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【言葉】そんなに攻撃しなくても・・・判官贔屓のボヤキ~バスケ日本代表戦より

先月と昨日のバスケ日本代表戦。うーん、どうなんだろう・・・って結果も含め、試合内容もどことなく不完全燃焼という方もいらっしゃるのではないでしょうか。特に昨年のW杯でハマった人間としては、まさにそんな感じでした。しかも先日そのW杯のドキュメンタリー映画(しかもリピード鑑賞済)を観て、パリ五輪に向けて勝手にテンションを高めていただけに、なんとなーく肩透かし感というか、マスメディアの盛り上がりとは反比例に、そして女子チームの勇姿を観た後だけに、ちょっと残念に思ってしまいました。


とはいえ、アンチコメントはいただけない・・・涙

そしていよいよ本題。とはいえ、一気にアンチコメントだったり、やたらと
「これ選手やサポートの方々が観たら、どう思うんだろう?」という発言がSNS上で飛び交っています。熱狂的なファンだからこそ、チームや選手を思う気持ちが溢れすぎてのものだと信じたいのですが、それだとしても、やっぱり最低限のマナーというか、秩序をもってコメントしてほしいな、と一介のニワカファンは思っております。

チャンスの女神には前髪しかない!その前髪を掴めるか!?

当たり前の話ですが、代表チームに選出されるだけで至難の業ですし、まずはそれだけで日本のトップレベルであることの証明ですよね。しかもそこからつい先日は、前回のW杯組も含めて数名がメンバーから外れ、今回もわずか12名の枠を争う「アピール合戦の場」なわけですよね。当然選手たちはメンバー入りのために必死なわけです。もし仮に試合に出られたとしても、運悪く自身の思い描くプレーが出来ない場合も多く、文字通り「チャンスの女神には前髪しかない」わけで、その前髪を掴めるか否かは努力云々だけではなく、「運」を掴めるかどうかという非情な戦いなわけです、きっと。

外野があれこれ言うのは勝手ですが・・・

そんな必死な戦いで手を抜く選手などいるはずもなく(と信じています!)、誰だって当落候補。アリーナでの応援、テレビ画面越しでの応援であればあれこれ第三者的に「あれが悪い、これは良かった」と評論できますが、コート内の5人(+ベンチのメンバー)は目下戦闘状況で無我夢中で挑んでいるわけです。そりゃ見える世界は違いますよね。それを、後に「あそこがダメだった、これくらい出来ないでどうする」などと、素人が吠えたところで、どうなるものでもありませんよね。気持ちはものすごく分かりますが、腐したい気持ちや発言は、SNSではなく家族や知人、一緒に応援しているメンバーと共有するのにとどめて欲しいな、と思います。

私も応援していて時に腐していましたが・・・

とはいえ、応援していた私だって、豪州戦にしろ、韓国戦にしろ、どちらにしても相手チームが優勢に試合を進めており、「何やってんだー!」とガッカリするシーンが多々あったことは事実です。簡単にボール取られすぎでしたし、リバウンド、スリーポイントの成功率もまだまだトムさんの求めるレベルには至っていないよなーという状態だったと思います。韓国戦の最終クォーターではようやく意地を見せて奮闘していましたが、ああいうアグレッシブな姿を全試合でやっていかないと世界レベルには・・・なんて気づくと結局私も腐していますね・・・(笑)。

レジェンド田臥選手の温かいコメントが素晴らしかった!

そんなときに一服の清涼剤と申しますか、さすが経験者!分かっているなー、と思ったのがゲストの田臥勇太選手。最早説明不要ですよね、バスケ界のレジェンドにして今も現役。一足先に本場NBAの洗礼を体験した日本人初のプレイヤー。酸いも甘いも体験してきた田臥選手だからこそ、今の代表メンバーを鋭い視点ながらも、温かいコメントで励ましていました。田臥選手は非常にクレバーな方だと思うので、言葉を選びながら、とにかく前向きに、時に叱咤もありましたが、それでも最後は代表チームを勇気づけるコメントをされていました。

チーム力こそ日本のお家芸!

以下は文字通り「それってあなたの感想ですよね?」の世界なのですが、日本人って結構チーム力が高いと思うんですよね。これは「同調圧力」のようにネガティブな面もありますが、「一致団結」に代表されるように、古くから集団になると強力なパワーを出すという一面もあるように思います。それは島国のDNAなのか、「個」より「集団」や「組織」を重んじる伝統のなせる技なのでしょうか、とにかくチームのためにという気持ちが強い民族だと思います。ですから、残り少ない期間には成りますが、互いに気持ちを高め(すでに高めているはずですが)、さらに連携が取れてきたときにものすごい力を発揮するのでは(いや、してほしい!という願望)と期待しています。

ネガティブコメント禁止!ではないけれど

ということで、一人で勝手に日本代表応援ネタを書いてみました。繰り返しになりますが、もちろん一切ネガティブコメントをするな!というものではないのですが、そうした野次はリアルで家族や知人、友人との会話にとどめておき、できればSNSなど記録が残ってしまうメディアでは、控え目表現にしたほうがいいのかな、という話でした。選手や選手の家族、関係者がご覧になったら悲しい気持ちになるようなコメントは、選手のコンディションにも影響があるかもしれませんよね。そういう意味でも渡邊雄太選手が個人SNSを一旦終了されたというのは、新しい潮流になるかもしれませんね。

SNS隆盛時代だからこその弊害か?

これまでは新聞やテレビ、出版業界と言ったマスメディアを通しての発信だったものから、有名人が直接SNSで発信できる時代に入り、我々一般人(ファンを含む)とダイレクトにやりとりができるというのは、良い面だけをみれば非常に画期的であり、ファンとの交流の活性化になったわけですが、その反面、何事にも裏と表があるもので、アンチコメントを大量に送りつけることで相手の心を攻撃してコンディションを台無しにしてしまうという恐ろしい副作用もあるという面も知っておかなければということですね。

かくいう私もそれほど出来た人間ではないので・・・

悲しいことに人間というのは必ずしも「良心」のみで構成されておらず、時に誰もが負の側面を表す場合もあります。いかに理性をコントロールできるか、しかも巧みに我々を誘導する力があるのもSNSの恐ろしさだったりしますので、とにかく距離感を保ちつつ、リテラシーも高めていくしかないですね。と、言いながら、何か事件・事故が起こり、怒りの感情が湧いたとき、自分と同じ感情を持つ方のコメントを探してしまう自分もいたりするので(笑)、本当に難しいな・・・と思っています。ま、それでもスポーツ選手にはネガティブコメントを送るのはどうなのかな・・・というのは持論なのですが。


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