『イントゥ・ザ・スカイ』試写会先行感想(ネタバレあり)
2020年1月17日公開にされる作品『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』映画好きの友人に誘われたので、公開に先駆けて1月9日(木)の18:30~よみうりホールにて鑑賞してきた。既にAmazonプライムでは配信が始まっているが、劇場公開がまだのため、ネタバレせずに感想を記しておく。内容には深く触れないが、ネタバレが気になる方は鑑賞してから読んで頂く事をお勧めする。
【序盤の展開はやや弱め、眠気を誘われる場面も…】
体感型アドベンチャーという宣伝文句を売りにした本作。正直、そこを気にして映画を観ると体感型と呼ぶには少し演出が弱いと感じた。
例えば引き合いに出されてる『ゼロ・グラビティ』(2013年)と比べるとカメラワークが弱い。あのグルグル回るカメラワークに対し、こちらは引きのショットが多く落ち着いている、ただ、この点に関しては、製作側はそもそも『ゼログラビティ』を目指して作ってた訳ではないので、これは仕方ないとも言えるだろう。
『ゼロ・グラビティ』を引き合いに出した宣伝側の戦略は、とても上手いと思うけど、そのせいで無意識に比べてしまった感はある。
後半まで体感型と呼べる程の臨場感を感じなかった。
【脚本が単調にも…】
もう一つ弱いと思ったのが脚本。過去と現在を往復するのだが、その展開が何度も繰り返されるし一本調子。
しかも過去パートにそれほど求心力がないから、ぶっちゃけ、筆者は少し眠くなってしまった(2人が一緒に気球に乗ることが現在パートで分かってるのに、その部分を巡る展開を中心にしているのも微妙だと思う)後、言ってしまうとジェームズのキャラクターも感情移入しづらいしね(科学者キャラクターにありきだと思うけど、ちょっと自業自得感が否めないかな)
【決してつまらなくはない、観るなら絶対にスクリーンで!!】
文句ばかり連ねてしまったけど、映画自体は決してつまらなくはなかった。
特に後半からトラブルが発生してからの展開は、待ってましたといわんばかり。
スクリーンを観ながら、何度も足元がぞわぞわする感覚に襲われた。そうそう、こういうのが見たかったんだよ…!またフェリシティ・ジョーンズとエディ・レッドメインの『博士と彼女のセオリー』(2015年)コンビの掛け合いも見どころ。お互いに憎まれ口を叩きながらも信頼関係を紡いで姿が微笑ましい。
もし、この映画を観ようと検討している方がいるなら、間違いなく映画館の大きいスクリーンと音響で味わう事をお勧めしたい!!ただし、高所恐怖症の人は覚悟して。