【ビジネス本再読】「EQ~こころの鍛え方」⑥~EQトレーニングを日常に取り入れよう
「EQ」について考えてきたシリーズも今回で一旦終了です。世知辛いこんな時だからこそ、少しでも「EQ」を高めて皆が機嫌良く過ごせるようにしたいものです。というか、「EQ」を高めないと・・・という発想自体がないくらい、誰もが周りに気遣いの心を持ち、さらに自分自身の心の健康が満たされる生活が送れることが一番なんですよね、ま、これが難しいわけですが・・・涙。それでは高山直さんの「EQ~こころの鍛え方」を一緒に読み進めていきましょう!
もっと自分の失敗談を話そう
成功話ってどうしても「自慢話」に聞こえてしまいますよね?(これは私が卑屈だから?笑)前職時代に生徒たちを前に話すとき、さらにはスタッフたちに話すときも極力、「失敗談」をして自分を「落とす」話をするようにしていました。その方が親しみを持って貰えますし、何より、自分が前述の通り、人の「成功話=自慢話」と思ってしまうので、多分、相手もそう感じるだろうなぁ、と思っていたからです。それに失敗談とかの方が、「ああ、この人も人間味があるなあ」と思って貰えると思いませんか?私が新人時代も先輩で、その方はものすごく仕事の出来る方でしたけど、オフの時間にはこうした失敗談なども語ってくれたことを覚えています。こういう先輩になりたいな、と思いましたね(なれませんでしたけどね・・・涙)。
年齢が一回り上の友人をつくる
先ほどのエピソードの続きになりますが、「友人」などというと烏滸がましいのですが、積極的に先輩方と親しくなるというのはアリかな、と思います。とはいえ、私は生意気なタイプだったので、よくありがちな揉み手で先輩の提灯持ちは出来なかったです。そういうふうに先輩に近づくのではなく、本当に仕事(+人生)の先輩としてお近づきになりたい、という方とは直球ストレートで関係作りをするようにしていました。
幸い、会社としてはどうなんだろう・・・?というところもありましたが(これはどの会社もそうですよね、大概)、人はものすごく素晴らしかったので(そうでない人がいるというのも、どの会社と同じですが・・・汗)、そういう方と知り合いになり、仕事を教えてもらい、自分自身を成長させてもらえたな、と感謝しています。有り難いことに会社を辞めた今でも交流があり、そういう関係を築けていることを嬉しく思いますね。
スケジュールに空白の一日をつくる
ここは一気に別の話題に。思いっきり「何もしない日」というのもいいですよね、たまには。こんな贅沢な一日はないですよね。ま、けち臭い私はそうはいってもなんだかんだと予定を入れて、せわしなく動いてしまう気がしますが・・・汗。ただし、短い期間ですが「エセFIRE」を経験した身としては、毎日がこのような生活だと、正直なところ、結構退屈してしまったものです。やっぱりメリハリって大事ですね、仕事があるから、オフ時間を楽しめる。本当は「もうちょっとオフ日があるといいな・・・」くらいが、なんだかんだで仕事をしてしまう真面目日本人にはちょうどいいのかもしれません(それに正社員なら社会保険料を折半して頂けますしね、感謝です!笑)
「シックスセカンズ・ポーズ」を知ろう
これはなぜ前職の時にできなかったんだろう・・?当時も読んでいたはずなのに・・・涙。ま、立場が立場だったので、きっとピリピリしていたのでしょう。「ピーターの法則」ではないですが、人間は無能の地位で出世が止まる、というあれです。私なんぞは悲しいかな、10人、20人を束ねる室長レベルでもうギブアップだったんだと思います。もちろん本当はもっとできるし、やってみたいと思っていたんですけどね、その前に体が悲鳴を上げてしまいました(ということは、もはやこれまで、って話です)。当時は出来なかったな・・・この6秒我慢。もうキレッキレでした、毎日。今から頑張りますって、今の職場ではあんまり怒りはないんですけどね、笑。
粋な職人の技に学ぶ
どんなお仕事でも「さすがプロ!」と思う瞬間ってありますよね、私にはとてもできない、と思うこともしばしばです。そんな方々の技を見て、今の自分にいかせるものはないかと「技を盗む」のはアリですね。前職当時、私はディズニーやリッツカールトン、三越や伊勢丹といったサービスで有名な会社のスタッフさんが書かれた本をよく読んでいました。まったく業種は違いますが、こうしたサービス(当時はおもてなし、といっていましたが若干この言葉自体も使い古されてしまった感が・・・汗)を塾業界でも取り入れられたらいいよな・・・なんて思って取り組んでいました。まあ、どこまで取り入れられたかは微妙でしたが、それでも憧れて果敢にチャレンジしていましたね、いろいろと。
人気店の接客に学ぶ
先ほどのエピソードの続きになりますが、やっぱり肝は「相手のことを考える」ということですよね。「EQ」の基本の考え方は、これに尽きるのかな、と思います。これはかつて触れたことがあると思いますが、私の大好きなロバート・アルトマン監督の「ゴスフォードパーク」(2001年の作品なので、今から約四半世紀前!!!)のメインキャストの一人、お屋敷のメイド長ミセス・ウィルソンの台詞がいつも頭に浮かびます。
まあ、ストーリー自体はミステリーがメインなので、少し「EQ」からは外れるかもしれませんが、このメイド長の完璧なまでのプロ意識はまさに「EQ」を発揮したものではないかな、と思います。そんな彼女がラストでヒューマニズムを披露するシーンがなんともいえず印象的です(さすが!名優ヘレン・ミレン!)。
・・・と最後はなぜか映画の話になってしまいましたが、こうして実生活だけでなく、好きな映画やTVシリーズ、さらには本などからも「EQ」をどんどん取り入れられればいいですよね、また「EQ」目線で見直してみる、なんていうのも面白いかもしれません。自分への振り返りのためにも、意識的に「EQ」を取り入れていきたいものです。