【雑記】ブックバーひつじが2020展望
あけました。(随分前に)
今年は節目の年(毎年言ってる)なので、例年以上に気合を入れて抱負を考えて(毎年言ってる)所信として表明しておこうか(やってない)とも思いましたが、どう考えても結局お店としては「潰さない」に、個人としては「死なない」に全てが集約されてしまうことに気づいてしまいました。あと村人Dクラスの一般人がこそこそ書く抱負に興味を持つ人が果たしているのか、いやいない。との反語表現を度々繰り返すようにもなりました。泥沼です。結果、抱負は「死なずに潰さないように頑張る」でいこうと思った次第です。
そんなこんなで2020年もどうぞよしなに。
で、終わるのもなんだか忍びないし説得力もないので、潰さない(死なない)ために今年どんなことをするのか。ブックバーひつじがの方向性を少し書いておこうと思います。すでに声の届く人に話したものあれば、具体的に話が進んでいるものもあります。まだふわふわとした構想段階のものもたくさんあります。どれもあわよくば見ている皆々様を巻き込めたら最高、と思って書きますね。忙しいあなたのために目次をつけておくので、どうぞご興味のあるところだけでも覗いていってください。お時間ある方は興味がないところも念のためご覧ください。
◼︎ひつじがnoteアカウント開設
今更ですが、お店単体のアカウントを作りました。当初は個人の備忘録として残していた日報も今や全国数名の目に止まるようになり、いつまでも仮置場(個人アカウント)においておくのも違うような気がして。あとは個人の見解かお店の発信かややこしく感じることが自分でも多々あり、分けることにしました。
今後週報(なるべく書く)や店のガイドライン(隙を見てまとめる)はひつじがアカウントに集約します。こちらのアカウントは引き続き往復書簡や雑記の仮置き場として使っていきます。どちらもあまり意味や役立ちを追いかけすぎずに、ゆるゆるとやります。
(よければひつじがアカウントもフォローお願いします)
◼︎ひつじが展(企画展)の開催
来月(2月)の11日になんとか周年を迎えるにあたり、その時期(2/1〜2/16)でひつじがにて企画展『ひつじが展』の開催を目論んでいます。すでにお店に来られた一部の作家さんにはお声がけを始めてますが、過去展示してくださった方に描いていただいたひつじがに関する作品(ひつじをモチーフとした作品)や、それ以外でも《ひつじ》に関する作品をたくさん展示できればと思っています。ただどれだけの作家さんにご参加いただけるかどうかが未定で、調整中です。
作家さん各位への私信です。『ひつじが展』へご参加(作品展示)お待ちしています。このタイミングでご一緒してもいいよという方いらっしゃいましたら、新作/既存作品問いませんので、乗っかっていただけると幸いです。
◼︎ひつじがチェアリング同好会発足
昨年末から度々話題にあげていた(数名にはすでに椅子も買わせてしまった)チェアリング。椅子を持参(その他はなるべく軽装備)して、迷惑にならないところでまったり談笑したり読書したりする催しを今年店をあげて推していこうと思っています。つきましては、1月9日と18日にさっそく実施します。開催場所は未定ですが、ご興味ある方には別途個別に連絡しますのでとりあえず意思表示していただけると助かります。また、2月以降も不定期で開催予定なので、同好会へのご入会(入会費年会費もちろん無料)も随時お待ちします。会員が10人超えたら「チェアリング部」に昇格します。
長野さんがつくってくれました。神。
チェアリング同好会メンバー募集してます。ご興味ある方はぜひ。
◼︎ひつじが本の出版
本を出したい。ずっと言ってて、ちまちまと開業からのあれこれを日報とは別でまとめていました。ただ書けば書くほどに「で、これ誰が読みたいの?」という懐疑心に駆られ、気づけばdeleteを繰り返していました。
一人で書いているとどうしても内省的な内容になってしまってよくないし、周りには面白い方々がたくさんいるので、いっそその方々と現時点のひつじが周辺(だけに止まらず、面白いもの)をまるっと切り取れるような本ができればなと考えを改めました。絵やイラストはもちろん、文章、デザイン、飲食。幅広い活動をしている人たちや、そうじゃないけど活動している人以上に面白い在野の賢人とひつじが内外でたくさん出会ったので、どんな形であれ関わってもらえるようなものを作りたいし、とはいえあまりしっちゃかめっちゃかにもできないので、ひつじがを通したゆるい場づくり論みたいなところに着地できればいいなあと薄ぼんやり考えています。
日頃関わってくれている方々はもちろん、そうじゃない方にもなるべく面白がってもらえるような内容にしたいので、ぜひその辺りもお知恵お貸しいただけると助かります。役立ちには走らず、一見よくわからない無駄がたくさん詰め込まれた豊かな本にできればいちばんいいなあ。
諸々の時期はまたある程度まとまってから発表します。だらだらしている間にも日常は新しい刺激が溢れかえっているので、あまり先延ばしにはしたくない気持ちでいっぱいです。
いかなる形であれ、ひつじが本の出版にご協力いただける方を募集してます。案出しから制作まで、どの部分でも構いません。気持ちだけでも有難いです。あとすでにあるもので掲載のお願いをするかもしれませんが、その際は優しくしていただけますととても幸いです。
◼︎場の全年齢化を進める
ここからはひつじがの姿勢に関する話です。ふわふわしていてよくわからないかもしれませんが、忍耐強くお付き合いくださいませ。
ひつじがをあらゆる世代が交わる場所にしたい。
現状ひつじがに来られる方々の年齢層は下は高校1年生から上は40代中頃ぐらいで、メイン層は20代から30代前半です。当初予測していたよりも早く大学生が来てくれてて、それもあってこの段階でより層を広げる方向で考えるに至りました。
昨年一時期twitterなどで「寺子屋を〜」と言っていたのもここに繋がっていて(今も鋭意検討中)、街の中に学校や塾以外で自由に子供が(周りの大人から)学べる場所がもっと増えたらと思うし、逆に大人達も自分が持ってるものを周りに共有できるような場があればむちゃくちゃ面白いのでは…と思っています。
未成年層も今は高校生までだけど、ゆくゆくは中学生、そして小学生でも安心して来てもらえるような場所を目指して、時間帯を分けながら少しずつルールを作っていきたいと思っています。放課後の時間帯は未成年を歓待する、とか。あまり制限系のルールは(自由度を損なうので)設けたくないですが、最低限安全と安心を保証できるぐらいには考えなければなあと。理想はルールがなくても来られる方々の良心でそれが守られる環境。今ひつじがに来られてる人たちを見てるとそれもできそうな気がする……
ここで「バー」ではなく「場」にしているのは、それを実現するために必ずしもバーという形態にこだわる必要性があるかどうかまだ定かではないからです。そもそも今のブックバーひつじがは世間一般的な「バー」と呼ぶにふさわしい場所からは程遠いと個人的には思っています。世間一般的に「バー」という場所(言葉)に対して持つ印象は「敷居が高そう」「怖そう」「自分が行っていいのか不安」などだったりして、大人でもそう感じるような場所に子供が行けるわけがない。ので、そもそも「バー」を再定義し直すか、それにこだわらず新しい名称を考えるかで思考中です。それまでは便宜上ですが「場」を使います。
すでに昨年からtwitterで呟いたりお店でも話したりしていて、協力してくれそうな大人達も周りに少しずつ増えてきています。まずはひつじがに来てくれてる親御さん達が自分の子供を連れてきたくなるような場づくりをしなければなあ。
そんなこんなで色んな世代を呼び込むための知恵やアイデアは常々募集します。こちらでも常々考えます。まずはそういう話が飛び交う場として、今のひつじがを使えたらと思っています。もちろん色んな世代(特に若者)の勇気ある来店は心よりお待ちしてますし、歓待します。
◼︎若手(就活生、作家)の応援
全年齢化〜と言っておきながらさっそく年齢を絞った設定。情緒不安定なわけじゃありません。もちろん他の世代をないがしろにするわけでもないので、その辺を踏まえて暖かい目で引き続きお読みください。
改めて書きましたが、これまでも個人ではひっそりと就活生や若い作家さんの応援をできる限りやってきました(まだ全然できてないけど)。そうするに至ったのは自身も学生時代に行きつけの飲み屋で周りの大人たちから様々な刺激や手助けを受けてきたからで。結果今があるし、ブックバーひつじがを始められたのもそういう方々の影響が大いにあります。
当時受けた恩をただ返すだけじゃなくて、次世代に恩送りしたい。これはお店云々を度外視した完全にエゴ全開の行動で、それに他のお客さんを巻き込みたくもなかったので、昨年は姿勢を明言するのをなるべく避けてきました。
表立って「就活支援をしてます」と意思表示をするとどうしてもその印象がついてしまうし、「若手作家を応援します」と言えば差別をしていると誤解をされることもあるかもしれない。仕方ないのかもしれませんが、現場を見ない知らないまま字面だけでお店のイメージを決めつけられるのが怖かったのが本音です。初年度だから余計に日和っていたのもあります。
とはいえそんな中でも就活生(ひつじが1期生)がきてくれて、真剣に向き合ってくれるその子らと話しながら「姿勢を表明しないのは不誠実なのでは…?」と度々感じていて。また巻き込むつもりのなかった周りの大人達がむしろ自ら面白がって学生に巻き込まれにいってくれて、そんな皆さんの姿を見ながら「これもしや明言してもいいのでは…?」とこちらもまた度々感じることがありました。
そんなこんなあって昨年は闇営業的にひっそりやっていた就活生の応援を今年はしっかり店の姿勢として示していきます。誤解のないように書くと、あくまで飲食店なので飲食代はもらうものの、就活コンサル料の類で儲けるつもりはないし、飲みに来てくれたお客さんの話を聞く延長線上にあると思ってもらえたら。また、来てくれる大人の方々にその姿勢を強要するつもりはありませんので、どうぞこれまで通りで過ごしていただければと思います。
今月末にさっそく2期生のキックオフを実施する予定です。これが就活生に届いてるか定かではないですが、もしご興味あれば参加して欲しいし、就活する学年じゃなくても興味のある学生はどんどん集って欲しいなあと思っています。
また、就活生だけじゃなく彼ら彼女らと同年代またはそれより下の世代で創作をしている作家さんたちの活動も今年はもっと応援していきたいです。できることは限られるかもしれないけど、機会を設けたり、その他力になれることがないか考えます。
今のところ接する若手がその辺りの層しかいないけど、今後全年齢化を進めていくにあたってより様々なジャンルの若手と出会うことになるはずなので、基本的に「若者は応援する」を念頭において、その都度ゆるゆると考えていきます。集った大人達の知恵や経験が若者に流れていったら素敵じゃないですか?????
福岡の就活生はぜひ一度遊びにお越しください。就活生じゃなくても、何かしている若い人をどんどん応援していきますので、ぜひお話にお越しください。大人の方々は僕と一緒に若い人たちを応援してもらえるととても嬉しいです。
◼︎まとめ
冒頭にも書きましたが、要するに「死なずに潰さないように頑張る」に尽きるし、そのためにやることは書いたこと以外にもまだまだあります。そもそもせっかくブックバーを名乗っているので、もっと本を読む人に優しい場所にしたいし、本を読まない人が本に出会う場所にもしたい。浮ついた催し事だけでなく、もっと通常営業(日常)にも力を入れていきたい。ほら、書き出すとまとまりません。
なので、今後も動きがあり次第、随時加筆修正していきますし、場合によっては別途更新するかもしれません。「言わないで伝わらない」のは勿体無いので、面倒くさがらずになるべく発言発信していきたいと思います。
2020年のひつじがもどうぞよしなに。
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