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マトリックスとネオ 〜マトリックス1のあらすじ〜

前回では、マトリックス以前からマトリックスに至るまでのあらすじについて解説しました。本記事からは実写版のマトリックスの内容についてのお話になります。
前回マトリックス以前のお話は、コチラ

マトリックスの主人公ネオ事トーマス・アンダーソンは普段はプログラマー裏では天才ハッカーとしてマトリックスの世界で生かされてる人間の1人です。
彼は普段から自信の生活に違和感を感じており、現実が現実ではなく夢の中が現実の世界の様に感じていました。
そんな生活を送っている所に、ある人物が彼の前に現れます。彼は自信の名をモーフィアスと名乗り、ネオの悩みの答えを持っていると語ります。そしてモーフィアスはネオに対してある選択を持ちかけます。もし青のカプセルを飲めば真実を知る事はなくこの後ベッドで目を覚まし、この話は夢で終わる。もし赤のカプセルを飲めば真実を知る事が出来るが、知るのはあくまで"真実だ"と語る。

ネオは、赤のカプセルで真実を知る選択肢を選びます。

赤のカプセルを飲んで目覚めたネオは、自信の肉体が閉じ込められたカプセルから剥き出で、辺りを見渡すとそこには壮絶な光景が広がっていました。そこは数えきれないほどの赤いカプセルで埋め尽くされており、ふと隣のカプセルを見るとその中には人間が中に入れられて眠っていました。その瞬間この数えきれないほどのカプセルの中全てに人間が入っているのだという事にネオは気づきました。これがモーフィアスが言っていた"真実"、現実の世界でした。

エージェント•スミス

マトリックスとはいわばオンラインゲームの世界です。そのゲームのプレイヤー1人1人が人間だと思って頂くと分かりやすいかと思います。しかしプレイヤーはそれがゲームの世界だという事には気づいていないという世界観です。

しかし、このゲームの中の人物には人間ではなくプログラムで作られた人物もいます。エージェントスミスもその人物の1人で彼はマトリックスの世界の秩序を保つ為に、機械軍側が作ったコンピュータプログラムです。パソコンで言う所のセキュリティソフトのようなものですね。マトリックスの世界での異変やバグを監視しています。
マトリックスの世界から目覚めると言う事はマトリックスを運営している側からすると異変に当たります。ネオ達のようなこのゲームの安定を脅かすバグやなんらかの異変は普段からパソコンなどを使う現代人にとって、いかに排除すべき問題なのかは分かるかと思います。
預言者オラクルと救世主

なぜネオは目覚まされた?これには"預言者オラクル"というマトリックスの世界で出てくる重要人物の発言に関わっています。オラクルはこの世界(マトリックス)に、救世主が現れると予言しています。モーフィアスはネオこそがその救世主だと信じて目覚めるよう働きかけました。

ネオ以外にも目覚めた人物がいます。その1人にトリニティと言うネオより先に目覚めた女性がいます。
預言者オラクルはもう一つ予言をしていました。それはトリニティが好きになった人物こそが救世主だと予言しています。
しかしネオは預言者に何かを持っているが救世主じゃないと伝えられました。オラクルの予言は本人しか知ってはいけないルールなのでネオはその事をみんなに伝える事が出来ません。

オラクルのお告げ『救世主であるには己を知る必要がある。心と身体のすべてが実感するのものだ』
モーフィアス達の最終的な目的と正義とは何か

モーフィアス達はこのマトリックスの世界が偽物の世界で、閉じ込められた人間達をみんな自由に解放したいと考えいます。ただ人間達はマトリックスが偽物の世界だと言う事は知りませんし殆どの人間は特に不満なくマトリックスで生活しています。一方で現実の世界は人間が放った核兵器のおかげで世界は闇に包まれて、またヒエラルキーのトップには人間ではなくAIが立っています。
モーフィアス達の目的はあくまで人類の解放。しかし現実の世界で秩序を保たせているのはAIで戦争をしかけたのも核を放って世界を闇に落としたのも人間です。そんな中、機械側が人間と機械との醜い争いを辞めさせ落とし所としてマトリックスを作る事でお互い協調関係を保つ事が出来ているとも考えられます。
捕らえられたモーフィアス

預言者のお告げを聞いて現実世界に戻ろうとするネオ達でしたが、そこにスミスが現れます。
激しい抗戦の中モーフィアスは自分を犠牲にしてネオ達を逃します。モーフィアスはネオがまだ救世主だと信じている為、自分を犠牲にしてでもネオを逃がさないといけないという使命感を持っていました。

ネオ達を逃してしまったスミスですがモーフィアスを拘束しある薬を打ちます。これを打つと知られてはいけないザイオン※人間達の住む街。やザイオンの人々がマトリックスへアクセスする方法を暴露してしまう薬のようです。薬が効き始めるまで時間があります。

ネオ達はモーフィアスの意志を汲み暴露される前にモーフィアスのプラグを抜く決意をします。プラグを抜くとモーフィアスは死んでしまいます。しかしギリギリの所でネオが止めます。ネオは自分が助けにマトリックスに入ると言い出しました。トリニティ達はネオは救世主だからリスクを取ってはいけないと止めに入りますが、ここでネオは預言者から伝えられた"自分は救世主ではない" という事を皆んなに暴露します。


ネオとスミスの戦い

ネオはモーフィアスを救う為マトリックスに入りモーフィアスの救出に成功しますが、現実世界に戻ろうとしている所を最後に戻るはずだったネオだけがスミスに見つかってしまいます。
ネオはスミスと戦いました。しかしマトリックスの中の秩序を保つ為に作られたエージェントスミスはやはり強くネオは敵いませんでした。そしてネオはスミスに致命傷を負わされます。マトリックスの世界では心と身体は一体だと言われています。つまりマトリックスの世界で死ぬと現実の世界でも死ぬ事になります。

スミスにやられ死んだと思われたネオでしたが、そこにトリニティが駆けつけます。意識のないネオにトリニティは目を覚ますように呼びかけます。既に死んでいるネオに、トリニティは自分が好きになった人物こそが貴方(ネオ)だと伝えネオにキスをします。
このキスがトリガーになっていたのか、これをきっかけにネオは目覚め、死んでいた状態から一変します。
"あの緑色の文字の羅列は一体なんなのか?"

この辺りは専門的な内容なので詳しく説明は出来ないのですが、コンピュータの中でなんらかの物体を表示させる為にはその表示させる物体の情報をデータ化してコンピュータに認識させる必要があります。そのデータを適切に変換して表示させる事で例えば木がちゃんと木に見えたり空がちゃんと空に見えるようになっているわけです。そのデータのコードの文字列があの緑色の文字の羅列です。
ネオが覚醒した際に目に見えている世界がこの緑色の文字列になっていました。あれはマトリックスを形成しているこのマトリックスのコードを直接見る事が出来る状態でマトリックスの全てを理解する事が出来たという状態を表した表現でした。

"マトリックス1のエンディング"

目覚めたネオは再度エージェント・スミスとの戦いに挑みます。
ネオはマトリックスで表示されている全てのオブジェクトのコードを直接見れると同時にそのコードを書き変える事も出来ました。これは僕たちの世界でいうシステムエンジニアみたいな者だろうと思います。自分で好きな様にマトリックスの世界のパラメータを弄り倒す事が可能な管理者権限が与えられた人物です。一方でエージェントスミスはマトリックスの世界でそこまでの権限は与えられておらずマトリックスの世界でどんな人物にでもなれたり異常を発見した時に直ぐに移動して異常を取り除いたりする事が出来ます。正にセキュリティソフトですね。スミスはマトリックスの中プログラムに対してネオはマトリックス自体をある程度書き換える事が出来てしまう最強なプレイヤーになりました。この人物がオラクルが言っていた救世主でした。
そんなネオはスミスとの再戦に圧勝しスミスは最後に内側から破壊され粉々に消えてしまいます。これはコンピュータでいうところのプログラムをアンインストール、削除されてしまったという事のようです。


ここまでが、実写版マトリックス1のお話でした。ご拝読ありがとうございました。
次回からはマトリックス リローデッド→レボリューションズと続きを書いて行こうと思います。



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