「理想と現実とのギャップ」に悩む働き方を問い直す
自分には「この仕事が合わない」という問題は深刻です。
そして、これを解決すべく進めて行くのが、このブログの目的の一つです。
その解決には様々な視点から、あなたの状態を分析する必要があります。
まずは、自分の状況を認識しなければ解決法は見えてきません。
人間、辛い状況にいると極端に視野が狭くなります。
まるで、この辛い状況が世界のすべてだと感じてしまいます。
しかし、実際はそんなことはなく、ちょっと視点をずらすだけで結構気持ちが楽になるものです。そして、少しでも気持ちが和らげば、新しい考え方も出てくるもです。
そんなわけで、この文章を読むことで、今、あなたがどっぷりとはまり込んでいる辛い状況に気づき、ほんの少しでも視点をずらせるようになって欲しいのです。
さて、今回は、「理想と現実とのギャップ」をテーマに話を進めてみたいと思います。
あなたが社会人になり「こんなはずじゃなかった」 と感じるギャップを深堀りし、辛い状況を客観的に眺めることが出来るようになってもらうというのが今回の目的です。
①理想と現実のギャップ
まず、ほんの少し昔に遡ってみましょう。
今、あなたは卒業を控え、就職の準備をしています。
その頃の気持ちを、思い出して見てください。
あなたはどのような就職活動をしましたか?
つまりどういう考えで、あなたは会社を選んで、今いるこの会社に入社したのでしょうか?
あなたの友人の中には、こういう方もいるでしょう。
・とにかく有名な会社に入りたい
・とにかく大企業でなければ意味がない
・人気ランキングに入っている会社に入りたい
これはある意味間違った考えではありません。
大企業や人気の会社には、様々な魅力があるのは間違いないでしょう。
但し、そういう会社に入社するということと、実際にそこで働くとということは、ある意味別次元のことかもしれません。
実際、このような有名企業に入社し働く中で 、「こんなはずではなかった」というギャップを感じ、苦しい職業生活を送っている方が沢山います。
あなたもその一人かもしれませんね。
誰もが知っている花形の一流企業にあなたは入社しました。
憧れの企業に入ったあなたは有頂天です。
ところが入社して半年もすると全く自分の自分の時間がないことに気づきます。
とにかく忙しい。
とにかくプレッシャーがかかる。
外から見ていた憧れの企業。
実は「中に入ると全く違う状況」だということがわかったのは、
実際に入社した後。
それでもようやく憧れの企業に入ったあなたは 、
どんなに苦しくてもこの状況を抜け出そうとは思いません。
会社の先輩たちはこう言います。
「社会人になったんだから、学生の時のような甘えは許さんぞ!」
そんな言葉を全身に浴びながら、あなたの脳は委縮します。
それでも、あなたは、辞めようなんてことは、 絶対に考えられないのです。
だって、ずっと目指してきた憧れの会社に頑張って入ったのですから。
だから、どんなに苦しくてもあなたは会社に食らいつきます。
毎日帰りが深夜になろうと、
上司から怒鳴られようと、
どんなに辛かろうと
あなたは、この会社を辞めようなんて絶対考えません。
くじけそうになっても「ここで辞めるなんて負け犬だ」と自分にいい聞かせます。
だって、憧れて、憧れて、そして憧れてようやく入った会社ですから。
先輩たちだってこういうのを乗り超えてきたんだから・・・。
②心の葛藤
どうでしょう?
実際に、ギリギリの辛い現状ではあるけれど、今自分はあの「誇らしい憧れの会社にいる」わけです。
「どんなことがあったって、手放すことはできないよ」と自分に喝をいれます。
さて、ここまでの話を読んでみて、 気付いた方もいると思いますが、 どうでしょう?
今、実際に辛い働き方をしている自分はどうなのだろう?
あなたもこんな状況に陥っていないかと言う事です。
特に、第一希望の憧れの企業に入り、夢のような気分だと思って入社していたとしたら・・・
現実はどうですか?
今あなたがいる場所はあなたが憧れて入った場所です 。
で、どうですか?
実際は、思い描いていた憧れの仕事は、 一切できていない。
上司を見ても、とても尊敬できるような人たちではありません。
ある意味、自分の未来の姿を見ているようなものです。
10年後や20年後、自分もあの人たちの様になっているのだろうか?
そんな先輩たちの姿を見て、 そこに映し出された。
未来の自分が 幸せそうには見えない。
まだ、このように考えられるあなたは、いいかもしれません。
中には毎日の仕事に追われまくって、 自分のことを考える時間さえ全くないかもしれません。
それでも、 せっかく手に入れた憧れ会社の ポジション どんなことしたって手放すことはできません。
だって、これが自分の夢であり 両親の夢だったんだから
友達にだって自慢できる。
こんなすごい会社に入って働いているんだって・・・。
③客観的に見る
さてこれを読んでいるあなた、
客観的に見て、 このような状況をどう思いますか?
有名な会社に入って凄いなって思います?
あんな有名な企業で、 頑張ってるなんて、 羨ましいと思います?
人間の考え方は人それぞれだと思います。
ただ、重要なのはこういうことではないでしょうか。
本当に今あなたは幸せなのか?
あなたの 職業生活は 充実しているのか?
10年後20年後を想像して、幸せだと感じることができるのか?
幸せだと想像できますか?
それより何より今本当に幸せですか?
自分のキャパを遥かに超えて、身を削ってその会社の仕事をする事があなたにとって重要なことなのでしょうか?
ネット社会が整備され、今まで聞こえてこなかったような情報を手に入れることが出来るようになりました。
そして、予想以上に多くの方が 、無理をして働くことで体を壊したり、 最悪は、 命を落としているのをあなたは知っています。
最近特に感じるのは「何のために働くのか?」という当たり前の問いに答えられない人が多いということです。
あなたは何のために働いているのですか?
あなたは、働いて何を成し遂げたいのですか?
そして、成し遂げた後にそこにあるものは何ですか?
今回お話をした「理想と現実のギャップ」からくる「仕事の辛さ」。
自分に思いあたるような事が少しでもあれば、一度、その辛い状況から離れて「この仕事は自分にとって意味のあることなのか?」考えてみてはいかがでしょうか?
人生100年・・・。
もしかしたら、5年先には会社なんて概念もなくなっているかもしれません。
その時、健康な体で、健康な頭脳を用いて、あなたが思い描く素敵な未来を思い描いて欲しいと思います。
元気があれば、何でも出来るんです。
④今日の名言
❝私がいずれは死ぬという事を思い出すことは、もっとも大切なことです。それは、人生の大きな選択をする上で助けてくれました。なぜなら、外からの期待やプライド、失敗に対する恐怖、これらのことが死を前にしては関係なくなるからです。❞ 〜スティーブ・ジョブズ