいまでを目安にしましょう。

◎ 自分流を捨てる
ライティングには決まった文章構成があります。下手に自分独自の書き方を取り入れると失敗します(実体験)ライティングの独自性や意外性は評価基準には含まれていません。大事なのは、伝えるべき情報がちゃんと伝わっているかどうか。出題形式にはパターンがあるので、それぞれに合わせた文章構成に慣れるのが一番の近道。

◎ パート1の出題形式に慣れる
パート1の出題形式は、グラフ、地図、設計図など。自分の意見は求められていないので、意見や結論は書きません。導入部分、第一段落、第二段落、この三段構成で問題ありません。導入部分は、問題文の書き換え。第一段落と第二段落では、大きな特徴ごとに書きます。

◎ パート2の出題形式に慣れる
パート2の出題形式は、賛成反対、利点欠点、問題解決など。自分の意見をしっかりと書かないといけません。導入部分、第一段落、第二段落、結論部分、この四段構成が無難。導入部分は、問題文の書き換えと自分の意見。第一段落と第二段落では、その理由を説明するだけ。結論部分では、これまでの総括を書いて自分の意見を再度提示します。

◎ 表現方法に慣れる
ライティングを伸ばすのに単語だけを学ぶのはあまり効率良くありません。実際にはそこまでの語彙は求められていませんし、それぞれのパートで使える英語表現も決まっています。パート1であれば、説明、描写、要約など。パート2であれば、意見、理由、具体例など。それぞれのパターンに合わせた表現方法をまとめて暗記しておくだけ。

ライティングの英語学習

◎ 最低限の文法
何を書くにも中学生レベルの基礎がなければ厳しい、というのが正直なところ。最低限の文法だけは身につけておきましょう。YouTubeにあるまとめ動画みたいなもので十分だと思います。完ぺきにする必要はありません。

◎ とにかくリーディング
知らないことは書けません。そもそも書き出すことも難しいという状態であれば、リーディング時間が足りていない可能性があります。いろんな文章を読みながら、自分だったらどうやって書くのかを意識してみると良いかも。記事や本を読んでいるうちに書きたい話題も見つかったりします。

◎ 日本語から訳す
アイデアが浮かんでこないのであれば、まずは日本語で考えてみることをおすすめします。みんな経験があると思いますが、第二言語で考えていると簡単な話題だけを選びがち。一度英語を忘れて日本語で考えてみると新しいアイデアが浮かんでくるかも。そこから英語に訳していくだけで案外まともな文章が書けたりします。

◎ 図解してみる
書きたいことがありすぎてまとまりのない文章になっている人も結構います。これは本当にもったいないです。簡単なキーワードをまとめて図解してみると文章構成がわかりやすくなるはず。構成を考えてから書き始める、というのを習慣化してみましょう。余分なことを書かないことも重要です。

◆ ライティング対策まとめ ◆
形式理解
* パート2から始める
* 自分流を捨てる
* パート1の出題形式に慣れる
* パート2の出題形式に慣れる
* 表現方法に慣れる
英語学習
* 最低限の文法
* とにかくリーディング
* 日本語から訳す
* 図解してみる


IELTS対策|スピーキング(Speaking)

スピーキングで大事なのは我武者羅に量をこなすのではなく、問題形式に沿って練習すること。試験官との個別面談なので緊張するかもしれませんが、出題形式と応答方法がわかっていれば気持ちが楽になるはず。決まった英語表現(テンプレ)を使うだけでも点数を伸ばすことができます。

スピーキングの形式理解

◎ 質問に答える
問題にきちんと応答できているかどうかは点数に直接反映されます。いつも話が脱線しちゃう!という人は要注意。癖になっている人もいるので、まずは質問されたことに真っ直ぐに回答することを意識してみましょう(そのあと多少脱線しても減点はされません)Who、What、When、Where、Why、Howという疑問詞に着目すると簡単です。

◎ ちゃんと聞き返す
質問がわからなかったらちゃんと聞き返しましょう。わからないまま話し続けてしまうと減点されてしまいます。リスニングのテストではないので多少聞き返しても問題ありません。緊急用に「Could you say that again?」などのテンプレを用意しておけばパニックになることもありません。

◎ 順序立てて話す(IELTS 7.0以上)
意見、理由、例、結論という順序で話すことが重要。この順序で話していれば返答が短いと判定されることもなくなると思います。話している途中で試験官に止められるかもしれませんが、減点対象にはなりません。例えば、喫煙についての話題であれば「I have a firm belief that smoking is the worst decision that you can make because it's simply a waste of time and money. Thinking back, a lot more people used to smoke cigarettes in the public, which I thought was unbelievable.」こんな感じになります。単調にならないようにいくつかパターンを準備しておきましょう。

◎ 幅広い文法を使う(IELTS 7.0以上)
困ったら過去、現在、未来のどれかを話したら大丈夫。話題がなくなったと感じたら他の時制に飛んでみると一気に話題が広がります。IELTSのスピーキングでは2分以上(ノンストップで)話し続けることはないので、このテクニックだけで乗り切ることができるはず。例えば「I am pretty optimistic, I suppose.」で話に詰まったら「 Well, I used to be pretty inpatient when I was much younger.」と繋げられます。

◎ 言葉遣いに気をつける(IELTS 8.0以上)
不自然な言葉を避ける。無駄に難しい単語を詰め込みすぎるとテンプレ感が出るので減点対象になります。なるべく自然な英語を心がけて、単語だけに頼らずにフレーズを混ぜながら言葉のバリエーションを意識しましょう。例えば「趣味」について話すなら「enjoy」以外にも「geek on」「a huge fan of」「all-time-favourite」「took up the hobby」などの表現があります。

◎ 慣用句を混ぜる(IELTS 8.0以上)
適度に慣用句を混ぜることで加点されます。慣用句というのは「over the moon(嬉しい)」「all over the place (混乱する)」など、言葉通りの意味にならない英語表現のこと。ただし不自然なほどやりすぎると減点対象。日常生活で使えるものは種類もあまり多くないので簡単におぼえられるはず!ただそこまで重要度は高くありません。

スピーキングの英語学習

◎ とにかく話す
模擬テスト、オンライン英会話、英語学習アプリ、なんでも良いので話す機会を増やしましょう。できるだけ口に出すことが重要です。個人的には独り言がおすすめです。発音が乱れないくらいのスピードで話せるように練習しましょう。

◎ 録音して聞き返す
自分の音声を録音して聞き返してみましょう。最初は気が引けるかもしれませんが段々と慣れてきます。自分の声を客観的に聞けるようになってくると、発音だけでなく、声のトーンやイントネーションなど、不自然なところがよくわかるようになってきます。

◎ 誰かに確認してもらう
英語圏に住んでいると、会話しながらいちいち発音を訂正してくれる人は滅多にいません。それを失礼だと思う人も結構いるからです。伝わっているから大丈夫!と思ってたけど、まわりの人たちが優しいだけだったなんてこともあるので(実体験)定期的に発音ができているかどうか誰かに確認してもらいましょう。間違ったまま練習していても変な癖がついてしまいます。

◎ 言語学を学ぶ(IELTS 7.0以上)
言語の成り立ちについて知ることで発音は大きく変わります。残念なことに、日本人アクセント(子音の間違い)は減点対象です。というのも子音ができていない時点で英語として評価してもらえないから。しかも大人になってから無意識に発音を身につけるのはほぼ不可能(Flege et al., 1995; Long, 1990; Tahta et al., 1981)。それを克服できるのが言語学!英語発音を体系的に学ぶことで(もちろん練習も必要ですが)発音矯正をすることができます。子音だけでも最低限できるようになっておくのが理想。

◆ スピーキング対策まとめ ◆
形式理解
* 質問に答える
* ちゃんと聞き返す
* 順序立てて話す(IELTS 7.0以上)
* 幅広い文法を使う(IELTS 7.0以上)
* 言葉遣いに気をつける(IELTS 8.0以上)
* 慣用句を混ぜる(IELTS 8.0以上)
英語学習
* とにかく話す
* 録音して聞き返す
* 誰かに確認してもらう
* 言語学を学ぶ(IELTS 7.0以上)


おまけ|おすすめ教材

◎ ケンブリッジ大学の『IELTS練習問題』
これが一番おすすめ!逆にこれ以外はいらないくらい。実際のテスト形式、難易度に合わせた問題集で解答例も載っています。書店でも買えますし、電子書籍もあるみたい。他の英語教材と比べると多少値段はしますが、それだけの価値はあると思います。
ちなみにインターネット上には無料の練習問題もいくつかあります。ただ難易度が高めに設定されているものが多いので自信を喪失する恐れがあります(笑)難易度が安定しているのはやっぱりケンブリッジの練習問題。
あと、おすすめはしませんが海賊版も出回っています。定価の三分の一くらいの値段で売られていて、ちゃんと音声情報も送られてくるみたい。フリマサイトや中国系サイトなどで簡単に見つかります。トラブルに巻き込まれるかもしれないので自己責任で。

◎ 英検の『文で覚える短熟語』
語彙力に苦手意識があるならこれ!英検で扱われている単語はIELTSに非常によく似ています。というのも両方とも学術試験(Academic)だから。しかも英検の参考書のほうが安く買えます。
英検教材の良いところはレベル別になっていること。自分のレベルに合った単語だけを学ぶことができます。この点、英検教材は費用対効果も時間対効果も高いと言えそう。その中でも『文で覚える単熟語』はコラムになっているので(個人差はありますが)リーディングの練習にもなります。
これほど重宝したものはなかったかもしれません。IELTS 7.0のときは英検準1級を3周、IELTS 8.5のときは英検1級を2周してテストに臨みました。IELTSではそこまで語彙力は求められないものの、単語がわからなくて困ったことがないのはこの教材のおかげだったのかも。


おまけ|本番で結果が出せない人

練習問題は解けるのに本番で思ったような結果が出せない!と感じているならそれは言語能力以外のことが原因になっているかも。

私自身、そんな経験がありました。大きな理由は「緊張」です。自分でもよくわかっていました。本番になると、緊張で頭が真っ白になってしまうんです。スピーキングでも早口になってしまって、いつもはしないような文法ミスをしてしまったり、スピーチ問題を必要以上に早く切り上げてしまったり、ということがよくありました。

そこでテスト直前のルーティンや食生活を見直してみたんです。朝はプロテインにバナナ、ミッスクナッツを食べて、コーヒーを飲んでからテスト会場に向かっていました。これが集中できる!と思い込んでいたんです。これが大きな間違いでした。

原因は(おそらく)コーヒーでした。というのもカフェインが不安を高めてしまうから。人体はここぞという場面になると緊張ホルモン(アドレナリン、コルチゾール)が分泌されるようになっています。本来、この緊張ホルモンのおかげでパフォーマンスを最大化できるようになっています。しかし、その状態でカフェインを多量摂取してしまうと緊張ホルモンの過剰分泌によって普段のパフォーマンスができなることがあるそう。

私の場合、テスト直前のコーヒーをやめただけで心拍数が落ち着きました。それからは過剰に緊張することもなくなって点数が安定したんです(プラシボ効果かもしれませんが)こんな単純なことかと。

このように思いがけない理由で実力を出せていない可能性があります。食事、睡眠、常用薬、嗜好品など、一度見直してみると点数が伸びるきっかけが見つかるかもしれません!


最後に

ここまで読んでくれてありがとうございます!私自身、IELTSにはこれまで相当悩まされてきたので、点数が思うように伸びないときの気持ちはよくわかります。この記事が何かのきっかけになればいいなと思って書いてみました。読んでくれた方々の点数が伸びるよう心から願っています。

私が実際に使っていた「バレないテンプレ」も近々記事にまとめようと思っています。そのまま暗記するのはおすすめはしませんが、参考程度に読んでもらえたら嬉しいです!

ではまたっ

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SHIN🇳🇿英語/子育て/海外移住
Thank you for reading ❤️