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【モヤカラ♪ vol.46】モヤモヤを聞くときのマインドセット

「1on1のコツって、部下の話を黙って聞いてればいいんですよね?」

そんなご相談をいただくことがあります。「傾聴」がトレンドとなり、ハウツー本も増えているため、このように感じる方も多いのだと思います。

でも、そもそもなぜ「傾聴」するのでしょうか……。

第46回「モヤモヤをカラッと♪(モヤカラ♪)」のゲスト・りなさん(@rina_s2x)は、現在育休中の妹さんの話を聞いていると、モヤモヤしてしまうのだとか。

「保活がうまくいかなくて」

「職場復帰しても、育児と仕事を両立できるか不安で」

そんな不安の声を聞くと、たしかに一緒にモヤモヤしてしまうかもしれません。では、ハウツー本の言うとおり、「黙って聞いてればいい」のでしょうか?

おそらく、一番NGな行動として挙がるのは、「問題を解決するためにアドバイスする」でしょう。

こうした行動は『7つの習慣』で「自叙伝的反応」と呼ばれています。

四つの自叙伝的反応
私たちはえてして、自分の過去の経験、いわば「自叙伝」を相手の話に重ね合わせてしまうため、人の話を聞く際に次の四つの反応をしがちになる。
 ・評価する――同意するか反対する
 ・探る――自分の視点から質問する
 ・助言する――自分の経験から助言する
 ・解釈する――自分の動機や行動を基にして相手の動機や行動を説明する

『完訳版 7つの習慣』

こうした行動を自覚して、「共感して聴く」ことを勧めているわけですが、そもそもなぜ「共感して聴く」ほうがよいのでしょうか……。

ここでむらけんさん(@muraken7habits)が指摘してくれたのは、「社会通念の鏡」です。

わたしたちは自分が持っているパラダイム=社会通念の鏡を通して相手を見ています。でもね。

(この鏡が)その人の本当の姿を言い当てているとは限らない。
ほとんどの場合は、相手がどういう人間なのかを客観的に述べているのではなく、自分の関心事や人格的な弱さを通して相手を見ている。自分自身を相手に投影しているのである。

『完訳版 7つの習慣』

この一文を聞いて、思わず「あっ!」と声を上げた、りなさん。思い当たったのは、「お姉ちゃんがなんとかして道を切り開き、導いてあげなくては!」という、自分の長女気質でした。

そうです。

人は、自分で道を選択できます。

周囲にいる人ができるのは、励まし、勇気づけ、話を聴き、承認すること。だから「共感して聴く」を勧めているのです。

「家族の話だからこそ、問題に入り込みすぎてたのかも」というパラダイムシフトを経て、りなさんにも「明日からできる小さな小さな一歩=チョコッと7」を考えていただきました。

「妹と一緒にワクワクするような未来のことを考えてみます!」

言葉では「育休」といっても、ご本人としては「休んでいる」わけではありません。会社の業務では経験できないような、別のキャリアを積んでいると考えることもできます。

この経験をしたからこそ、たどり着ける未来があると信じる。

「共感して聴く」ことは、正しいデータを得ることにつながり、信頼口座を高めてくれます。その人の「あるべき姿」を見て接することができれば、未来は広がっていきます。

パラダイムシフトは、困難に直面したときにこそ起こる。厳しい状況に置かれると、人はまったく新しい視点から世界を眺めるようになる。

『完訳版 7つの習慣』

モヤモヤを聞くときのマインドセットに必要なのは、まず自分のパラダイムを自覚することなのです。

意識してみてくださいね!


「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わる」と、自分の世界が広がります。

「モヤカラ♪」シーズン2は、ゲストのお悩みをうかがい、問題の根っこにあるパラダイムを一緒に考えることで、明日のワクワクにつながるヒントをお伝えしています。

りなさんのお話は、こちらから聴くことができます。子育てや育休に悩むことがある方、「傾聴」がよく分からないという方は、ぜひ聞いてみてください!

「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。

「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。


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