副業をやってみよう（006）
「LOFI音楽＋動画」による収入の実証実験(06)
・0からスタートして、どの程度再生回数が伸びるかを検証します。
LOFI音楽について
LOFI音楽（Low Fidelityの略）は、音質が完璧でない、意図的にノイズや雑音が混ざった音楽スタイルを指します。LOFI音楽は、録音や再生時に生じる音質の「不完全さ」や、アナログ機材の独特な温かみのあるサウンドが特徴です。この音楽のスタイルは、主にヒップホップやジャズ、アンビエントといったジャンルと組み合わせられることが多く、落ち着きやリラックス感、懐かしさを感じさせる音を作り出しています。
LOFI音楽の特徴
低い音質（Low Fidelity）
LOFI音楽は、CDや高解像度音源と異なり、音のクリアさや正確さが求められず、むしろ少し「粗さ」や「不完全さ」が魅力とされています。
ノイズやテクスチャ
録音時のホワイトノイズや雑音、レコードのスクラッチ音、テープのヒスノイズなど、生活音や「アナログ感」のある音が取り入れられ、温かみのある音質が加わります。
リズムとサンプル
ヒップホップの影響を受けたビートや、レトロなジャズやソウルのサンプルが多用され、リラックスできる落ち着いたテンポが特徴です。テンポはゆっくりで、BPMは60～90くらいのものが多いです。
ミニマリズムと反復性
同じメロディラインやリズムが繰り返され、ミニマルでシンプルな構成になっていることが多いです。これにより、聴き手が自然にリラックスできる雰囲気を醸し出しています。
LOFI音楽の歴史と背景
LOFI音楽のルーツは、1980年代から1990年代にかけてのDIY録音文化やインディーズミュージックにあります。録音機材が高価であった当時、アーティストたちはホームスタジオで安価な機材を使って音楽を制作していました。これがLOFIスタイルの起源とされ、プロフェッショナルな音質が求められない「手作りの温かみ」が音楽ファンの間で評価されるようになったのです。
さらに、2000年代以降になると、YouTubeやストリーミングプラットフォームでの配信が増え、「LOFI Hip Hop Radio - Beats to Relax/Study to」といったチャンネルの人気により、学生やリモートワーカーなどが作業BGMとして聴く「チル」な音楽ジャンルとして大きな支持を集めるようになりました。
LOFI音楽の魅力
LOFI音楽は、日常の音と音楽が交じり合い、感情に寄り添うような落ち着いた雰囲気を作り出します。リラックスしたり集中したりしたい時、または懐かしさを感じたい時など、LOFI音楽は特に効果的です。また、音楽制作が初心者にも取り組みやすいスタイルとしても注目されています。
LOFI音楽のYouTube再生単価が高い理由
視聴時間の長さ：LOFI動画は一般的に数時間の長尺動画が多く、作業用BGMとしてリピート再生されたり、視聴時間が長くなる傾向があります。YouTubeは視聴時間が長い動画を好むため、広告の単価も高くなることがあります。
広告表示の機会が多い：LOFI動画は長時間再生されるため、途中で複数の広告が表示される可能性が高くなります。これにより、1回の視聴で複数回の広告が再生され、再生単価が高くなります。
ターゲット層の特徴：LOFI動画の視聴者層は、学生や働く大人など、比較的若い層が多く、購買力が高いとされるため、広告主にとって価値が高いとみなされます。広告主はそのようなターゲット層にリーチするために、より高い単価を支払うことがあります。
リラックス・集中系コンテンツのニーズ：近年、リラックスや集中に関連するコンテンツへの需要が高まり、LOFI動画はその代表的なジャンルです。視聴者が長時間の使用を見越して視聴するため、広告効果が高いとされ、広告主が高単価を支払うことに繋がります。
プレミアム広告の配置：LOFI動画はYouTubeのプレミアム広告の表示対象になることも多く、これにより再生単価が高くなる（5~10円）傾向があります。
LOFI動画を作ってみよう！
①ステップ１：文章生成AIで企画立案
・ChatGPTを使って、次の質問を入力しました。
新しいLOFI動画のYouTubeチャンネルを作成したい。どのようなジャンルが良いか一緒に考えてください。
(1)日本だけではなく、グローバルなチャンネルを目指す。
(2)再生時間を長く、視聴維持率を高くしたいので、具体的なジャンルのアイデアを10個出してください。1つは、最近流行のCity Popを考えています。
ジャンルは英語表記で、解説は日本語でお願いします。
・ChatGPTの回答は以下の通りです。
以下は、グローバル向けで長時間視聴に適したLOFIチャンネルのジャンルアイデア10選です。英語でジャンル名を表記し、各ジャンルの解説は日本語でお届けします。
1. City Pop LOFI
シティポップのリズムやメロディを取り入れたLOFIミュージック。80年代のレトロな日本のサウンドに影響を受けた曲は海外での人気も高く、懐かしさと新しさが融合したユニークなジャンルです。
2. Jazz Café LOFI
ジャズカフェをイメージしたLOFIミックスで、ジャズのリラックスした雰囲気を楽しめる内容です。ジャズ要素を含むことで世界中のリスナーに親しまれやすく、落ち着いたBGMとして視聴維持率も高くなります。
3. Nature Sound LOFI
川のせせらぎや雨音、鳥のさえずりなど、自然の音とLOFIを組み合わせたジャンル。自然音はリラクゼーション効果があり、集中力を高めながら長時間再生されやすいのが特徴です。
4. Midnight City LOFI
夜の街の雰囲気をテーマにしたLOFIミックス。都会の静かな夜景や遠くの車の音など、夜更かしや深夜のリラックスタイムにぴったりのBGMとして人気が出そうです。
5. Classical Music LOFI Remix
バッハやモーツァルトなどのクラシック音楽をLOFIスタイルにリミックス。クラシックの旋律と穏やかなビートはグローバルなリスナーに親しみやすく、勉強や読書のバックグラウンドとしても適しています。
6. Asian Zen LOFI
アジアのスパや瞑想空間を意識したジャンルで、伝統的な楽器の音や自然音を取り入れたリラックスできるLOFI。日本、韓国、中国などアジアの影響が加わり、落ち着きと集中を促進します。
7. Space Ambience LOFI
宇宙や星空をイメージしたサウンドスケープとLOFIビートの組み合わせ。神秘的で広がりのあるサウンドは、視聴者にリラックスしながら幻想的な雰囲気を楽しんでもらえます。
8. Ocean Waves LOFI
海辺の波音とカフェのようなBGMを組み合わせたジャンル。リゾート地でのリラックス感を味わえるため、視聴者にリフレッシュや安らぎを提供し、長時間視聴されやすいです。
9. Fantasy World LOFI
異世界やファンタジーの世界を想起させるようなサウンドとLOFIの組み合わせ。ファンタジーゲームや小説の雰囲気が好きな層には特に響き、物語に没入する感覚で長時間の視聴が期待できます。
10. Morning Sunrise LOFI
鳥のさえずりや柔らかい音を取り入れた、朝の爽やかな雰囲気を表現するLOFI。リスナーが朝のスタートに向けてリラックスしながら準備できるBGMとして人気が出るでしょう。
これらのジャンルはそれぞれ独自のリスニング体験を提供し、異なる雰囲気やシーンにマッチするため、グローバルなリスナーにアピールしやすいです。
②ステップ２：音楽生成AIで作曲
SunoAIでLOFI音楽を生成します。ジャンルは、6の「Asian Zen LOFI」でお願いします。SunoAIで使用するプロンプトを日本語で出力してください。
以下が、SunoAIで「Asian Zen LOFI」を生成するためのプロンプト例です：
プロンプト:
「アジアの禅の雰囲気を取り入れたLOFIミュージックを生成してください。尺八や琴、二胡などの伝統的なアジアの楽器の音を柔らかいビートと組み合わせ、心が静かに落ち着くような音楽にしてください。サウンドはシンプルでゆったりとしたリズムを意識し、リスナーが瞑想やリラックスに集中できるように構成してください。水のせせらぎや風鈴のような背景音も加えて、自然と一体になるような穏やかなサウンドに仕上げてください。」
このプロンプトで、アジアの禅の静けさとリラックス感を活かしたLOFI音楽が生成されると思います。
・上記のプロンプトをSunoAIの「Song Description」に記述し、歌詞をつけないようにするため「Instrumental」をチェックして「Create」ボタンを押すと、十数秒で２曲の音楽ができあがりました。（曲名は、自動的に「都会の夜」という題名になりました。）
・２曲のうち、自分の気に入った方を選んでダウンロードしました。
③ステップ３：画像生成AIで動画のベース作り
・次に、ChatGPT-4oで動画のベースとなる画像を出力します。
縦横比が16:9の画像を作成して。画像の右上あるいは左上に、「LOFI」の文字を挿入して。画像のタッチは、水彩画風の柔らかなタッチで、淡い色合いを使って。「広い部屋で、数名の男女がヨガや瞑想をしている。部屋は薄暗いが、みな楽しそうに活動している。」
・出来上がった画像がこちらです。
④ステップ４：無料の編集ソフトでLOFI音楽動画作成
・完成したLofi音楽動画の第6弾がこちら。
※今回、４つのステップのうち、ChatGPT-4oは有料版を使いましたが、無料の文章生成AIや画像生成AIと組み合わせても、同じレベルの動画を作成することができるはずです。各自の環境に合わせてチャレンジしてみてください。