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理論考古学攻略!参考書ルート

どうもShinです。
きっと皆さんが待ち望んでいたであろう情報について載せていきたいともいます。それは・・・。

理論考古学の完全攻略ルートを教えちゃいます!!

はい、がっかりしてブラウザバックしようとしている方少し待ちましょう。考古学を専攻している方は特にです。

私は以前の投稿で人文科学が現代社会にどう貢献するかについて少し自分の考えを述べさせていただきました。その際に理論考古学の重要性について取り上げたと思います。

*もしまだ見ていない方がいれば是非見てください。

では実際に学ぶとしたら・・・・それはとてつもない修羅の道です(笑)
私がこの分野と出会ったのは明治の学部一年生の時です。僕の推薦文も書いてくださった佐々木憲一大先生がこのことについて講義をしてくださいました。

その時に興味を持ち、講義の後自分で調べて理論考古学の書籍を手当たり次第に読みまくり・・・

とはなりませんでした。

めちゃくちゃ難しかったです。同じ日本語を話しているのか怪しいほどに理解不能でした。
唯一その講義で覚えているのはある教授(Gordon Childe) が私の当時から行きたかったUCLに所属していたことやイギリスの教授のランクの話ぐらいのものです。

ではなぜ私はこうして理論考古学を独学で学んでいるのか?

誰もやりたがらなかったからです。

この分野は苦手意識を持つ方が多いです。なぜなら社会学やその他分野の方法論や思想を取り入れているからです。本当に理解をしたいのなら今回紹介する書籍の数では到底足りないです。

しかしそれ故に価値があります。誰もやりたがらないことをできるというのはそれだけで大きなアドバンテージを得ます。

常に他人と違うことをする

成功する一つチップスであると思います。

もし興味のある方は是非以下の記事から本を買い、より多角的な視点で自分の研究を深めてみましょう。
(明治大学には全部所蔵されていますので、明治生の方は是非借りてみましょう。佐々木先生に感謝。)



理論考古学参考書(初級編)

正直ここが一番見つけるのに苦労しました。何せただでさえ難解なこの分野、初めての方にお薦めする書籍は本当に中々ないです。ですが、最近見つけたんですよ。最高の入門書を。

それがClive Gamble氏の『Archaeology: The Basics』です!

この本もある博士課程の人に教えていただいた書籍です。本当にいつもお世話になっております。

この本の良いところは本当に無駄な部分(というと誤解を招きそうですが)を削ぎ落とした良い入門書である点です。

理論考古で押さえておかなくてはいけない流れを簡潔にそれもCase Studyやコラム的な感じで紹介してくれているのが本当にポイントが高いです。

正直これだけで終わっても良いくらいに最高です。

理論考古学参考書(中級編)

これも正直、初級に入れても何ら問題はないのですが、とある事情から第二ステップとしてこちらに入れさせていただきました。

それはColin Renfrew & Paul Bahn氏の『Archaeology: Theories, Methods, and Practice』です!

こちらも大変有名な著作ですね。こちらの魅力は何といっても膨大な情報量ということです。これさへあれば大概の考古学のいろはについては理解できること請け合いです。

しかもこれは世界各地の考古学の研究がコラムとは思えないぐらい図や写真をふんだんに使用して説明されています。

中級者用にしたのは情報量が多すぎるあまり挫折する人が出る可能性があるためです。入門書としてGamble氏の書籍を読み、その後で気になる章だけ読むのが賢いやり方かもしれません。

ちなみにこの書籍は最新年度ではありませんが、PDFでネットに落ちているので書名+pdfと打てばヒットすると思います。

理論考古学参考書(上級編)

これから紹介するのは私が初めて入門書として手を出した本です。ここに位置しているということは・・・わかりますね。

私はこの本にものすごく手を焼かされました。これが理論考古学の入門なのか、と。しかし違います。察しの良い方ならわかるはずです。学問の世界で注意しなければいけないこと。

それは・・・。

「入門書(Introduction)」と書籍名に書かれているものは往々にして初学者に優しくありません!!


それがこちら!


Matthew Johnson氏の『Archaeological Theory: An Introduction, 3rd Edition』です。

こいつは理論考古に関する内容のカバー力は本当に最高です。しかしながら、この著者の文章力、レトリックが卓越しすぎているせいで理解に困るのです。英語が第二言語の自分では脳内で訳したものが全く想像できなくて、ずっと読んだところ戻っていました。

さらにこの書籍の構成上、後の章で詳述するとして詳しい説明なしにさらっとその場では進んだり、忘れた頃にチャプター前半くらいの考えを引用してくるので本当に混乱します。

ただ、全体的にはすごく完成されていますので、初級、中級を経てある程度イメージを作った上で読むと良いと思います。

ちなみにこの書籍大学院で輪読する時に使用されるくらいだとか・・・。

番外編&最後に

「洋書はちょっと・・・ハードルが高いよ。」という方のために一つ紹介しておきます。

それは安斎正人氏の『理論考古学入門』です。

これもとてつもない難易度です。対象が院生に設定されているせいもあるのでしょうが私は挫折しました。

もともと、抽象文を日本語で読むのが得意ではないのでなおさら理解に苦しみましたね。
ただ、私の場合の話なので、できる方はトライしてみても良いかと思います。

本日はこれで終わりにしたいと思います。この分野はとても辛い道のりですが、理解できるととても面白く自分の解釈の幅が広がるように感じます。是非読んでください。

ありがとうございました。

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