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もしもロシアが勝利したら?その後に起こるだろう11の出来事

こんにちは天乃川シンです。

今現在もロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いているが、ウクライナの人たちは頑強に抵抗を続けている。米国を始めとした幾つかの国は自国が供与した兵器を露領で使用する事を認めたのだが、それでもこの戦争がいつ終わるかは未だに見えていない。

ウクライナの人たちのほとんどは降伏する事なんて考えておらず、私もそれを支持しているのだが、「早期降伏」「停戦」を求める声も少なくない。

しかし、そんな連中はロシアが勝利するという事がどれほど恐ろしい結果を招くか分かっていない。今回は、「もしもロシアが勝利したら? その後に起こるだろう11の出来事」と題してひとつひとつ簡単に説明していきたい。

X(旧Twitter)においてロシアが勝利した場合に起こる事を簡単に説明している方がいらした。「Cartes du Monde」と名乗るフランス人と思われるフリーランスのアナリストらしいのだが、この方の一連のツイートを邦訳して紹介したい。

早速いってみよう。
※読みやすくする為に天乃川が多少修正しています。また、動画や画像については割愛しています。あしからず。

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ロシアの侵攻を前に、ウクライナを助けるべきではないという意見もある。もしクレムリンが戦争に勝てば、ヨーロッパと世界に影響が及ぶだろう。その衝撃はまぎれもないものになるだろうprécédent⤵️

👉ウクライナの場合

明らかに、占領下の住民は悲惨な状況に陥るだろう。念のため言っておくが、ロシアの宣伝担当者は、ウクライナは存在せず、必要であれば、女性と子供を殺して国を浄化しなければならないと公然と説明している。

➡️ ①住民の虐待

ロシア軍に占領された地域が解放されると、拷問室が発見され、レイプの報告が相次いだ。ロシア軍によるウクライナ占領は恐怖の支配となった。

➡️ ②富の略奪

ウクライナを手に入れることで、ロシアはウクライナの資源(小麦、トウモロコシ、ひまわり油、鉄、マンガン、ガス(ウクライナはヨーロッパ第2位の埋蔵量を誇る)、黒海の石油)を直接獲得することができる。

👉 ヨーロッパの場合

ウラジミール・プーチンのロシアが最も嫌うものといえば、2014年にジョン・マケインが言ったように、弱さである。ウクライナを放棄させること、ウクライナに勝利する手段を与えないことは平和をもたらすだろうが、おそらく一時的なものだろう。

➡️ ③ヨーロッパの分裂

現在、ソ連の占領を記憶している東欧諸国は、ポーランドを筆頭に再軍備を進めている。彼らは西ヨーロッパ諸国を正当に批判できるようになり、EUは分裂するだろう。

➡️ ④内部の危機

戦争がEU諸国に及ばなかったとしても、ロシアは世論を分裂させるために情報戦を強化するだろう。ロシアは、EUを内部から分裂させるために、政治的支持者を再び強力に支援するだろう。

➡️ ⑤移民という武器

これは、ベラルーシであれロシアであれ、すでに使用されているが、信頼を失う危機にある欧州に圧力をかけるために、より強力かつ活発に使用される追加的な手段となるだろう。

👉 ロシアについて

ウクライナでの勝利は、ウラジーミル・プーチンのロシア支配を強固にするだろう。プーチンは2036年までロシアのトップに君臨し(スターリンよりはるかに長い)、旧ソ連の地理的影響力の復活というビジョンを強化するだろう。

➡️ ⑥武力の支配

国内でも近隣諸国でも、クレムリンは妥協を許さない政策をとるだろう。その影響力を振り払おうともがくジョージアは、次の餌食になる可能性がある。モルドバも優先的な標的となるだろう。

➡️ ⑦新たな紛争の種

ヨーロッパへの玄関口であるモルドバは、ロシアの歴史において常にそうであったように、国の混乱を正すために政治的に利用されるであろう親ロシア派の少数民族と戦わなければならない。

👉アメリカの場合

アメリカの援助が減速または停止することによってロシアが勝利すれば、パックス・アメリカーナにまだ残っているイメージが崩れるだろう。アメリカは、危機的状況を見捨てることができる弱い盟主とみなされるだろう。

➡️ ⑧弱さのサイン

アメリカは、世界におけるアメリカの利益をさらに損ねようとする敵対国やライバル国から弱々しい国だとみられるだろう。

👉中国への追い風

ウクライナが敗北すれば、中国にとって、西側諸国は台湾のような保護を求める国々を全力で保護する覚悟はないというシグナルが出されることになるだろう。

➡️ ⑨経済的危機

中国と台湾の戦争は、世界経済を揺るがすだろう。台湾は世界の半導体の52%を生産しており、世界貿易の1/3がこの地域を通過しているにもかかわらず、中国は経済を麻痺させるだろう。

➡️ ⑩恐怖に怯える台湾

すでに台湾では、アメリカからの真の支援に対する信頼が世論から失われつつあり、一方でウクライナ情勢を恐れながら見ている。台湾は中国に侵攻されるという恐怖を抱いている。

👉アフリカの場合

ヨーロッパが危機に瀕し、アメリカが信用を失っている今、ロシアは西側のアフリカに対する影響力、特にフランスの影響力を弱体化させるための自由な権限を手に入れるだろう。

➡️ ⑪クーデターへの支援強化

ロシアは、この地域の政権を不安定化させるために自由に影響力を行使できるようになる。そして、新しい独裁者に武器や傭兵のアフターサービスを提供する。

結論

・ロシアがウクライナの領土の一部を併合して部分的にでも勝利すれば、その結果は世界的なものとなる。

・占領下に置かれることになるウクライナの人々にとって、大規模な弾圧が襲いかかることは間違いない。強制移住、拷問、レイプは日常的な脅威となるだろう。

・ヨーロッパ諸国は分裂し、互いにウクライナを十分に援助しなかったと非難し合うだろう。モルドバ、バルト三国など、明らかにロシアの脅威にさらされている国々が現れるだろう。


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以上だ。

いかがだったろうか? 非常に簡潔にまとまっていたのではないだろうか? これは入門編として調度良いと思うので、未だに早期降伏だ停戦だと騒ぐ輩が居たら、今回の記事を参考にして論破してほしい。

さて、今回は「もしもロシアが勝利したら? その後に起こるだろう11の出来事」――として11のリスクを紹介したのだが、最後にもう一つリスクを追加しておきたい。それは我々「日本の危機」だ。

ウクライナに勝利したロシアはその帝国主義的な野心をさらに解放する事が容易に想像されるが、その矛先は欧州だけではなく我が日本にも向けられるだろう。

ご存じの通り、日本はロシアの隣国。北海道のすぐ上がロシアだ。ヤツらは大東亜戦争後に北方領土を奪ったのだが、本当は北海道すべてを獲りたかった筈だ。積年の大望を叶える絶好のチャンスじゃないか? 確実に日本もターゲットにしてくるだろう。

もし、ロシアが北海道に侵攻してきたら現在ウクライナで行われているのと同じ事が、そして大東亜戦争後に日本人が味わったのと同じ事が、この日本で繰り広げられる事となるだろう。日本人が虐殺され拷問され強姦されるのだ。

脅威はロシアだけではない。同じく帝国主義的な野望を持った中国も活気づくだろう。その矛先はまず台湾に向けられ、その後は沖縄、日本本土へと向けられるだろう。

このように、ロシアがウクライナに勝利すると、我が日本の安全保障上のリスクは一気に跳ね上がるのだ。ウクライナでの出来事は海の向こうの話しだと思って簡単に早期降伏だ停戦だと騒ぐヤツはその辺りを分かっていない。日本の国益を考えたら絶対にウクライナに勝利してもらうしかないのだ。ウクライナの人たちも勝利を願っているのだから、彼らがロシアを撃退できるよう我々も十分に援助しなければならないのだ。

ウクライナについて語る時は、絶対に日本の国益や未来とセットで考えなければならない。命懸けで戦っているウクライナ人には申し訳ない部分もあるが、我々はロシアや中国の脅威から日本を守らなければならないのだ。



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