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プロジェクト成功の秘訣は「網羅」にあり!タスクの抜け漏れをなくす最強のフレームワークとは?

JQ代表の下田です。

プロジェクト進行において、抜け漏れは命取りになります。私がプロジェクトをマネジメントするにあたって常に頭にあるのは、「網羅!網羅!網羅!」この一点です。

プロジェクトマネジメントにおいてはその抜け漏れを未然に防ぐため、プロジェクトを構造化して考え、整理する必要があります。
その整理のためのフレームワークとして私がよく利用するのが、今回紹介する「エンタープライズ・アーキテクチャ」です。

しかし、ただのエンタープライズ・アーキテクチャではありません。私のさまざまなプロジェクトマネジメント経験を基に、現代のビジネス環境に合わせて作り変えた、「超実践的エンタープライズ・アーキテクチャ」です。

従来のエンタープライズ・アーキテクチャ

(参照:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Layers_of_the_Enterprise_Architecture.jpg )

こちらは、1990年代くらいにアメリカで発案されたフレームワークで、業務からシステムまでを4つに分類して把握していきましょうというものです。

このフレームワークを利用する場合、現行と未来の構図をこの三角形に当てはめていくのですが、これを実際に使ってみると少し疑問が湧いてきます。

例えば、新規サービスの立ち上げでこのフレームワークを使ってみようとすると、
「新規サービスの『ビジネス』とはなんぞや?」
「『テクノロジー』ってなんか曖昧では?」
と、いまいち使いづらいのです。

そのため、私たちJQでは使いづらい点を解消してカスタマイズして使っています。
それが、次に紹介する図です。

JQ版エンタープライズ・アーキテクチャ

JQ版エンタープライズ・アーキテクチャでは、プロジェクトを大きく以下の4つのレイヤーに分割して考えます。

---【4つレイヤー】 -------------------------------------
①サービス・業務
②アプリケーション(機能)
③データ
④インフラ
----------------------------------------------------------

さらに、新規のサービスを考えるときには、以下の8つの視点をレイヤーに組み込んで整理していきます。

---【8つジャンル】 -------------------------------------
①サービス
②業務
③フロントエンド機能
④管理機能
⑤バックエンド機能
⑥IF
⑦データ
⑧インフラ・運用
----------------------------------------------------------

この時、アプリケーションはさらに2つのレイヤーに分けると・・・・です。

このように8つのジャンルと4つのレイヤーに分けて考えていくことで、網羅的になり、サービスが整理されていきます。

JQ版エンタープライズ・アーキテクチャの使い方

では、実際にこのフレームワークを事例とともに使ってみましょう。

業務の抜け漏れをなくして完全に網羅するためには、「今、話に出ているものはフレームワークのどの部分に当てはまるだろう?」「業務のレイヤーのタスクは多く出ているが、データの部分はガラ空きじゃないか?」と考えながら、タスクを振り分け、チェックしていく必要があります。

今回は、あるパン屋さんが既存のポイント制度を刷新し、新たにポイントアプリを制作するプロジェクトを想定してみましょう。

以下が、MTGの中で挙がった「やりたいこと」「やるべきこと」のリストです。

【例】パン屋さんのポイントアプリ
--- 想定される項目の一部 --------------------------------
・ポイントプログラムを導入してプレゼントを提供する
・ポイント帳
・ポイント付与処理
・プレゼント在庫割り当て処理
・顧客へのプレゼントを準備
・顧客管理機能
・プレゼント管理機能
・既存のCRMシステムとの連携
・顧客データ
・ポイント付与履歴
・プレゼントマスタ
・画像キャッシュサーバー
----------------------------------------------------------

これを図に当て込むとこのようになります。

このフレームワークを用いる事で、必要なタスクがレイヤー、ジャンルよってより整理されていきます。フレームに当てはめることで項目を網羅的に洗い出すことができ、足りない部分にも気付けるのです。

何度も繰り返すようですが、プロジェクトマネジメントにおいては、タスクを網羅的に洗い出すことが重要です。網羅ができれば、プロジェクトの成功率は必然と上がっていくはずです。

「プロジェクトをレイヤーごとに把握するフレームワーク『JQ版エンタープライズ・アーキテクチャ』」いかがでしたでしょうか。
ぜひ現場で使ってみてください。

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