日々の言葉 #66『パラソルでパラシュート』
今日の本の言葉は、一穂ミチさんの『パラソルでパラシュート』から。
大阪のひなびた町で、お笑い芸人たちと一緒に暮らすことになった雨ちゃん。普段は企業の受付の仕事をしていますが、初めての「オタ活」によって、お笑いに必死に取り組む人たちをうらやましく感じるように。
でも、お笑いだって厳しい世界です。
劇場のトーナメントに落ちて出番が減った人もいれば、憧れの舞台に挑戦して惨敗した人もいる。
自分でリミットを決めて、シェアハウスを出て行こうとする友人に、かける言葉なんてみつからないですよね。
「おもろいやつ」と「おもろいことができるやつ」は違う、と友人は言います。
夢があるから走れたのだし、目標を決めたから集中できた。それでも、いつか「結果」は出てしまう。自分の限界を認めるシーンは、小説の中でも、一番せつなかったです。
人に「利き手」があるように、五感にも「利き感覚」があるのだそうです。
視覚優位な人は、話すときにもビジュアルを思い浮かべながら話す。体感覚が優位な人は、体で感じながら話す。お笑いの人の反射神経は、体感覚の優位性から来ているのかもしれませんね。
誰かとコミュニケーションをとるときも、相手の「利き感覚」に合わせた話し方ができると、より伝わりやすくなります。
視覚優位な人にはイメージしやすい説明を、聴覚優位な人には言葉を選んでみる。自分の「利き感覚」も認識しておくのもおすすめです。
夢を語るとき、どの感覚を一番使っていますか?
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「なぜ」が人生を深くする。
毎日、小さな問いを発信しています。
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