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読者の心を掴む書き方「ボイス&トーン」をUXライティングの視点で整理した

ブランドの「ボイス&トーン(言葉によるブランド"らしさ")」があいまいのまま文章を作ると、読者がその企業のサービスを信頼できず利用されなくなります💦

逆に、一貫した「ボイス&トーン」で文章を作ると、読者がサービスに興味を持ちかなり継続的に利用してくれます‼️

例えば、Appleは「ボイス&トーン」がかなり一貫しています。


つまり「ボイス&トーン」をうまく使えば、ユーザーとの距離を縮め、信頼関係を築き、行動への動機付けにつなげることができます。

文章を書くうえで、超重要な要素なのです‼️

なので色んな会社で「ボイス&トーン」は明確に作られています。

例えば「note」も下記の画像のように、かなり具体的にブランド+ボイス&トーンが作られています。

実際に制作した「noteさん」の人格

このような指針があると、どんなにサービスを拡大させていっても「ボイス&トーン」が一貫しているので読者は混乱しません❗️

一貫性がありプロダクトにマッチしたボイス&トーンだと、ユーザーはプロダクトが知的で説得力のあるものだと感じます。

逆にボイス&トーンをあいまいにすると、そのブランドが多重人格のように思えて、ユーザは不信感をもってサービスをだんだん利用しなくなります😨

よくあるパターンとして、それぞれのサービスが拡大していくうちに口調(ボイス&トーン)が異なっていき、サービスが思うように拡大しません。


そこでは私は「こんな重要なボイス&トーンをちゃんと理解しなくては!」と思い、自分なりに記事にまとめました。

参考になれば嬉しいです😄

ボイス & トーンを1からやさしく解説!!

 ボイス
実際の人の声のように、変わることのない一貫性を持ったもの。

 トーン
文章に情緒的な抑揚を持たせるもの。
もしトーンがなければ、ロボットのように無機質な文章になります。

「母親(おかん)の声」に例えます。

ボイスはおかんの声です。
電話越しで声を聞けば、誰の声がわかるというがボイスです。

トーンは、おかんの話す抑揚です。

・どんな話をしているのか
・どんな話をしたいのか
・落ち込んでいるのか
・不安なのか
・喜んでいるのか

などの状況がわかる声の抑揚の部分です。


① ボイスの考え方・作り方

ボイスは、サービスのキャラクターを単語で形容します。
たとえばAirbnbのボイスは「率直、包括的、思慮深い、元気」と設定されています。
straightforward, inclusive, thoughtful, and spirited.

ボイスの他の例
優雅な、友好的な、伝統的な、遊び心がある、洞察力がある、意外性のある、効率的、信頼性がある、わかりやすい、実直な、など

どのようなボイスにしたいか、たくさん単語を考えた後にその中から三つをチョイスしましょう。

逆に「このようなボイスが違う」というものがあれば、その単語も三つチョイスしましょう。
それにより明確にボイスを決めることができます。

では「ボイス」を決める必要があるのでしょうか?

ユーザーが思っているイメージと乖離したブランドイメージを作り上げると、信頼や期待が削がれサービスが利用されなくなります。

例えば、ルイビトンのようなブランド品がすごいフランクに話しかけてくると、逆にチープだと感じてしまいます。

一方でマクドナルドのように日常で使うようなサービスが堅苦しい言葉を使うと、なかなか気軽に使うことができません。

なので「ユーザーがブランドに対してどのように感じているか」を考えながら、文章を作る必要があります。

② トーンの考え方・作り方

会話形式のカジュアルな文章の表現は、ユーザーにブランドが親しみやすく、わかりやすいと感じさせることができます❗️

逆に堅苦しい言葉を使うと、退屈なだけでなく、威圧的な印象を与え、最悪の場合ユーザーがサービスに不信感を感じてしまいます😱

そのためブランドに親しみをもってほしいがために、会話口調の文章が書かれているサービスはたくさんあります。


しかし、会話口調がいきすぎて友達言葉になっており、逆にフランクすぎる会話調になっていることがあります。これは不信感を抱いてしまします😱

会話口調なんだけど、くだけすぎない口調を目指すのがベストです。
言うのは簡単ですが、ちょっと難しいです💦

ただ、ヒントとして会話調・くだけ調を理解するとすんなりと、意外と簡単に作ることができます⭐️

● 会話調

「会話調」とは、コンピューターのようにではなく、人間が話すように書くということです。

「会社の打ち合わせで話すような言葉」と考えてください。

コンピューターのようにシステム的な言葉づかいではないですが、くだけすぎておらず丁寧な言葉づかいです。

● くだけ調

「くだけ調」は、打ち解けて、形式張らない話し方です。

普段友達同士で話すような感じです。

銀行員が取締役会で話したり、大手術の直前に外科医が患者に話したりする場合ではありません。

会話調・くだけ調を理解する上で、すごく参考になった文章

会話調・くだけ調が一緒に思えてしまう人は下記の文章を参考ください。
すごく良い例えです。

多くの人はまだ「会話調」と「くだけ調」の違いを理解しておらず、UXライターは、会話調コピーはくだけすぎているという反発を受けます。

ですが、これは、パーティーがにぎやかすぎると言っているようなもの。
でも、パーティーは常ににぎやかであるべきです。
となると、それは、うるさすぎるという意味かもしれません。
ですが、にぎやかなのとうるさいのは同じではありません。

うるさくなくてもにぎやかであることが可能なように、くだけ調になることなく会話調にすることはできます。

うるさくてくだけた口調が適切な時と場所もありますが、常にそうとは限りません。
会話調であるのとうるさいのは同義ではないのです。
https://www.kotobaux.com/blog/conversational-vs-casual


最後に:声に出して読む

最後に文章を書いたら、声に出して読んでみましょう!

実はこの方法はアップルの UX ライターが文章を考えるときに、オススメしている方法なのです。

読者は文章を読んでいる時、頭の中で人が喋っているに想像します。
なので喋り口調が変だと、文章を理解するときに違和感が出てしまします。

それを改善するために、文章を世間に公開する前に「実際に自分も喋ってみて、変な書き方になっていないか」確認してみましょう。

全体を通して一貫性があれば「ボイス&トーン」は完璧です。
クリック率や読まれる確率が爆上がります!!

「ボイス&トーン」をもっと詳しく知りたい人は、こちらがオススメ!!

参考資料


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