これは残念!元教室長のボヤキ~元新聞記者の103万の壁にまつわる学生への苦言記事を読んで

今回は時事ネタです。今話題の「103万円の壁問題」に乗っかろうという安直な企画です(笑)・・・と言いつつ、実は結構本気でムッとしている話をしたいと思います。まずはとにかく元ネタの記事をご紹介したいと思います。

スタジオではTBSスペシャルコメンテーターの星浩氏が「年収の壁」撤廃について、「学生ですと、月9万ちょっとぐらいが10万ちょっとになるんですよね。しかし、私も大学で週に1回くらい教えているんですけど、学生が月に10万円もバイトをする必要があるのかどうかっていう。もうちょっと勉学に精を出してほしい気もしますし…」その後、星氏は先の衆院選挙で各政党が掲げた「教育の無償化」の必要性についても語っていたが、(以下省略)

AsageiBizアサ芸ビズ11月14日版(ライター:福島シゲル氏)より抜粋

まずは切り取りが拡散している点には留意しなければなりません。恐らく星さんは「そういう意図ではない」と仰るかもしれませんので。とはいえ、もし本当に星さんが週1回大学で教鞭と執られているのであれば、学生さんと実際に交流していると思うんです。そうなれば、彼らがどういう風な考えをしているかについてもっと身近に捉えられると思うんですよね。

私が何をもって「これは残念!」というふうに憤っているかというと、恐らく星さんも大学生の時があったでしょうから、ある程度「共感」する点、つまりは私が最近紹介している「EQ」ではないですが、相手のことを考える気持ちがもっとあってもいいと思うんです。

もちろん大学が勉強するところ、というのはどんな学生だって分かっていると思いますよ、当然。しかし、小・中・高校ときて、親元を離れ一人暮らしを始めたり、行動範囲も広がり、親御さんも大学生だからということで、少しずつ自立を始める貴重な時期。多少は羽も伸ばすと思うんですね(実際私もそうでした・・・笑)。

そうなるとやっぱり全額を仕送りや小遣いで・・・というだけでなく、もうちょっと自由になる軍資金が欲しくなると思うんです。そうなればアルバイトもするでしょうし、アルバイト先での社会経験がその先に役立つことだって大いにあると思います(これも私の実話です)。

今振り返っても、当時のアルバイトは楽しかったし、当時のメンバーと数年(いや十数年?)ぶりに連絡を取ったり、会ってみたり・・・と交流が続いています。それだけ大切な時間だっただけに、星さんの「もっと勉学に・・・」という至極全う過ぎる優等生発言には、なんだかなー、という気分になりました。

そして時を経てアルバイトの方々を取りまとめる立場になった時の話です。これはどの職場でもアルバイトやパートさんに働いてもらっている方なら共感してもらえると思うのですが、この10月、11月を迎えると「年末調整」という名に基づく「長期休養」に悩まされた経験はありませんか?

私の場合、特に職場におけるエース級が休養期間に入ってしまうので、本当に大変でした。だって本人たちだって本当は働きたいし、でも親御さんの扶養を超えてしまうから・・・ということで泣く泣く戦線離脱。これって誰も幸せではないですよね?

あと、「教育無償化」することで、学生(とその親御さん)の負担が軽減する・・・という幻想を語る方もいるようですが、もし仮に、私がその時代に学生だったとしても、先に書いたように親からもらえるかもしれない仕送りや小遣いだけでなく、もっと自由に使うお金がある程度欲しいと思うんですよね、これって我が身に置き換えればそのくらい想像できると思いませんか?

おそらくポジショントークも入っているんですかね(もしかしたら「泣く子とスポンサーには勝てない」というTV局のあれかな・・・笑)?自分が相手の気持ちになって考えてみれば、そのくらい容易に想像つくことなのに、このような発言をしてしまうというのが本当に残念で悲しいですね。


ということで、以上、久しぶりに時事ネタをボヤいてみました。私は壁撤廃に頑張る玉木さんを絶賛応援中です(もちろん党としての主義主張には若干異議あり!な面もありますが、とりあえずこの「103万円から178万円に」という政策は大賛成です。と、同時にご本人のスキャンダルや身内のものまで飛び出すカオス状態に。いやー、いつの日も「出る杭は打たれる」ではないですが、権力に弓を引くって怖いですね・・・でも頑張って欲しいです!


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