IELTS 8.5(Academic)までの全記録
生まれも育ちも愛知県。生粋の純正ジャパニーズ、いわゆる「純ジャパ」です。それでもテスト対策を重ねることで、IELTS 8.5(Academic)までは取得することができました。この結果に納得はできているものの、また受験するかもしれないので(忘れてしまう前に)これまでの記録をまとめてみました。
ちょっとだけ自己紹介。
ニュージーランド現地の有資格保育士(Qualified)として働いている純ジャパ。もともとは派遣保育士から始まり、無資格保育士(Unqualified)だったこともあります。これまで「教員免許の書き換え」「ワークビザ取得」「永住権取得」どれも外部委託せずに自分でやってきました。そして自他共に認める効率厨、理屈っぽいとよく言われます(笑)
IELTSとは?
IELTS(アイエルツ)と聞いてもあまり馴染みがないかもしれませんが、英検のような英語テストのこと。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの技能に分かれていて、それぞれ9.0点満点で採点されます。そしてその全体平均のことをオーバーオール(Overall)と言います。
英検と違って難易度別になっていないので、目標点数に関わらず受験者全員が同じテストを受けます。「一般(General)」と「学術(Academic)」に部門が分かれていますが、大学受験などで求められるのは後者。ケンブリッジ大学が監修しているだけあって世界各国で認知されています。
IELTS 8.5(Academic)の難易度
換算表によると、IELTS 7.0(Academic)が英検1級合格レベル。IELTS 8.5(Academic)は英検1級満点合格のさらに上、母語話者であっても対策しないと難しいと言われています。
果たして私自身そんなレベルに達しているのかどうか、正直なところわかりません。しかし!徹底的にテスト対策をすることで、採点基準を満たすことはできるようになりました。もうそれで十分かなと思っています。
IELTSを受けてきた理由
これまでIELTSを受けてきたのは趣味でもなんでもなく、必要だったから。英語を選んだのも偶然だったので「英語が好きでやってきた人」とは大きな違いがありました。もともと英語習得のモチベーションが全然なかったからです。しかも根っからの面倒臭がり(笑)いかに効率良く、最短でパスするかだけを考えてきました。
ちなみに必要だったのは、
オークランド大学大学院入学
ニュージーランド教員免許
オーストラリア教員免許
これらのタイミングでした。
タイミングごとに記録をまとめてみました。
オークランド大学大学院入学
オークランド大学大学院の教育学部に入るのに、全体平均でIELTS 6.5(Academic)が必要でした。その当時は英語力も皆無で、勉強方法も手探りの状態。今思えば遠回りばかりで、時間もお金も無駄にしてしまいました。
どれだけ我武者羅にやっても結果が出なかったので、勉強方法を見直して徹底的にテスト対策をすることに決めました。それが功を奏したのか、結果として得点が大きく伸びました。
このときの最高スコアは、
オーバーオール:6.5
リスニング:6.5
リーディング:6.0
ライティング:6.0
スピーキング:6.5
テスト対策、勉強方法を確立することができていれば、この点数まで伸ばすのはそこまで難しくありません。
ニュージーランド教員免許取得
ニュージーランドの教員免許に書き換えるため、全ての技能でIELTS 7.0(Academic)が必要でした。ただし複数のテスト結果を組み合わせることができたのはありがたかったです。
大学院入学のときの経験もあったので、勉強方法に困ることもありませんでした。思っていたほど苦戦することなく(それでも数ヶ月かかりましたが)いつの間にかIELTS 7.0(Academic)まで伸びていました。
このときの最高スコアは、
オーバーオール:7.0
リスニング:7.0
リーディング:7.0
ライティング:7.0
スピーキング:7.0
どれもギリギリでした(笑)大学院卒業後だったにも関わらず、英語力が全然伸びていなかったことに愕然としました。どれだけ英語環境にいても、ある程度のレベルに達したらあとは勉強するしかないのかも。
オーストラリア教員免許取得
オーストラリアの教員免許に書き換えるため、リーディングとライティングでIELTS 7.0(Academic)、リスニングとスピーキングでIELTS 8.0(Academic)が必要でした。しかも全てを1つのテストで得点しなければならないので難易度高め。徹底的にテスト対策したので、実力以上の結果を出すことができたと思います。
このときの最高スコアは、
オーバーオール:8.5
リスニング:8.5
リーディング:9.0
ライティング:7.5
スピーキング:8.0
一番苦労したのはスピーキング。発音矯正を含め、言語学的な知識を取り入れることで大きく伸びました。その一方、他の技能はそこまで苦労しませんでした。ライティングに関しては、テンプレを丸暗記しただけだったのでこの点数でも出来すぎなくらい。ただ練習問題のリスニングでは何回も満点を取れていたので、本番でそれができなかったのが心残り。
点数を伸ばすために意識したこと
IELTSの点数を伸ばすため、これまで意識してきたポイントをまとめました。
◎ 能動的に勉強すること
けっきょく勉強するしかない!ということです。大人になってしまった時点で(どれだけ英語環境にいても)自然に身につくことは滅多にありません。これは言語学的にも証明されていますし、自分自身も数年を棒に振ったことで実感しました。英語教材を聞き流すだけだったり、洋楽をリピート再生しているだけではほとんど無意味。もっと能動的に、集中して勉強しなければ結果には繋がりません。
◎ 言語体系を理解すること
英語の言語体系を知ることで効率良く勉強することができます。英語がどのように成り立っているのか、どのような言語学的特徴があるのか学ぶことによってリスニングとスピーキングが大きく伸びました。日本語が母語であれば尚更、大人になってからの英語習得では(スピーキングは特に)言語体系を理解するのが近道!
◎ 勉強方法を自分に合わせること
勉強となると「自分に合った勉強方法を見つける」と考えがちですが「勉強方法を自分に合わせる」が正しいと思っています。というのも自分に合った勉強方法を見つけようとすると、楽なものばかり選んでしまうから。しかし英語学習には筋トレと同じようにある程度の負荷が必要です。その負荷を避けていると成長できません。まずは正しい勉強方法、負荷のかけ方を実践しながら自分に合わせていく、という方向性に変えました。
◎ 徹底的にテスト対策すること
勉強すると言っても、我武者羅にやるのはおすすめできません。社会人にもなると使える時間も限られていますし、英語レベルそのものを上げるには膨大な時間が必要になります。IELTS独自の採点基準に合わせて勉強しなければ効率良く点数を伸ばすことはできません。
最後に
所詮はテスト!対策次第でどうにでもなる!を座右の銘に、これまでIELTSと向き合ってきました。伸び悩んだこともありましたが、今となっては良い思い出。おかげでIELTS対策に関しては相当詳しくなりました。
具体的にどうやって対策するのか、については別の記事にまとめたので読んでもらえたら嬉しいです。
IELTS対策|秘伝バレないテンプレ(準備中)
ではまたっ