「劇薬書籍」をふり返る 第二弾。
こんにちは、大関です。(@nobooknolifeso)
劇薬書籍第一弾はこちらから。
劇薬書籍第二弾 価値観、常識を崩壊させられる
1、『家畜人ヤプー 』(著 沼正三)
2、『デス・パフォーマンス―倒錯と死のアモク・ジャーナル』
3、『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』(著 石井光太)
家畜人ヤプー
家畜人ヤプーは未来帝国EHSを描いたディストピア(ユートピア?)作品。
EHSでは、白人、黒奴(黒人のこと)、ヤプーという3つの人種がいる。ヤプーというのは日本人のことで、この世界では人体改造を施し、家畜や家具として扱われている。
女性と男性の立場が逆転しており、日本人はヤプーとして扱われている。
白人至上主義やフェミニズム、イデオロギーといったものを揶揄して書かれたのかと思っていたが、作者のあとがきによると、どうやら違うらしいことがわかる。
ハードSM、SFの描写は読んでいて嫌悪感やおぞましさに襲われる作品です。
デスパフォーマンス
デス・パフォーマンスは特殊な自慰中に事故で亡くなったケースなどを取り上げている頭おかしすぎる本。
興味本位に読んではいけない!
公園で宙吊りオ○ニーしようとして、バランスを崩し首吊り状態で発見されたケースやトレパネーション、四肢切断性愛などあなたの知らない(知らなくていい)世界を見ることができる。
『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』(著 石井光太)
3、は以下の3つの事件から児童虐待を行った親の生い立ちに迫った書籍。
「厚木市幼児餓死白骨化事件」
「下田市嬰児連続殺害事件」
「足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件」
これまで親による児童虐待や児童殺害事件の報道を見るたびに、親の離婚や再婚などに伴って子どもが邪魔になったり、躾など、自分のいうことを聞かないことに腹を立て凶行に及んだりしていると思っていた。親でありながら、なんて身勝手なんだろうと。
しかし、3つの事件の親たちの生い立ちに迫ってみると、その親たちも子どもの頃に虐待を受けたり、親の勝手な都合に巻き込まれたりしていた。もしかしたら、親たち自身が被害者になっていたかもしれないのです。
そんな幼少期を過ごした親たちは子どもに対してどのように接すればいいのかわからない。そのような状態で育児が行われてきたことに驚きと、引き続いていく負の連鎖を思い、やるせなさを感じた。