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『ナガノ展 ~ちいかわ、ナガノのくま、ナガノ作品の原画が大集合!~』に行ってきました。

愛知の松坂屋名古屋店で12月13日から開催されている『ナガノ展 ~ちいかわ、ナガノのくま、ナガノ作品の原画が大集合!~』

イラストレーターであり『ちいかわ』の作者でもあるナガノ先生の作品原画をはじめ、下描きやラフスケッチなど貴重な未公開原稿が展示されてるイベントだ。

今回の記事では『ナガノ展』の体験レポートを挙げていきたいと思う。

『ナガノ展』の参加は自分にとってはリベンジマッチ。
というのも、展示自体は去年の12月から始まっているのだが、東京で開催した時は全ての抽選に落ちてしまっていた。

このたび愛知で開催されるということで先行抽選に申し込んだところ、見事当選できたという訳だ。

ちなみに今後の開催スケジュールはこんな感じ(『ナガノ展』公式Xより)。気になる方は是非チェックして欲しい。

チケットはローチケで購入。当日までにローソンで発券しておく。
自分が当選した時間帯は17日の11時から12時までの入場券だった。 

ここで一つ注意しなければいけないことが。
入場は「集合時間」も決められている。

例えば11時から12時までの入場券は「11時から12時までの好きな時間に入場できる」という訳ではない。それとは別に入場区分という時間が設けられており、それぞれに集合時間が指定されている。

ローソンで発券したチケットと会場限定のチケット。会場限定のチケットは入場口でも貰える。

これが名古屋会場のオリジナルのやり方なのかは分からないが、参加を考えてる方はチケットを発券した際はよくチェックして欲しい(自分は集合時間の存在に気付いたのは当日だったので…)。

松坂屋名古屋店に着いたのは17日の10時ごろ。

集合時間が5分間というシビアな時間配分なので早めに会場に着いておく。会場は松坂屋の本館7階の大催事場。普段は北海道物産展とかしている会場だ。

松坂屋内の至るところに会場の案内図やポップが貼ってある。松坂屋の入り口にも看板があるなど結構力入れてるという印象。

会場に着くと待機列のスペースが設けられている。恐らく自分たちと同じ時間帯なのだろう、多くの人がそこで待機していた。

展示スペースはパネルに覆われ外からは見えない仕様になっている。グッズ売り場も入場にはチケットが必要となっている。

集合時間になると入場チケットの番号順に呼び出され、同じ番号のテープが貼ってある場所で待機することになる。

集合時間を過ぎると番号順に呼び出される。

さあ、いよいよ入場だ。

~以下は具体的な展示内容に触れています。ネタバレに関しては自己判断でお願いします~

入り口から入ると、まずは『ちいかわと仲間たち』のコーナーがお出迎え。ちいかわに登場するキャラクターたちをそれぞれ紹介したパネルと原画が展示されている。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いのちいかわだけあって、会場でも最も広いスペースが割けられていた。しかも場内は撮影OKと太っ腹な対応(ただし場内の動画の撮影はNGとなっているので来場予定の方はご注意を)。

入り口付近のパネル。もう入り口からして可愛い。
一緒にお辞儀してるちいはちが可愛い。

原画を見て思ったのが、ナガノ先生、当たり前だけど画がめちゃくちゃ上手いなということ。

シンプルな画風ゆえ「これくらい自分でも描けそう」なんて馬鹿な考えが頭をよぎるのだが絶対無理。これだけ可愛いキャラクターを生み出せるなんてもはや魔法。改めてナガノ先生のイラストの上手さに感嘆とさせられた。

こういう風に原画が展示されてる(ちなみにこれは没になったネタということで貴重)。

可愛いちいかわたちの姿は見てるだけで癒されるが、このコーナーの一番の目玉を挙げるとしたら原稿に添えられたナガノ先生の一言コメントに尽きる。

いわゆる制作秘話を書いてくれてるのだけど、一つ一つがとても興味深くて面白い。数あるコメントの中から特に自分に刺さったコメントを載せておくので見て欲しい。

個人的に一番衝撃だったのが左上。もしこの名前が採用されてたらここまでの人気にはなってなかったのでは…あの衝撃回の全身像も展示されてた(右下)。

場内はナガノ作品のキャラクターたちによる写真スポットがいくつも用意されており、そこもファンにとっては嬉しいポイントだ。


自分の呼ばれた順番がちょうど最後だったこともあり、後ろに人が滞留しておらず、じっくり写真を撮ることができたのも良かった。

劇中でも登場する『郎』のお客さんになれるフォトスポットと『あのこ』が登場!『あのこ』はデカい!原寸大サイズ?

ちいかわコーナーが終わると次は『くまの食べ歩き』コーナーがお出迎え。

『MOGUMOGU食べ歩きくま』とは、作者でもあるナガノさんこと「くま」が全国各地(時に海外)を旅しながら、その土地の名物などの食レポを描いたエッセイ漫画だ。

『ちいかわ』キッカケで知った食べ歩きくまだけど、この漫画も全巻持ってるくらい好きな作品だ。良い感じにお腹が空くし、読んでる内に自分も旅に出たくなる。

ちいかわ目当てで訪れたお客さんが多かったのか、こちらのコーナーは一つ一つのエピソードをじっくり眺めてるお客さんが多かったという印象を受けた。

ちいかわがデジタル作画だったのに対し、こちらは途中までアナログで描かれておりその違いも面白い。デジタル画は洗練されているが、アナログの画のハンドメイド感も温かみがある。

焼き肉の食べ方一緒でシンパシーを感じる(笑)イライラした時にジャンクなもの食べたくなるのもあるあるだよね。
これは名古屋会場となった松坂屋内の山本屋総本家の味噌煮込みうどん。すごいさらっと展示してあったけど、会場と同じデパートなのでもう少し注目させても良かったのでは。

『くまの食べ歩きコーナー』が終わると、最後は『くまと仲間たち』のコーナーが迎えてくれる。

『くまと仲間たち』は主人公のくまと友人のパグさん、そしてもぐらコロッケたちとナガノさんが生み出した多数のキャラクターたちによる漫画だ。

可愛らしい絵柄と裏腹に残酷性とシュールさが同居した世界観はまさに「ちいかわ」の原点ともいえる。

こちらのシリーズも好きで全巻集めている。最近はちいかわが人気になったせいか、こちらが滞ってるのが少し寂しいが…
ちいかわ好きな人はにはこちらも読んで欲しい。

会場に入ると壁から突き出た大量のもぐらコロッケたちに驚かされる。
その密集ぷりに少しゾッとしたが集合恐怖症の人とか大丈夫なんだろうか…

この入り口は大迫力。よく見ると皆表情が違ってる。

個人的にナガノ作品の魅力は、前述したように可愛いキャラクターたちとは裏腹に残酷でシビアな世界観だと思っている。

それをよく表した原画があって改めて納得してしまった。
それが以下の原画。これはもぐらコロッケとネズミによる諍いいさかの場面を描いたシーンだ。
ナガノ先生のコメントにも注目して欲しい。

「食べられることもある」

さらっと書いているが恐ろしくないか?
流石に残酷描写を直接描くことはないだろうが、自分はナガノ作品のこうした残酷さを想像させる世界観が好きなのだ。

例えば↓の『ちいかわ』のエピソードもそう。
これは展示とは関係ない最近更新された話だ。

ハチワレの討伐の話を描いておりハチワレの成長具合が分かるエピソードだ。

これも脱出できなかったら焼かれていたと考えるとゾッとするし、ハチワレは脱出できたが出来ずに焼き殺されたモブキャラクターたちもいたのではないだろうか…
そう考えると末恐ろしい。

ちなみにこのコーナーではこんな展示もあった。
『くまと仲間たち』の登場キャラクターの一覧なのだが、注目は右上から2番目のキャラクター。

「ナグリビト」なんてストレート過ぎるネーミングだし怖すぎるでしょ(笑)

劇中でもただ殴ろうとするだけのキャラクター(左下はLINEスタンプより)

『くまと仲間たち』のコーナも終わりに差し掛かると、会場出口とヨロイさんの報酬コーナーが。

壁から突き出た手に差し出すと会場限定の報酬カードが貰えた。カードの裏面はナガノ先生の特別なイラストとお礼の言葉が。

自分が貰ったイラストはこれ。かなりの種類があるらしい。いつか全部見たい。

会場を出るとグッズ売り場へ。出口から通路を挟んで目の前なので迷うこともない。

入り口でチケットをチェックされる(裏にハンコを押される)といざ中へ。
やはりグッズ人気は凄く場内はかなり混んでいた。

自分が行ったのが開催から4日後だったが、既に売り切れのグッズも多数あるらしい(場内の貼り紙で分かる)。

再入荷などあるかは分からないが、気になるグッズがある方はお店の人に直接伺った方が良いだろう。

自分は会場限定のTシャツとこちらも会場限定の開けてみるまで分からないガチャポンタイプのアクリルスタンドを購入。

Tシャツは大きめを買ってパジャマとして使用するつもり。後、ある程度の金額を超えると限定グッズも貰える。自分はナガノ展のトートバックを頂いた。

ということで『ナガノ展』、めちゃくちゃ楽しかった…!やっぱりちいかわたちは可愛いしナガノ先生のシュールな世界観も癖になる。ちいかわについて色々知れたのも楽しかった。

愛知では30日まで開催とのこと。それ以降は全国を巡回する予定なので気になる人は公式HPなどでチェックしてみてね。



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ヴィクトリー下村
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