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【仕事】玉木流「スピーチのコツ」は汎用性アリ!

世間話では政治、スポーツ、宗教の話はNG・・・だといわれます。ですからこのnoteの場で特定の政党のPRをしたい、政治について語りたい!ということではないのですが、たまたま以前YouTubeを見ていたら、とても面白い内容だったのでここでシェアさせていただきたいと思います。内容はタイトル通り「スピーチのコツ」。

国会議員の玉木雄一郎さんが「スピーチのコツ」について語っていました。玉木さんの説明ってすごくわかりやすいんです。以前は財務省の役人だったそうで、経済について大変詳しい。今の現状をどうしたらいいのか、ということについて「夢や理想」を語るだけはなく、「解決策(特に財源ねん出)」まで説明されていて、勉強になります。さて、以下が玉木さん流「スピーチのコツ」になります。

玉木流 スピーチのコツ
❶ つかみ
❷ 問題提起
❸ 解決策の提示
❹ 解決できた時のビジョン
❺ そのために必要なお願い、行動の要請

たまきチャンネル/YouTubeより

①の「つかみ」については言わずもがなですよね、ダチョウ俱楽部的には「つかみはOK!」的な?(古っ!笑)例えば同じ国会議員の小泉進次郎さんは毎回「ご当地ネタ」を最初に持ってくるのが好例になっていました。また、脚本家で映画監督の三谷幸喜さんは、海外の映画祭などでのスピーチではご当地の言葉で「私の言葉が分かりますか?ボクは分かりません」というのがネタになって会場大爆笑というシーンがありました。こうして最初に「アイスブレイク」することで会場が一体化しますからね。笑いは大事です。

②の「問題提起」→③「解決策」→④「解決した時のビジョン」というのは「夢」を語る時の鉄板パターンですね。ハリウッドの王道ストーリーの典型パターンにもありますよね。「厳しい現状→打破するために立ち上がる→様々な困難が待ち受けている→一つ一つそれを乗り越えて→最大の敵を倒してハッピーエンド」みたいな。玉木さんのスピーチをフルで拝聴したことはないのですが、上手く身振り手振り、緩急つけながら語っているんだと思います。そして最後は⑤の「お願い」。ま、これは当然ですが、投票してください!ってことになりますね。

でも、これって選挙のスピーチではなくても、ほぼ全てのスピーチに応用できる鉄板テンプレートな気がします。営業プレゼン、何かの発表等でも使えます。個人的なエピソードになりますが、保護者さん対象の説明会などでもこうしたトークをする機会があるのですが、気づくと上記のような流れで話をしていたように思います。そして玉木さんの面白いのが以下のような「補足」をご紹介していました。

補足
● つかみ→スベリやすいので注意が必要!
● 具体的エピソードを盛り込む
● 少し失敗談を入れる←自慢話はNG!

たまきチャンネル/YouTubeより

とくに「つかみ」ではサービス精神が旺盛な議員さんほど、こういう時に「失言」が出やすいそうです。または全く受けずに、ダダ滑りということにも・・・。DeNAの牧選手がかつて、一発芸が全く受けず、冷たい空気のまま「次のネタです」といってそのまま続けたという神メンタル話を聞いたことがあります。ま、牧選手の場合は、それすらも笑いにできるキャラクターということもありますが・・・それにしてもメンタル強すぎですね。

また「具体的エピソード」は本当に大事。私の業界で言えば、頑張って成績を上げた話とか、部活動や習い事と両立しながら頑張った・・・みたいなサクセスストーリーは共感を呼びやすいですね。もちろんこちらも自慢げに語るというよりは、当時のことを思い出しながらリアルに伝えているつもりなのでウソ偽りはないですし。

そしてこれが一番大事なんですが「失敗エピソード」を入れること。自虐ネタといいますか、成功話とか他人の自慢話ってつまらないし、なんだか聞いてて腹立つじゃないですか(笑)。そこはやっぱり自分の失敗ネタが共感を呼ぶんですよね。これはテレビやYouTubeの上手な話し手さんは皆、自然にこうした内容を取り入れているように思います。または視聴者や聴衆の方々が聞きたそう、ツッコミを入れそうなところをしっかり拾う、みたいな。

以上、玉木さんの「スピーチのコツ」をもとに話を展開してみました。蛇足になりますが、私がもう一つ付け加えるとしたら、玉木さんは出身が香川県ということで、時々少しだけ方言が混じるんですよね。これがなんともいえない「味」を出していると思います。これは私が吉本ファンというか関西弁(というと大雑把過ぎてお叱りを受けそうですが・・・すみません)好きということもあると思いますが、こうしたご当地語で温かみがさらに深まる気がします。もちろんスピーチはテクニックだけでなく、ハートの部分も大事なんですけどね。この部分を語り出すと長くなりそうなので、それはまた別の話ということで。


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