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215、子どもに対する当たり前の感覚をとり戻そう。俳優「安田顕」の発言から。
タレントの大泉洋と安田顕をご存じだろうか? お互い北海道出身の役者で演劇集団「TEAM NACS」のメンバーだ。
そんな盟友二人だが、とある番組で大泉洋が安田顕にインタビューしたことがある。今回はそのなかで、安田顕が自身の子どもについて語った内容を紹介する。
安田顕の子どもについての話しを聞いていると、大人が子どもに対して抱く素朴な当たり前の情愛みたいなものを強く感じる。
3年あまり続くコロナ禍において、一番に犠牲になったのは子どもたちだろう。大人であれば子どもを守らなければならないのは当然なのだが、そんな当たり前を失ってしまったのがコロナ禍だと言うこともできよう。
以下に安田顕の発言を紹介する。もう一度、当たり前に抱いていた筈の大人の感覚を取り戻そうじゃないか。
――――――
●大泉洋
あの~、去年ですか? お子様も生まれて家族を持ったじゃない(※安田の長女は2004年に誕生している)? 家族を持ってさ、変わったことってのは大きいですか?
●安田顕
はい、でかいです。あのね、これからもっともっと大きくなっていくと思うんですけどぉ、もちろん、純粋に楽しいですよ? 本当、毎日毎日、日を追うごとに変わるじゃない? で、またさぁ、遠征行って帰って来るじゃない? もう大きくなってるんだよ。んで、立ったりするじゃない? で、一個一個がすごい感動するわけ。
なんか、ただ寝てた子がさぁ、携帯をさぁ、カメラの前にポンと置くわけ。で、携帯のストラップあるじゃない? それ目がけてさぁ、一生懸命ハイハイするんだよ。1メートルか2メートルくらいかな? すごい、それだけを見てずっと行くんだよ。その、それをバッと取るわけだよ? 俺は、もうものすごくソレに感動するワケ? もう、涙が出るし、んで、まぁ我が子だからね? 親バカだから。また、とにかく、立とうとすんだよねぇ? 赤ちゃんてのはさ?
俺、思うんだよ。ずっと四つん這いのまんまで良いじゃねぇかと。だって、寝てたって別になんの問題もないワケでしょ? でも、アレ人間ってのは不思議なもんでさ? 本能で立とうとすんだよね? その立とうとする姿ってのがまたね、これはね、くるんだよ我が子だからかもしれないけど。
あとはね、考え方で、すごいそのぉ、自惚れた言い方だけれども、俺、この子に何を伝えられるだろうかとか、この子に見てもらえるものって何だろうってことは、すごくやっぱり考える。
あのぉ、伝えられることって、きっとないと思うんだ? それは彼女がずっと覚えていくことだから、ないんだなとは思っているんだけど、じゃあ、僕がこういう仕事をさせてもらってるから残したいものってなんだろうっていったら、もちろん、地位や名声ってのはすごい欲しいワケ? 欲しいんだけれども、やっぱり、最終的にはね、彼女に教えてもらったことなんだけども、一生懸命やるヤツに敵うヤツは居ないなと思うの。
最近、涙もろいんだけど、スポーツでもドキュメントでもお芝居でもなんでも、結局、今なんでも泣くんだ。共通点って何だろうなと思ったら、とにかく必死でやる人間の姿って、僕は泣くんだよね?
必死っていうのはもちろん、ある程度のレベルいってると思うんだ? それは、その人の目だったり顔だったり汗だったり見れば分かると思うんだけど、そういう姿っていうのは、やっぱくるのよ?
じゃあ、自分に照らし合わせて、自分は本当にソレが出来ているのかっていったときに、まぁ、出来てない。そんときに、胸張って俺出来てるっていう人間の方が、俺は信用しないけどね? でも、それをずっと追い求めてやってかなきゃいけないんだなぁってことを、この歳になって、ようやく彼女から教えてもらったのね。
――――――
以上だ。
相変わらず「コロナ怖いコロナ怖い」と騒いでいる大人の皆さん? あなた達は一体、子どもたちに何を残してあげようと思っているんですか? あなた達の思い描く日本で、子どもたちは本当に幸せになれるんですか?
あなた達、本当に一生懸命生きていますか? 胸張って、「俺は(私は)頑張っている」と、勝手に悦に入っているだけなんじゃないですか?
あなたの頑張りによって、多くの子どもが不幸になっていやしませんか?