映画の前に立ち食いきしめんを食べる。
※この記事は駅のホームで立ち食いきしめんを食べただけの話です
9月1日の18時過ぎ、名古屋行きの電車に乗っていた。
目的地は名古屋のミッドランドスクエア。ウェス・アンダーソン監督の『アストロイド・シティ』を観るためだ。
金曜の夕方ということもあり車内はサラリーマンや学生などで混んでいる。電車に揺られながら晩ご飯をどうするを考えていた。
仕事終わりに向かったこともあって何も食べていない。
映画を観ながら何か食べようか。ポップコーン、フライドポテト、ナゲット…色々思い浮かべるがどれも今の気分とは少しズレている。
映画が終わった後に食べるのもありかもしれない。ただ今日は映画の後は真っ直ぐ帰りたい気分だ。
そんなことを考えてる内に名古屋駅に到着した。
時間を見ると上映までにはまだ40分近くも時間がある。ここから移動しても30分くらいは劇場で時間を持て余すことになるだろう。
ふむ。
自分は映画館で映画が始まるまでの空き時間が苦手だ。
劇場にもよるが、その時間、何もすることがなく突っ立ってるだけになってしまう。おまけに今から行く映画館は混んでるので立ち場所を探すのもひと苦労しそう。
どこかで晩飯を済ませてから劇場に向かおうか。
それにしては時間が中途半端だ。そんなことを考えながら駅のホームを歩いてると「立ち食いきしめん」のお店が目にとまった。
立ち食いきしめん
それなら10分程で食べ終わるだろうしお腹にもちょうど良い。気付いたらお店の前に立っていた。
お店は『住よし』。
立ち食いきしめんを代表するお店だ。
名古屋めしの一つに「名古屋駅の新幹線ホームで食べる立ち食いきしめん」が紹介されているがそのお店がここ。
新幹線ホームのお店に行ったことはないが、自分がよく使う駅のホームにも店舗があり上京前はそこでよく食べていた。
今回寄ったのは名古屋駅の10・11番ホームにあるお店。
まず入り口横の券売機で食券を買う。
普段は「かき揚げきしめん」を頼んでいるが、今は映画前。
食べ過ぎでトイレが近くなっても嫌だし満腹だと眠気が襲うかもしれない。今回は「えび天きしめん」を注文した。
店内はほぼ満席。
サラリーマンからキャリーケースを引いた観光客までさまざま。席はカウンターのみで1人1人仕切りでスペースで分けられている。
ちょうど空いてる場所に席を陣取ると食券をカウンターに置く。
麺をきしめんにするかそばにするか聞かれるので、きしめんを注文をしてから水を取りに行く(水はセルフ)。
『住よし』は水が冷たくて美味しいのが良い。
実は1か月程前にも住吉できしめんを食べたのだが、その時も水が美味しいかった。まだまだ蒸し暑い季節、冷たい水が体に染みる。
スマホを見ながら時間を潰しているときしめんが到着。暖かなきしめんの上にエビ天が2尾とかつおぶし、刻んだネギが乗っている。
さっそく麺をすする。うん、旨い。
きしめんは普段そんな食べないけど、こういう何かのタイミングで食べるとやたら美味しく感じる。
揚げたての天ぷらも汁の染み込んだかつおぶしも旨い。食べながら時計を見る。時間もまだまだ余裕だ。
途中からテーブルに備え付けてある一味を振りかけて辛くして食べる。
自分は『住よし』では基本この食べ方。
だしの効いた汁と一味の辛みが交じり合うと一層美味しい。汁も飲み干したいところだけど、健康を考え半分くらい汁を飲んで完食。
食べ終わって時間を見るとまだ20分近くも時間がある。
お腹も膨れた。やはりこういう時のきしめんは良い。
確かな満足感を感じながら映画館に向かったのであった。
(終わり)
読んでいただきありがとうございます。 参考になりましたら、「良いね」して頂けると励みになります。