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ラヴェルの絞首台、 ♭と♯の表現。


こんな質問をしてみたら予想していた以上に色々な意見をくださって嬉しかった!
ありがとうございます!

実は、このTwitterの投稿の文章は、
あえて解る人にしか解らないように書いています。
(文字数制限のため、全ての人にわかりやすく書くことが無理だったため。)

なので、この投稿だけで一瞬で私が言いたいことを理解してコメントしてくれた音楽仲間がいたのが本当に嬉しかった。
そして、「わからない」という素直な意見を表明してくださった方がいたこともありがたいことでした。

さて、
上記のTwitterの返信欄にも書きましたが、
簡単に言うと、
♭は丸みを帯びた音、少し深く沈んでから上に上がっていく響きで(深さはその音によって違う)、
♯は鋭さや輝きのある音で、沈まずに一瞬で上に到達する響きです。

その響き、色、キャラクターの違いを出すかどうか、という投稿だったのですが、

「ラ♯として捉える」
「シ♭として捉える」
「そもそも楽音として捉えない」←これすごい新鮮で、自分にはない視点だった!

と、色々な意見が出まして、

私としてはこう弾きたいんです。

シ♭は最初から存在する「歩み・背景」なので和声上でラ♯に変わったとしても、響きを変える必要がないのではないかと。
(その他の♯の音たちの♯としての表現は絶対に必要です。)

ただ、楽譜を見ながら弾いていると、
「ラ♯」の箇所は自然と「ラ♯」の音色を欲してしまうため、
「シ♭」で弾き続けるのが難しいのです。

ただ、これも譜読みの段階だからであって、これからの練習でなんとでもなること。

すごい細かい話で、誰からも反応がないのではないかと思っていたのですがたくさんの仲間たちがコメントやメッセージで意見を言ってくれて、
こういう音楽的な意見交換はこれからもどんどんやっていきたいな、と思いました。
そして、こういう音のセンスが有るのと無いのとでは、
演奏の説得力に雲泥の差が出ます。

何も考えてない音で弾かれると本当につまらない演奏になってしまう。

そこが音楽を表現する上で追求し甲斐のある面白い所です。

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そのあとネタとして、
音楽仲間から、
「みんなでいつか絞首台だけの弾き合いしましょう」という面白い提案があったのですが、
『絞首台』だけを弾き合うという光景は異様すぎるのでおそらく実行されることはないでしょう。笑
参加者全員の『絞首台』を聴いた後のことを想像しただけで苦しい(笑)


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佐野 主聞 ピアニスト
読んでくださりありがとうございます!!