マトリックスリローデッドのあらすじ
前回の記事では、マトリックス1のあらすじをざっくりまとめてきました。
今回の記事から、マトリックスリローデッドのあらすじを解説していきます。
前回のマトリックス1の記事はこちら
前回のマトリックス1のお話は、主にマトリックスの中で起きている事がメインで描かれていました。
マトリックスリローデッドからは現実の世界にもよりスポットが当たっています。
マトリックスリローデッドの出たしは、ネオが寝ていて夢の中でトリニティが撃たれて死んでしまう瞬間、目を覚ますという所から始まります。
本作では、仮想現実マトリックスから解放された人々が現実世界でロボットから身を隠し生活しています。そこではロボットとの争いに勝つ為の作戦が練られていたり皆んなでパーティをしたり家族が出来ていたりと割と大きなコミュニティになっており、人々が暮らしている場所が、"ザイオン"と名付けれています。ザイオンにはしっかりとした政治的システムも構築されていて、評議会と言われる女12人、男6人から構成されるザイオンを仕切っている中心人物達によって作戦を評議したり指令を出したりされています。
評議会からの指令を実行する部隊もあり部隊は複数に分かれていてそれぞれの船に複数人の乗組員がアサインされ、それぞれの作戦を実行しています。その船の船長の1人がモーフィアスです。
そしてザイオンの攻撃部隊を指揮する司令官ロックという人物が居ます。この人物はモーフィアスの信じる予言者の事は信じておらずモーフィアスの事は、嫌っているようです。
救世主が現れる事を預言していたオラクルですが、この人物は現実世界には居ない人物でした。実はこの預言者も機械側がマトリックスを設計をした際に組み込んたプログラムでした。ネオ達は再度預言者に会って話を伺いに行きます。彼女がプログラムだと言う事は機械側にとって彼女が預言者としてマトリックスに存在しているなんらかの意図があると言う事です。彼女は自身の存在の意図について未来を良くする為に存在しているとネオに語ります。こういったプログラムの人物はオラクル以外にもエージェントスミスや他にもいるそうですが彼女のような存在は他に居ないそうです。
オラクルはネオにマトリックスには".ソース"と言われる場所がありそこに行けと助言をします。
このソースについては、例えば建設現場を想像してみて欲しいですが、建物を作る際にまず骨組みとなる柱や鉄筋を始めに組み立ててそれから壁や床を作っていくと思います。システムの構築も同じでまずはシステムのメインフレームを作ってその後に機能などを追加していきます。マトリックスの世界でのメインフレームがこの"ソース"に当たります。システムのコア部分です。
マトリックスのソースに辿り着く為にはメインフレームにアクセスするキーが要ります。そのキーを持っているのがまたやプログラムで作られたキーメーカーと言われる人物です。このキーメーカーが
何処に居るかもオラクルは知っていてメロビンジアンと言われるマトリックス最古のプログラムの人物によって捕えられているそうです。プログラムは本来不用になると削除されるのですが、なんらかの理由で削除を逃れたプログラムがエグザイル(流浪人)としてマトリックスの中に潜んでいる事があるそうです。
ネオ達はキーメーカーに会う為にエグザイル、メロビンジアンの元に向かいます。
マトリックスで作戦を実行中の別の部隊が、マトリックスの中でこれまでになかったエージェントらしき人物に遭遇しました。部隊がマトリックスから現実世界に戻っている最中、その当該エージェントらしき人物は姿を現します。そのエージェントはかつてネオが破壊した"エージェント•スミス"でした。
スミスはネオに破壊された後削除さているはずでしたが、スミスはシステムからの削除を拒否しマトリックス内で存在し続けたようです。
よくプログラムを実行する際にエラーメッセージが出てプログラムが実行出来ませんという事がパソコンを使ってるとあると思いますが、ああいう事みたいです。
そうして削除を逃れたスミスはもはやマトリックスの秩序を守る監視プログラムではなくシステムのアノマリーとして存在しています(先程出てきたメロビンジアンのようなエグザイルです)。スミスはネオに破壊された後に自信のプログラムが上書きされネオの一部がコピーされたと言っています。これによりスミスは特殊能力を身につけています。それはマトリックスの中の人物に自分をコピーしてその人物を乗っ取る事が出来てしまうという能力でした。この時スミスはマトリックス世界のエージェントではなくマトリックス内のコンピュータウィルスになってしまっていました。
この特殊能力により隊員の1人がスミスに乗っ取られてしまいます。乗っ取られた隊員は現実世界に戻されますが、前回の記事で書いたようにマトリックスでは心と身体は一体です。つまり意識を乗っ取ったスミスは母体である隊員が現実世界に戻された時にその隊員の肉体を持って現実の世界に現れる事を意味します。とんでもない事ですね。
ネオ達一行はメロビンジアンと接触しキーメーカーを渡して欲しいと伝えます。メロビンジアンですがこの人物もマトリックスのコードが見えておりマトリックス内での多少の機能を追加が出来るようコードを書く権限が与えらた人物のようで、隣に婦人を連れています。
メロビンジアンはネオ達の申し出を拒否しますが、メロビンジアンの素行の悪さに嫉妬した婦人によってキーメーカーに合わせて貰えます。と言うよりメロビンジアンの属性、ネオ達とメロビンジアンの接触によって婦人がキーメーカーを渡すというアクションが婦人にはプログラムされていたんだと思います。メロビンジアンは流浪人プログラムなので命令を拒否してしまう為プログラムの実行人である婦人が存在していたのではないかと思っています。
そうしてネオ達はキーメーカーを連れ出す事に成功しますが、メロビンジアン達に追われバトルに発展します。この時現在のマトリックスのエージェント達も現れ双方から追われますが、最終的にはネオの力によって無事逃げ切りました。
キーメーカーを連れ出す事に成功したネオ達はキーメーカーからソースへの行き方を教えられます。
ソースへの行き方はとあるビルの中にエレベーターや階段では行けないフロアがありそのフロアには無数のドアがあると。そしてそのドアの一つがソースに繋がっているのだとキーメーカーは語ります。
ビルは厳重なセキュリティで守られていてアクセスが困難ですが、セキュリティにも弱点があり一時的にオフにする事が出来るようです。セキュリティソフトを一時停止させるようなイメージでしょうか、その停止コマンドがマトリックスの中でビルに繋がる発電所を破壊しダウンさせるというアクションのようです。緊急用のバックアップシステムもある為こちらもオフにしないといけません。そうして止めたセキュリティは止まっている時間は5分弱しかなく、その間にソースに侵入しないと再びセキュリティが作動しソースへのアクセスは閉ざされます。さらにソースにアクセス出来るのは救世主のみだとキーメーカーは語ります。
作戦部隊は3つに分かれます。発電所を破壊するメンバー、バックアップをオフにするメンバー、そしてビルに侵入するネオ達のメンバーです。
ソース侵入作戦を実行するネオ達ですが、バックアップオフ作戦のメンバーが現実世界のロボットに見つかり殺されてしまいます。この瞬間マトリックス内でも同時に死亡します。
バックアップをオフにする代わりの人員が急遽必要になり、これによってトリニティがマトリックスにアクセスしバックアップのオフに向かいます。
そうしてマトリックスに侵入し緊迫した中バックアップのオフに成功したトリニティですがそこにマトリックスのエージェントが現れます。
一方ネオ達はソースに向かう途中コンピュータウィルスとなったスミスに見つかり交戦。これによりキーメーカーが倒されますがソースへの最終アクセスは成功しました。
アーキテクト(設計者)
ソースへのアクセスに成功したネオですか、そこにはアーキテクトと言われるマトリックスの設計者が居ました。そしてネオはアーキテクチャとの会話でマトリックスやザイオンについて驚きの真相を知らされます。
その内容は、マトリックスとはかなり古くから存在しており、ネオの様な異端が発生する度にマトリックスをアップデートして来てネオは6番目の救世主だと言うことでした。つまりこれまでにマトリックスは6回アップデートして来たと言う事です。マトリックスはOS6.0ですね。
余談ですが我々の世界でのシステムでもアノマリーを敢えて発生させ、システムの脆弱性などを調べて改善しシステムを再起動させる事は頻繁に行われているようです。アーキテクチャが語っている事も正にこれと同じ事です。つまりネオ達は自分達で未来を切り拓いたのではなくロボット軍側でシステムの安定化の為に上手くコントロールされていたわけです。ネオは人類をマトリックスから解放する救世主ではなくマトリックスの安定化の為に必要なプロセスの一つに過ぎなかったという事でした。
救世主の役目はソースに戻りアップデートしたマトリックスを再起動させる事でした。そして新たに女12人、男6人を選出し新たなザイオンを再建する事が救世主の役目で、これまで6度のアップデートでザイオンはロボット軍に6度壊滅させられていました。全てはロボット軍の手の中で踊っていたのですね。
しかしネオはあくまでアノマリーな存在、これを拒否する事も出来ます。しかし拒否するとザイオンの人々だげでなくプラグに繋がれた全人類が一斉に死んでしまいます。ロボット軍も動力源を失いますが多少は存在し続ける事は可能なようです。しかし人類は全滅です。
選択
先程マトリックスに入ったトリニティはエージェントと接触し交戦しています。これはこの記事の冒頭で伝えたネオの夢の光景に似ています。
今までの救世主は人類への深い愛からのアーキテクトの言う救世主としての役目を果たして来ましたが、ネオの場合は人類全体に対する愛より1人に対する愛が勝っているとアーキテクトは言います。そしてアーキテクトはトリニティがマトリックスに入った事もネオに伝えます。ネオも夢の光景が現実に起ころうとしている事を察します。
ここで選択が試されます。
右のドアと左のドア。右に行くとソースに繋がりザイオンを救える。左に行くとトリニティに繋がり人類は滅亡です。ネオは左のドアを開きトリニティの元へ、しかしトリニティはエージェントにより既に撃たれてしまい瀕死の状態です。ネオはトリニティが撃たれた銃弾を取り除きますが、遂には心肺が停止してしまいます。しかしネオはここでも特別な力を発揮し物理の法則を超越するようにトリニティの心臓を直接掴みし蘇生します。こうしてトリニティは奇跡的に助かりました。
しかし今度は人類の滅亡が迫っています。
ここまで、拝読頂きありがとうございました。今回はマトリックスリローデッドのあらすじでしたが、次回はマトリックス3部作の最終章マトリックスレボリューションズのあらすじを解説したいと思いますのでご拝読どうぞ宜しくお願い致します。