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生成AI基盤モデルの急速な進化とカスタマーサポートの本質的課題に関する考察

DeepSeekの衝撃は、一見、ものすごいもののように見えます。
(実際すごい)

画像もいけちゃいます、みたいなマルチモーダルAIも公開。強いです。

『やばい!どうなっちゃうの!当社のビジネスは!』と思ってらっしゃるスタートアップやAIベンダーは多いかもしれません。あなたがOpenAIやアンソロピックの経営陣だったり技術責任者の場合は、真っ当なお悩みかもしれませんが、正直、それら以外の企業にとっては、環境の変化として受け入れて、それを活かしていきましょう、というのが正しい事象の捉え方な気がします。

ここからは、私の完全なるポジショントークです。

AIのスタートアップや、企業のAI担当の方々に、少しでも勇気になればと思い書きます。

AIエージェントがバズワードになっている2025年ですが、どんな業務にどんな目的やゴールを設定してシステムを構築するのか?によって、現時点では必要な要素は多種多様です。

AIの進化は早いので、AIを組み込んだワークフロー自体の刷新されつづける可能性はありますが、現時点でAI部分と非AI部分に分解して非AI部分を抑えにいく努力が必要かと思います。

カラクリの場合は、コンタクトセンター領域で、主に(1)顧客対応向けと、(2)従業員向け(オペレーション担当の方や、スーパーバイザー向け)の領域でAIエージェントを展開しています。

その中で、顧客対応向け、を例に挙げ、『AI領域』と『非AI領域』を荒く分けてみます。(スライドを参照ください)

何がポイント?はゴール、スタート(インプット)と、データ資産次第で変化する。

例えば、『顧客対応におけるAIエージェント』において、もっとも重要なポイントは何か?というと、私は『顧客の問題特定』であると考えています。

顧客対応の現場にいらっしゃる方はよくご存知かなと思いますが、顧客からの問い合わせ対応時に、顧客の問題が顧客自身で100%正確に説明できる割合はそう多くありません。

カスタマーサポートの仕事は回答ではなく、質問が9割。

生成AIの基盤モデルは日々進化し、より高度で多彩な応答を可能にしています。ですが、顧客が本当に抱えている課題を見極めて、その核心を解決する『問題特定』の重要性は時代が変わっても揺らぎません。

二番目に重要なのが企業のデータかと思います。

弊社では、KARAKURIの新しいAIエージェントのアプローチ「Generative Navigator」は、この普遍的な価値観を武器にしながら、生成AIの進化を思いきり活用する顧客サポートソリューションです。

「Generative Navigator」は、従来のチャットボットのように回答を『創り出す』ことよりも、むしろ顧客への『質問を生成』して投げかけるプロセスに重きを置いています。回答が過剰に創造的になりすぎるハルシネーションを防ぎつつ、顧客が気づいていない隠れたニーズや課題を浮き彫りにするのがねらいです。

非常に引き合いも多く、日本の顧客の期待のハードルを超えるAIソリューションをしっかりと世の中に広く提示できそうです。

まだWEBページに情報を出していないので、興味のある方は以下のスライドを参考ください。

弊社としてはワークフローの特許も取得して、ビジネス展開を進めています。

『質問を特定する』箇所で特許取得

生成AIの進化スピードは凄まじく、データ加工や要約能力も飛躍的に向上しています。KARAKURIでも日々進化する技術を実際の現場で検証しつつ、様々なソリューションの性能をアップデートし続けています。

それぞれのビジネスの特性に合わせたAI活用を愚直に実装し、さまざまな技術に一喜一憂しながらも、日本のAI活用を推進できればと思います。


久々にフル人間(自分)で記事を書きましたが、、、結構疲れますね。

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