©はスパニッシュイエロー／ゆい

物語には続けることのできなくなった物語もあれば続く物語もある
僕にとってはそのどちらもが等しく大切な物語です

こちらは続けることができた物語
テラスモールの潮風キッチンから2ヵ月ぴったり
宮崎からふたたび　ゆいさんが来てくれました
もう秋なのに
この日は夏みたいに暑かった

来てくれてありがとう
あなたがそこにいてくれるから
あなたの写真を撮ることができるのです

今日はゆいさんあなたにも
カメラを持ってもらって
写真を一緒に撮りながら歩きましょう
どんな景色をあなたが見るのか知りたいから
あなたの撮った写真には全部クレジットを入れるよ
色はどうしましょう
やっぱりスパニッシュイエローがいいかな

あなたがふと撮った空の写真はとても無垢で
そんな写真を撮れるあなたが羨ましい

あなたの親御さんより年上のこの年齢になるとね
人と距離が離れていくことが
やたらしんどいのです
でもね
やせがまんするしかないんです

あなたはまた僕のカメラの前に立ってくれますか
また　とか
きっと　とか
そういう言葉がほんの数年前までは嫌いだったのだけれど
嫌いだったはずのその言葉を使ってる