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『映画監督 山崎貴の世界』へ行ってきました。
7月15日から長野県の松本美術館で開催されている特別展『映画監督 山崎貴の世界』。『ALWAYS 三丁目の夕日』や『アルキメデスの大戦』などで知られる山崎貴監督のデビューからこれまでの軌跡を紹介した展示となっている。
山崎貴監督の最新作といえば、今年の秋に公開が予定されている『ゴジラ-1.0』が凄く楽しみ。
この展示でも最新作のゴジラが展示されるということで、映画好きの友達から「観に行こう!」と誘われて行くことを決めた次第だ。
行ったのは7月23日の日曜日。
愛知と長野は距離があるため、早朝から車で行くこととにした(車を出してくれたうえに運転までしてくれた友達には本当感謝しかない)。
片道3時間のドライブ。短くない時間だが、映画や音楽など会話は尽きない。そんなこんなで松本美術館に到着。
アーティストの草間彌生の作品が常設展示されているためか、外見から草間彌生色が強い。美術館前には草間彌生の巨大な作品が展示されているが、街中を走っていると突然出現するのでインパクトは抜群。最初見かけた人は必ず振り返るんじゃんないだろうか。
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美術館の開場10分前ほどに到着。土曜日ということで混雑も予想していたが、待っていたお客さんは数組程度で想像以上に空いていた。
美術館に入ると新作ゴジラの巨大像がお出迎え。
2階の展示に向かう階段を上ったところに鎮座しているが、こちらもインパクトが凄い。特別展以外に訪れたであろうお客さんたちも写真を撮っていたり眺めている姿が印象的だった。
このゴジラ、見た目だけで言えば歴代ゴジラの中でも一番ビジュアルが良い。背びれがエグイし、皮膚や肘の造形もいかつくてゴジラが本来持ち合わせていた「畏怖」という感情を思い起こさせる。
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巨大ゴジラを通り過ぎると『三丁目の夕日』の鈴木オートのバイクのモデルが展示されており、いよいよ会場の入り口だ。
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この展示、基本写真が撮り放題(映像コーナーだけは撮影、録画厳禁)というところが良い。一番最初は展示のメインビジュアルにもなっている『ジュブナイル』からスタート。
山崎貴監督、作品数が多いだけあってそれぞれのコーナーの規模は思ったよりこじんまりとしているという印象。
例えば『BALLAD 名もなき恋のうた』とかはパネル一つだけだったし、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』などコーナーすら作られていない作品もあった。もしかしたらこういった作品は版権関係なのかもしれないが。
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一つ一つの作品を掘り下げるというよりは名前の通り、山崎貴監督の世界観を反映させた展示というのが一番しっくりくるかも。
山崎貴監督の作品を全て追いかけている訳ではないので、知らない作品の展示も興味深かったし、監督のフィルモグラフィーを遡っていると、結構クリーチャー系だったり、飛行機のドッグファイトを多く撮ってることに気付かされた。
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『永遠の0』や『三丁目の夕日』シリーズなど、戦時中、戦後を舞台にした作品も多いし、色んな点と点が新作のゴジラへ繋がってる気がしてテンションが上がった(山崎貴監督もゴジラを好きということだし、かなり期待してる)。
西武園ゆうえんちで開催されていた『ゴジラ・ザ・ライド』や『ウルトラマン・ザ・ライド』の資料を見れたのも良かった。後、伊丹十三監督と一緒に仕事をしていたということには一番驚いたかも。意外なところで繋がっていたとは…
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少し物足りなかったのはグッズが想像以上に少なかったこと。これも版権関係があるのかもしれないが。図録も気になったがまだ発売されていなかった(7月23日時点)。
ということで『映画監督 山崎貴の世界』、とても興味深く楽しませて頂いた。新作ゴジラへの期待も高まったしね。
10月29日まで開催されているということなので、気になる人はチェックしてみては。
【旅の思い出】
特別展を観終わった後は、折角なので常設展示の『草間彌生 魂のおきどころ』も拝見へ。草間彌生のさまざまな才能に触れると共に体験コーナーもあり見応え充分だった。松本美術館の落ち着いた雰囲気も最高!
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松本美術館を観た後は松本城を見学しに行ったり美味しい蕎麦を食べたりと充実した休日であった。
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