【言葉】You will be found / This is me
今週は引き続き少し重いテーマを書いています。本来であれば人間関係をより良くするために開発されたはずのSNSツールが悲しい結果を生んでしまったり、そもそも古くから人間は「言葉」によって傷つき傷つけられ・・・を繰り返してきたという歴史があります。もうこれは人間の生まれ持った負の側面だと受け入れて生きていくしかないのかな、と現時点では思っています。
かくいう私もこれまでに言葉の加害者になり、また被害者になりということを繰り返してきたわけでして。その中で少しずつ学び、次はもっと賢く生きようと思うわけですが、それでもやっぱり悲しいかな「人は(なかなか)変わらない」。とはいえ、落ち込んで下を向いていても仕方がない。言葉には「善の力」もあるわけで、今回はそういった話をしていきたいと思います。
You will be found
タイトルを見てお気づきの方もいるかもしれません。傑作ブロードウェイミュージカル「ディア・エヴァン・ハンセン」からの一曲です。ストーリーは「不安症の高校生エヴァンがとっさについた「優しい嘘」から始まる感動の物語」。劇中でエヴァンが講堂で大勢の前で自分の気持ちを吐露する前半のクライマックスシーンで流れるこの曲は、まさに言葉の持つ力強いパワーを存分に発揮してくれています。
これはぜひ実際に歌を聴いてほしいと思います。YouTubeでも視聴できますので、もし良ければご覧になってください。歌詞は翻訳機能を参考につけてみたものになります。エヴァンが自分の孤独や不安を周りに表現し、「君はひとりではないんだ」と伝える感動のシーンです。映画版では音楽・歌詞だけでなく映像が加わり、本当に見ごたえのある素晴らしいシーンになっています。
後半の歌詞も素晴らしいですね。とても前向きになるメッセージです!ちなみに音楽はベンジ・パセクとジャスティン・ポールというソングライターチームによる作品で、彼らは「ラ・ラ・ランド」では作詞を、作詞・作曲を提供したものには「グレイテスト・ショーマン」や「シング・フォー・ミー・ライル」などがあります。いずれも非常にエモーショナルで心が高ぶる楽曲が特徴です。
This is me
「パセク&ポール」チームによる傑作のひとつに「This is me」があります。こちらは「グレイテスト・ショーマン」の中の楽曲で、今やスタンダードナンバーとしてラジオ等でもよく流れています。「サーカスの一団たちが周囲からの偏見に屈せず「これが私なんだ!」と力強く歌い上げるエモーショナルなナンバー」です。歌詞もまた素晴らしい。
映画では演出や映像が相まってさらに一層エモーショナルなシーンになっています。ここでは一番のサビの部分を紹介してみました。周囲の心無い声で潰されそうになっても、それらをすべて吹き飛ばし、傷つきながらも自分らしく前に向かっていくんだ、というメッセージが伝わってきます。ちなみに「グレイテスト・ショーマン」ではこの「This is me」だけでなく、他にも心が揺さぶられる名曲が多いので、ぜひこちらも聴いていただければと思います。
音楽の力
TV番組のタイトルのようになってしまいましたが、言葉だけでなく音楽にも非常に大きなパワーがあると思います。きっとみなさんそれぞれに「元気の出る歌」「好きな歌」があるはず。心が少しだけ疲れてしまった時には、こうした「音楽の力」からパワーチャージするというのもアリだと思います。特に今回紹介した2曲はいずれもストレートなメッセージが込められており、そこにエモーショナルな音楽が合わさり、気持ちが高ぶる作品になっています(さらに映画では映像の力が加わって、感動のシーンに仕上がっています)。
深呼吸の必要
以前、5月の連休明けに若干ブルーな気持ちになったら、自分の中で「上がる」工夫を。という話を書きました。当時はWBC熱が依然として最高潮でしたので、WBC関連の動画や雑誌を見たりしながら、自分でエネルギーチャージしていました。でもこれって本当に重要で、時に自分自身に「深呼吸」が必要になるときってありますよね?
立ち止まってもいいし、ちょっとゆっくりしてもいい。一番大事なのは自分自身なので、ちょっとだけギアチェンジしてみる。そうしたことって忙しい時には気づかないのですが、後からそれこそ「倍返し」的に自身に降りかかってきたりしますよね。ですから、ちょっとでも気分が曇ってきたら、深呼吸。と、さらに前回も書きましたが「自分のコンフォートゾーン」でひと休みする。言葉にせよ、便利なツールにせよ、「善の力」を活用していきたいですよね。ま、とはいえ毎日反省の日々なんですけどね・・・涙。