『手塚治虫 ブラック・ジャック展』へ行ってきました。
日本を代表する漫画家、手塚治虫による医療漫画の傑作『ブラック・ジャック』。
自分が初めてブラック・ジャックを読んだのは中学生の頃。
図書館に置いてあった文庫版を読んでその面白さにハマり、自分でも文庫本を買い集めた次第だ。
そういう経緯もあって、自分にとっては「手塚治虫といえばブラック・ジャック」というくらい思い入れのある作品となっている。
何でも今年は『ブラック・ジャック』が誕生してから50年となる節目の年らしい。そういう背景もあってか、東京シティビューでは10月6日から11月6日まで『手塚治虫 ブラック・ジャック展』が開催されている。
自分が展示会を訪れたのは10月28日の土曜日のこと。
少し前になるがこの記事ではその感想を述べておきたい。
入場は時間帯で区切られており、自分が開場を訪れたのは14時からの回。まず場内に入ると広々としたガラス張りの空間が出迎えてくれる。
同じ回の森アーツセンターギャラリーには『冨樫義博典-PUZZLE-』で訪れていたし、その前にも行ったことはあったのだけど、こちら側に入るのは今回が初めて。
こんなに眺めが良い場所だったとは思わなかった。
この日の天気は快晴で眺めも素晴らしい。この時点でここに来て良かったなと思った。
入ってすぐのエリアは作中に出てくる登場人物たちの台詞が飾られておりフォトスポットもある。場内で写真撮影OKなのはこのエリアのみ。
フォトスポットは自分たちもブラックジャックの世界に入り込めるようなデザインとなっており、自分たち含め多くの人がここで写真を撮っていた。
写真スポットが終わると、ここからは撮影厳禁のコーナーへ。
まず入って思ったのは「混んでる!」ということ。入り口は狭いため多くの人が列をなし滞留している。
場内のスタッフさんがひっきりなしに並ばなくても良い・奥のスペースが空いていることを案内してくれるが、奥へ行くためのスペースもない。そのため最初は列に並びながら展示を見ていく。
入り口は手塚治虫先生の生い立ちの展示から始まりブラック・ジャックが誕生した経緯と当時の周囲の反響などが紹介される。
特に興味深かったのは手塚治虫先生の医学部時代の資料が見れたこと。
そこが終わると、いよいよブラックジャックの紹介コーナー。
とにかくボリュームが凄い!
各エピソードをカテゴリーごとに仕分けてパネル表示しているのだが、全エピソードを仕分けたのかと思うくらい。カテゴリーもエピソードも多い。
ここをじっくり見回ろうとすると1時間くらいでは足りない。数時間は掛かるだろう。
ここら辺からは列を避けて通れるくらいのスペースもあるのだが、どのパネルの前もまあまあ人がいる。順に回るというより空いてるところに入り込むような感じで回っていった。
パネルを見る度に記憶が刺激されていく。
漫画自体は久しく読んでおらず自宅の本棚に眠ってる状態なのだが「ああ、そういえばこんなエピソードあったな」とか「やっぱこの話良いよな~」という気持ちがこみ上げてくる。
ブラック・ジャックのベストエピソードを教えてと言われても決められない。名エピソードが多すぎるのだ。家に帰ったらまた読み直したくなった。
展示側の気合いが充分に感じられて楽しかったのだが、いかんせん人が多過ぎて疲れてしまった。
ちょうど自分たちの後ろで大学生くらいのカップルが「ボリュームが多すぎる…」と呟いていたが、本当その通り。
このボリュームに向き合うのは時間と体力がいる。
彼女と行っていたが、この後の予定も詰まっていたため飛ばし飛ばしで鑑賞。早めに切り上げたのでした。
ということで『手塚治虫 ブラックジャック展』。東京では終了してしまったが全国を巡回しているので興味ある人は調べてみて欲しい。
愛知は巡回予定にないが、開催したらまた行きたいので開催して欲しい…