見出し画像

あたしと彼女の話3

『後輩の話』 
 職場の後輩は自覚のあるイケメンである。
故にめんどくさい。
女性の多い職場で男性は少ない。仕方なく話すしかない。

「朝、トイレに行きたくてコンビニ寄ったんすよ。
でも、先客が居て入れなくて。しょうがなく待ってたら。
視線感じるなーて思って見たらそこに女の人が居て」
「は、お前に惚れた感じ?」
「イヤ、なんて言うか…」
「?」
「いつも、先輩がオレを見る感じ?冷めた眼でした。
女の人にそんな風に見られるなんて新鮮でした!」

 職場の後輩は自覚のあるイケメンで少々おバカである。

「へーその人と気が合いそうだわ。その人ってどんな感じ?」
「そっすねー。んー?主役の横にいる友達って感じっすかね?」
「お前、ヒロインの友達を侮るなよ…!」
「え?ヒロイン?」
「ヒロインの友達といえば準主役。大概、主人公の友達と良い感じになって。2人の恋愛物語が番外編で書かれ、主人公とヒロインを食ってしまう位に面白くなる!」
「へー。そうなんすか(棒読み)」
「明日もそのコンビニに寄るのか?」
「時間あれば」
「寄ってこい!」
「え、命令?(笑)」

 職場の後輩は自覚のあるイケメン。イケメン故に自分から動く程の恋愛をした事は無い。恋愛でボロボロになる後輩が見てみたい!
 いや、かっこつけすぎた。簡単に言うと、なんか面白い。
今後、話す内容にも困らない。頑張っていただこう…!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?