電車運賃をおねだりする見知らぬ男性達のお話。

友達と遊ぶ約束があった私は休日の午前中、駅ビルの中にある花屋さんを外から眺めていました。

「あ〜。◯◯に行くまでにはいくらかかるのかなぁ〜」と、いつのまにか隣にいた男性が大きな声で言いました。

びっくりしてその男性を見ると、改めて私に向かって
「◯◯に行くまで、いくらかかるか知ってる?」と聞いてきました。
◯◯は今いる駅の沿線の終着駅の名前です。

男性は60代くらいの年代に見えました。

私が適当に
「2,000円もあれば行けるんじゃないですか?」と言うと、
「そんなにかからないよ!◎◎円だよ!」と具体的な金額を言ってきました。

知ってるやん…。

男性は花屋さんの中を眺めながら
「あーあ、◎◎円あれば◯◯まで行けるのになぁ〜」と独り言風に大きな声で言いました。

男性の意図を悟った私はその場を去りました。

この話を会社の人達に話したところ、あるある話だという人がいました。
ホントに??
そして驚いた事に1人ひっかかってしまった経験がある女性社員の方がいました。

彼女のパターンは、駅で60代くらいの男性に電車代を貸してくれとストレートに頼まれて1,000円貸したそうです。
返金はこちらにお願いしますと会社の名刺を渡したそうですが、お金が届くことはありませんでした。
ただ数日後、知らない人から自分宛にハガキが届いたそう。
差出人は個人名とかではなく、ご縁があった者みたいなカンジの詩的な表記で、相手の住所ももちろん書かれておらず、自作の俳句のような文言が筆ペンで書いてあるだけのハガキだったそうです。
俳句?も特に感謝を表現したよう内容では無かったみたいですが、たぶんそんなハガキが会社の自分宛に届くとなると相手は駅でお金を渡したあの男性しかいないと判断したそうです。

感謝の文言が無かったというあたりに、その男性の常習性を感じました…。


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