皆さんは「セミナー(≒勉強会)」肯定派それとも・・・?
今回は会社等で開かれるセミナー、勉強会について考えてみたいと思います。突然ですが、皆さんはセミナー肯定派ですか、それとも否定派ですか?これはだいぶ真っ二つに意見が割れそうなテーマですね。では早速進めていきましょう。
私は「賛成派」です。
私自身は基本的に勉強会等は「賛成派」です。いろいろな知識や興味関心を増やしていくという意味で、自身の成長には欠かせないと思うからです。というのも、私は自分で興味を持ったテーマに関して本やYouTubeを見たり読んだり、さらにコロナ前はビジネスセミナー等に申し込んで参加するくらいでしたので・・・。
とはいえ、大多数は「否定派」なのでは・・・?
一方、「否定派」としては、「めんどう」・「意味ない」・「だるい」といった類いでしょうか。これもまたなんとなく理解できますよね、特に多忙な業務を抱えていたりした場合、「勉強会どころじゃないんだけどな・・・」という意識になるのも当然ですよね。
会社側の狙いを考えてみる
ここで会社側(人事部等)の考えとしては、社員のスキルアップに必要だと思ってあれこれ考えて、その時に合わせた内容の勉強会を企画し、講師を手配し、企画運営するわけです。ここにはもちろん人事部(人事課)の意図ではなく、上層部から一般社員へ向けたメッセージでもあるわけですよね。「社員たちにこういうスキルを身につけて欲しい」→「スキルをつけた矢先には当然売り上げアップにつなげて欲しい」ということ。これは営利企業として至極まっとうな流れだと思います。
会議にはカネが掛かる!
よく「会議に時間を掛ける会社はダメだ」論ってありますよね。これって本当にその通りだと思います。時給換算したら当然アルバイトやパートさんたちよりも高い時給になる社員たちを、わざわざ一堂に会させ、さらに交通費や時には弁当まで準備するとなれば、一回の会議だけで相当な出費になるわけです。しかもコロナ禍で定着した「オンライン」を活用すれば、その分が浮くにもかかわらず、敢えて「対面」にするのであれば、それだけ内容の濃い、さらにいうと「元が取れる」くらいでないとお金を出す側としては納得できないですよね。
セブンイレブンの鈴木元会長のエピソード
有名なエピソードにセブンイレブンの鈴木元会長が、必ず月一回、全国の社員を一つの場所に集めて講話を行った、というものがあります(多分、だいたい合ってますよね・・・?汗)。これも前述同様、鈴木元会長が「生身の人間が一堂に会することが重要なんだ」という確固たる考えのもと、断固として推し進め、あれだけの鉄壁のチームを築いた礎の一つになったのではないかと思います。
しかし、そこでの内容は基本的は毎回同じ(ような)ものだったそうです。ある社員が会長にそのことを聞いてみると、「それ(話している内容)がいつまでたっても出来ていないだろ!」と仰ったとか。いやー、これはものすごい執念ですね。当時の圧倒的な最強のセブンイレブン軍団を率いるには、ここまで徹底して社員たちを鈴木元会長の脳内と「同期」させようと必死だったのかもしれませんね。
話が飛躍してしまいましたが、やはりそれだけセミナーや勉強会というのは、上層部は「社員育成のためにも実施したい」反面、現場社員はきっと概ね「(若干)面倒くさい」。これって本心だと思うんです。では、どうするべきか?
私もかつて勉強会を主催していました
ここで個人的なエピソードになるんですが、私が前職で教室長をしている際に、規模は全く異なりますが、教室内でこうしたミーティングを開催することがありました。ただし、ミーティングって言われて集まるアルバイトの面々のテンションって絶対低いわけですよね。じゃ、どうするか?これには毎回結構真剣に考えました。前述の通り、当時はいろいろとビジネス本を読んだり、セミナーにも参加していたので、そこでの知恵を拝借しつつ、内容的にも面白いと思って貰えるような工夫も考えました(もちろん失敗することもありましたが・・・涙)。
どうやったら、参加メンバーが楽しんで貰えるか!?
基本的には大学生を中心とした若いメンバーでしたから、お節介ながらも「彼らが社会人になるときにも役立つようなテーマ」を入れつつ、現状の教室内での運営にもつながるよう、あれこれ試行錯誤していました、毎回。結果として到達したのは、「(彼らに)話してもらうこと」でした。結構単純ですよね(笑)。だって、1時間、2時間と人の話を黙って聞くのって、誰でも辛いですよね。もはや苦行。私も会社の会議でウトウト・・・ってのがなくはなかったですから。
グループワークでイベント形式に
ということで、概ね2時間枠のミーティング時間だったら、1時間を私の持ち時間として、レジュメを用意し、その時折に合わせた「思考法」や「問題解決法」・「仕事のアイデア」等々を紹介し、後半は小さなグループを作ってもらい、それぞれに「語ってもらう」。そして最後に各グループで話し合った、一応の「結論」を披露する・・・なんて形で行っていました。それこそ、後半1時間の各チームの会話量はなかなかでしたね・・・それだけ前の時間を耐え抜いていたのでしょう(笑)
今回、新しい職場でセミナーに参加してきました
さて、時は移って、現職においての話になりますが、もはやチームを率いる立場ではないので、いち平社員としてセミナーへ参加することになったわけですが、ここで「面白いな」と思ったのが、なんと社外セミナーに自分で選んで参加できる方式だったのです!これって私としては目から鱗、というかとても斬新だなと思いました。ま、要は社外でセミナーを主催する会社と提携し、そこの会社が開催する様々なセミナーに参加するということなんですけどね。それでも、この「自分で選べる」というのが、セミナーへの忌避感を軽減しているんじゃないかな、と思いました。
実際、参加してみたのですが、当然、自分で「このスキルに興味があるな」という内容ですから、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。一応、各シーズン(基本的に年4回)で1回は参加するように、とのことでしたので、次回もまた自分でそのときに関心のあるテーマに参加したいと思っています。このようにセミナーや勉強会というのも、様々な方法がありますが、私にはこの「自分で選べる=主体性を持って行動できる」というのは、今の時代に合っているのかな、と自分で体験してみて感じました。
プロの話術と運び方に感動!
また、これは余談なのですが、やっぱりプロの講師の話術やセミナーの展開は凄いな、と改めて感じました。若干、そうした業界に籍を置いていることもあり、プレゼンターサイドの視点で見てしまいました・・・職業病ですかね(笑)。
ということで、久しぶりにセミナーに参加してみて、時代の変化を体験し驚いたという内容になりました。こうした「選択式」なら、きっとセミナー肯定派が増えるのではないでしょうかね、きっと。いろいろと考えるヒントにもつながり、非常に有意義な機会でした。