稽古始め
私は37歳から剣道を習い始めました。
きっかけは子供が通っていたクラブの人数が激減して稽古にならなくなってしまったので、打たれ役にでもなれば…という気持ちから。
子供達は剣道辞めてしまったけど、私の方がハマってしまって、今に至ります。
地元の剣道道場に通いまして、先生方や門弟の皆さまからご指導いただいています。
ただ、コロナ禍になり
血液疾患(血小板増多症)がある私は、コロナに罹患した場合重症化すると言われていたので恐ろしくて、ここ数年あまり稽古に行かれない。
稽古会や試合や昇段審査などたくさんの人が集まるところにも行く勇気がありません。
昨年は踵が痛くなったり、仕事の事でメンタルやられたりして、稽古にも数えるほどしか行きませんでした。
昨年末に道場のお友達と日帰り旅行に出掛けた時にいろいろお話して、やっぱり剣道やりたいなぁ…という気持ちがムクムク湧いてきました。
婦人部の稽古が平日の午前中にあるので、仕事お休みを取って行きました。
婦人部の稽古は基本の打ちや技の稽古をしてから、地稽古になるので
ひさしぶりでも少しずつ慣らしながら稽古できます。
去年の秋から休んでいた代償は大きくて、すぐに息が上がります。
身体の動きが気持ちについていかない…
でも気持ちがいい。
稽古をやっている間は余計な事を考えてると打たれてしまうから、必死に剣道だけに集中します。
そうすると、家族のことや仕事のことなど、
「今ここで私があれこれ思い悩んでもどうにもならないこと」で
オーバーフローになっていた気持ちに余白ができる。
これまでもずーっと、
子育てや仕事のこと
ママ友のこと等で
一人で悩んでいて煮詰まってしまっていても婦人部で稽古して、その後お茶を飲みながらおしゃべりして話すと、
「あれ?何であんなに悩んでいたんだろう?」と、フッと心が軽くなっていました。
コロナ禍で稽古に行かれなくなって
体力、気力が落ちてしまって
もう、剣道は無理かな…と諦めかけていたけれど
細く長く楽しみましょ
と、声を掛けてくれた道場のお友達に感謝です。
剣道はぜんぜん強くないけど、母として人としては少し強くなれた。
そういう大切な場所だと思い出せました。
一晩明けて筋肉痛でカクカク動いていますが、今年は体調を整えながら稽古に通いたいと思います。