エロじじいにはめられて初めてタイに行った時の話 ②
出発当日、待ち合わせは、関空でした。
空港には、異様な姿のおっさん二人が私を待ち構えていました。
大人A 役職次長
普段からどこでも黒に銀糸のストライプのダブルのスーツを着込み、パンツのベルトは、鋲の付いたヘビメタっぽいベルト。
左右の手の指には、色々な造形のシルバーの指輪をはめている。
オールバックのやせ形、小柄。レイバンのサングラスをかけ、出来損ないの内田裕也似。
定年間近だが、会社としては、決して部長にはさせない。
社歴は、会社の草創期からで、無駄に社歴あり。
何かと理由をつけてタイ出張を重ねて社内ではタイ通気取り。
大人B 課長職
麻の白っぽいスーツの中は赤いポロシャツ、シラフだけど赤い鼻。小太り、常に扇子を胸元でパタパタさせている。髪は、真ん中分け。ワックスでテカテカ、口髭で常にニタニタ。レイバンのサングラス。中年のおぼっちゃま君風。数年前までパンチパーマだったが、イメチェン済。
かつては、社内で営業成績トップで、社長賞の受賞経験あり。但し、実力ではなくて、客先への袖の下と接待でのしあがってきたのは、社内では有名。
袖の下と接待の経費の使い込みで当時としてはめずらしく、金融機関のブラックリストに載っている。
今回タイは初めて。
大人Aに泣きついて、今回何とかタイ出張のチャンスを得る。
普段から個性つえーなとは思っていたが、関空でのその姿は、異彩を放っていました。
フライト2時間前という事もあり3人で早々に搭乗手続きを済ませて、空港内をブラつきます。
大人A「しんのすけ、日本出る前に、買い物するか~。」
しん「現地のスタッフにお土産ですか?」
大人A「あほか。あいつらには別に何もいらん。」
そう言って、何個かライターを物色しはじめた。
大人A「あっちでは、普通の100円ライターしかあらへんから、ちょっと変わったライターがええねん。」
そういって、いくつか少し形の変わったライターを数個買っていました。
大人A「おまえら、血液型なんや。」
大人B「A型です。」
しん「O型です。」
大人A「ほうか、ほしたら、これ買うたるわ。」
そういって、パッケージに血液型がイラストされたコンドームを渡されました。
こいつら、タイに何しにいくつもりだ?…
つづく
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