普通にキャンプがしたいのに~助けて事件編~
久しぶりに妹とキャンプへ。
生き返った!!
ってくらい、ただただ生きていました。
ひさしをつくり、寝床をこさえ、食べて、景色を楽しんで、火を見て、星を見て、朝日を見て、富士山を見て。
そうやって、ただただ生きてるのがキャンプしてて幸せ。
自然の中で、なるべくボーっとして、淡々と生きる。
これだけで私は生き返ってくる。
なのだが、以前、夫とのキャンプの話をしたように、
結構わたしのキャンプは事件に見舞われやすい、と、今回気づいた。
今回何が起こったかは、つぎのnote記事をぜひ読んでいただきたい。(←次なんかい)
まずは、『助けて事件』について聞いてもらいたいと思う。
友達に、テントのおさがりをもらった。
もう古いから、使えるとこまで使って、と。
4人用の広いテントで、夫とキャンプに行くときにちょうど良いので嬉しかった。
あれは昨年の夏である。
繁忙期の本栖湖のキャンプ場へ、夫と妹と、3人で行った。
コロナの影響で、お隣のテントとの距離を保たねばならないが、如何せん繁忙期なので、町並みの隣接感の中、妹のテントと、私たちのテントを立てることにした。
ほくほくと、友達のおさがりテントを広げてみる。
いい。二人でゆったり寝れる!
その夜、私は、夫より先に眠りについていた。
さて、キャンプに行くと、2時3時ころに1回トイレに行くのが常なのだが、
そのころに夜型の夫は眠りにつこうとテントに入ってきた。私もそろそろトイレ行こうと、夫が寝た頃にむくりと起きた。
・・・・・ジッッ・・・・ジッッ
出口の、ジッパーが開かない。
引っかかって、開かない。
私は、閉所恐怖症で、出られない、とわかるとパニックになってしまうのだが、今回に至っては、すでに尿意を催している。
急を要するのに、テントから出られない。
のんちゃん・・・(夫の仮名)
のんちゃん・・・・
困ってるので、眠りに落ちたばかりの夫を申し訳ないが起こす。
ところがどっこい、全然起きない。君はのび太君か。
なんせ、心の内はめっちゃパニクッっているので、しかも急を要するので、
自然と声が大きくなってしまった。
20年も女優をしていたので、声に無駄に張りがある。
活舌まで良くなる。無駄に。
のんちゃん、助けてっ!
すごいいい声が出てしまった。危機に迫った演出もばっちりである。新劇的な奥深さがある。仲代達也さんが耳にしたらスカウトされていたかもしれない。
急いで飛び起きた夫は出口が開かないとパニクっている私を落ち着かせようと寝ぼけ眼で必死に抱きしめた。
ところが私はトイレに行きたいのである。
テント内ではちょっとした内戦を迎えていた。
ちょっとここで思い出してほしい。
ここは、町並みにテントが隣接する、繁忙期のキャンプ場である。
一気に町がざわついた。
状況がつかめた夫が落ち着いてジッパーを開けてくれて、私は無事トイレに行き、そして、再びテントで眠りにつこうとした。
その時初めて気づいた。
周りの皆さんを起こした、ということに。
・・・・・ジーーー・・・・
・・・・・ジーーー・・・・
・・・・・ジーーー・・・・
・・・・・ジーーー・・・・
至る所で心配そうにテントを開けて外をうかがう音が聞こえた。
・・・・やった。やっちまった。
妹もたしか心配してテントまで来てくれたんだったかと思う。
翌朝から笑い話になったのは言うまでもない。
こうして、普通にキャンプがしたいのに、時にその願望を打ち砕く事件が私を襲うのだった。
今回何が起きたかは、、、、
つづく。
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