二ツ塚清平(元・F塚の少年)

交通に軸足を置きながらも、興味の幅は広いのか狭いのか。 日々のつぶやきを徒然と。

二ツ塚清平(元・F塚の少年)

交通に軸足を置きながらも、興味の幅は広いのか狭いのか。 日々のつぶやきを徒然と。

マガジン

  • 二ツ塚清平の随筆集

    徒然と、思ったこと、感じたことを脈略なくつづっていく。更新頻度は気の向くまま思いついたまま。

最近の記事

写真に残すことの意義

風景というのは、日常の暮らしの中で常に視界に入っているもの。 しかし、いざ、10年前、20年前の風景を正確に思い出してみようといわれたとして。どの程度正確に描写できるものだろうか。 もちろん、世の中には見た風景を見たまま、正確に記憶し、そして絵に描ける人もいる。しかし、おそらく割合的には正確に思い出せない人の方が大多数なのではなかろうか。 案外、風景は見ているようで見ていないものなのかもしれない。 私は写真を撮影するのが趣味で。 尤も、決して上手とは言えず、ピンボケや

    • 必要とされるもの

      アメリカを旅した時のこと。 物流従事者ということもあり、どうしても道行く貨物車に目が行ってしまう。 インターステート・ハイウェイ(州間高速道路)など、長距離輸送に従事するトラックはもっぱらアメリカ製なのに対し、都市内での配送車両(日本でいうところでは、スーパーの配送で使われる4t車のイメージ)はもっぱら日本製。 帰国後、お付き合いのあるトラックメーカーの営業マンに尋ねたところ、明確な答えが返ってきた。 「アメリカ製のトラックのエンジンは長距離の巡航に向いているのに対し、

      • 北多摩の北の辺境

        北多摩の北の辺境。 北多摩の北の方は、埼玉との都県境が入り組む。 新座が清瀬と東久留米を別つ楔のように入り込み、清瀬が埼玉に飛び出し。 最近は清瀬も離農が増え宅地開発も盛んだけれど、まだまだ風光明媚な広い畑地が残る。河成段丘の雑木林に柳瀬川の河谷。文字通り、多摩の北の果て。 しかし。 私はもともと小平の育ちだけれど。 小平も小金井も国分寺も立川も。 昔はそんな風景がどこにでもあったと思う。 気付けば開発が進み、すっかりそんな武蔵野の畑と雑木林は姿を消し。 しか

        • 好き嫌い・得手不得手

          私は学生時代、とにかく数学に苦労した。テストの点数も悪く成績も悪かった。 理系を目指すものとして致命的なんだけれど。 何しろ「センス」がない。 では嫌いだったか。 その真逆。 好きは好きだった。 だから、何しろ勉強だけはした。 テスト勉強の時、数学に割く時間はともかく長かったと覚えている。 学業を終え就職し、もういい加減経つけれど。 まぁ、多くの社会人がおそらく同じことを思うことであろう通り。 大人になり、生きている過程では。 矛盾。理不尽。 多くのひ

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        • 二ツ塚清平の随筆集
          7本

        記事

          思い出の「もの」

          思い出の「もの」。 自分の「もの」であれば、自分で大切にする、古くなってもとっておく。自由にできる。 しかし、「他人のもの」であったらどうなるか。 自分のものではない、思い出のもの。 有形・無形を問わず、だれしも何等か、あるものではなかろうか。 例を挙げれば、子供のころに遊んだ公園の遊具、大好きだった人と時間を過ごしたお店、またある人にとっては、「景色」「風景」もまた、そんな思い出のものになるのではなかろうか、と。 お店は、経営者の判断や経営状況、あるいは土地の区

          言葉

          言葉は時に人を救う。 言葉は時に人を殺す。 ある意味、言葉は実態のある武器よりも怖い存在かもしれない。 人間は文字を発明したことで言葉を残す術を得たわけだけれど。 文字が発明される前から言葉は存在し、そしてそれら言葉は残ること無く流れさっていたことであろう。 現代においてだって。 文字にされない言葉は復元することも残すこともできない。(まぁ、今は音声自体を保存する術があるけれど) インターネットという場の存在が現れ、「誹謗中傷」なる、暴力の手段として使われる行為

          初稿:我が名は二ツ塚

          20世紀も末の頃。 府中街道と五日市街道とが交わる辺り。 「二ツ塚」で私は名づけられた。 中学校を卒業し、高校へと進学。 高校へはバスで通学することにしたのだけれど、そのバスに乗る停留所こそが、「二ツ塚」だった。 「あなた、『二ツ塚の少年』って呼ばれているわよ」 同じ高校の女性の先輩の二人組が、二ツ塚バス停から乗り込んでくる私をそう呼んでいたと、同じくバスに乗っていた同期から教えられた。 ちょうど、高校の事実上の「出版部」である組織に参加し、校内誌に寄稿するための