【モヤカラ♪ vol.14】新卒営業マンに学んだ仕事の極意
「最高の友は、私の中から最高の私を引き出してくれる友である」
自動車の大量生産を行い、販売価格を抑えることに成功したヘンリー・フォードの言葉です。
彼の生涯の友人だったのが、トーマス・エジソンです。
「私は失敗したことがない。 ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ」
なーんて言った人ですね。笑
ふたりは16歳の年齢差があり、最初は同じ研究所の上司と部下のような関係だったようです。でも、フォードにとっては自身の熱意を一番に理解してくれる人であり、自分の「最高」を引き出してくれる「友」だったのかもしれません。
友だちって100人できるのか、1人いればいいのか。時間を忘れてバカ話できる相手なのか、フィードバックを送れる相手なのか。
願わくば、フォードのように「最高の友」と言える友人と語り合いたい。
2月13日に配信した第14回「モヤモヤをカラッと♪」は、ゲストに杉内コージさんをお招きしました。
茨城県で、映像関係の営業をされている杉内さん。今でこそ営業手腕に自信があるそうですが、かつては「まったく売れない営業マン」だったそう。
そんな杉内さんを目覚めさせたパラダイムシフト、そして杉内さんの「最高の友」について伺いました。
この春、社会人デビューをされる方、杉内さんと同じように仕事がうまくいかないと悩んでいる方、年齢差のあるメンバーとの向き合い方に困っている方、ぜひ聴いてみてください。
「モヤモヤをカラッと♪」とは
毎月第1・第2月曜日の22時10分から、「モヤモヤをカラッと♪」というTwitterスペースを開催しています。
略して「モヤカラ♪」。
人は、「パラダイム=ものの見方や思い込み」によって思考し、選択し、行動しています。でも、自分がどんなパラダイムを持っているかは、なかなか意識できません。
そこで、「パラダイムシフト=パラダイムを自覚して、世界の見え方が変わった瞬間」をうかがい、明日のワクワクにつながるヒントをみつけてもらおうというルームです。
毎日、仕事をしたり、子育てをしたり、友だちと話したり、ひとりでご飯を食べたり。生活する中で、「モヤモヤ」することがあります。
「そういう言い方ってどうなの!?」
「なんだかエラそうなんですけど、何様!?」
「モヤモヤ」には、自分の「パラダイム」が関わっていることが多いんですよね。
あなたの「モヤモヤ」が、「カラッと」なればいいなーという思いで開催しています。
キミ、だれ!? 新卒営業マンに学んだ仕事の極意
杉内さんは、現在は映像関係の営業をされているんですが、キャリアのスタートは工場の製造現場だったそう。
そこから、お客さまに直接感謝を伝えることができる営業の仕事にあこがれて、チャレンジすることになりました。
ところが、まーったく売れない。笑
人当たりのいい杉内さん。お客さまと「いい関係」を築くところまではできるんですが、発注書にサインをいただくところ、あと一歩のところに届かない……。
いったいどうすればいいのか。悩んでいたある日、会社に知らない人がやって来ました。朝礼のときから、ずーっと社内にいて、トイレ掃除や倉庫の片付けまでやってくれる。
「キミ、だれ!?」
実はこの方、協力会社に就職したばかりの新卒営業マンだったんです。彼自身、社会人デビューしたものの、まったく営業ができない。
お客さまのことも、自分の会社のサービスのことも知らない状態なので、仕方ないもーん!
なんて、わたしだったら開き直っちゃいそうですが。彼は自分の上司に「クライアントの会社に常駐させてください!」と頼み込み、杉内さんの会社に“出勤”してくるようになったのです。
彼が与えられていたミッションはふたつ。ひとつはもちろん、「契約」をいただくこと。そしてもうひとつは、「クライアントを理解して、いい関係を築くこと」でした。
素直でがむしゃらな新卒営業マンの姿を見て、杉内さんは自分に足りないものに気づきました。
あんなに営業にあこがれてたのに……。おい、オレ!! お前は本当にクライアントのことを理解しようとしていたのか!?
営業の本質を理解していなかったことに気付き、大いに刺激を受けた杉内さん。彼を見習って、ご自分も朝早くからクライアントの会社に伺って掃除を手伝ったり、休日出勤されている方にコーヒーを差し入れしたり、お話を聞いてコミュニケーションする機会を増やしたそうです。
少しずつクライアントの業務が理解できるようになり、すると課題もみえきます。そこでお互いに「もっとこうだったらいいよね」というゴールを共有し、しっかり「契約」をいただけるようになったのだとか。
新卒1年目のがんばりを見ていると、「若いうちは、がむしゃらにやらないとねー」とか、「オレもむかしはさー」なんて、つい言いたくなってしまいます。
でも、杉内さんは素直に「自分に足りないもの」を学び、取り入れたわけです。お互いの「win-win」を考えつくし、「聴くに徹した」からの、この行動。いやー、見習いたい!
凹んだときに現れる親友は○○
いつも穏やかで、にこやかな杉内さん。でもやっぱりイライラ・モヤモヤすることはあるそうです。
そんなとき、どうやって「カラッと」させているのか、セルフコーチングの方法を聞いてみました。
杉内さんには、凹んだときにフッと現れて声をかけてくれる「友」がいるそうです。
アフロヘアでサングラスをかけ、ラジカセを肩にかついで、鼻歌を歌っている黒人の友人。いつも彼が言ってくれるセリフは。
「Hey you! ナニ悩んでる?」
「Hey you! それ、個性! 個性!」
実はこれ、杉内さんが脳内で作り上げた「理想の友」なんです!!
失敗しても、間違えても、お客さまに怒られても、それもぜーんぶ、あなたの個性。杉内さんの「最高」を引き出してくれる友人です。彼は常に言ってくれるんです。
深刻ぶるなよ。人生はもっと楽しいもんだぜ♪
お前はそのままで「魅力的なONLY ONEの存在」なんだyo!
こんな自分を全肯定してくれる言葉があれば、どれだけ励まされることか! そして「モヤモヤ」なんて一気に吹き飛びますよね。
今日からさっそく使ってみませんか?
「Hey you! ナニ悩んでる? それ、youの個性だyo!」
まとめ
人は誰からでも学ぶことができます。年下だろうと、新人だろうと、見習いたいところはたくさんあります。
でも、それに気が付かないこともある。もしくは逆にマウントを取ろうとしてしまうことだってある。
「モヤカラ♪」のパーソナリティである、むらけんさんは「7つの習慣実践会」のファシリテーターに挑戦しようと思ったとき、こんなことを言われたそうです。
「千載一遇のチャンスは誰にでも来る。でも気づくかどうかはアンテナの能力次第だ」
アンテナが立っていなければ、チャンスに気が付かないかもしれないし、周囲の人の見習うべきところをスルーしてしまうかもしれません。
自分を変えたいと思いつつ、チャンスが目に映っていないのは、あまりにももったいないことですよね。
「刺激を受け入れる」という選択をすることで、波に乗ることができるのですから。
配信前は「SNSもほとんどやらないし、人前で話すなんてできるのかなー」なんて仰っていた杉内さん。今回、新たなチャレンジに踏み出していただけました。
杉内さんのように「千載一遇のチャンス」を見逃さないアンテナを磨きたい。きっと、心の中の友だけでなく、リアルの友人も言ってくれるでしょう。
「Hey you! youの個性、サイコーだyo!」
杉内さんのお話はこちらから聞くことができます。ぜひ!
ゲストのパラダイムシフト体験を聴く「モヤカラ♪」。次の配信は、3月6日です。お楽しみに!
「7つの習慣セルフコーチング」の公式サイトはこちら。
講座内容はこちらに掲載されています。
「モヤカラ♪」過去の放送はマガジンにまとめています。
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