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「2023年度エコガーデナー養成講座」受講生レポート7月・日曜クラス

猛暑が厳しいこの頃ですね!
エコガーデナー講座も8月は授業が夏休みとなります。
お休みの前には やはり復習!ということで、7月の授業は前期の振り返りから
スタートとなりました。日曜クラス、かじやまさんのレポートです^^
サポートスタッフ 大沢

4つの力の育て方

7月のシモキタ園藝學校エコガーデナー養成講座のテーマは
「エコガーデナー4つの力の育て方」でした。
まだ梅雨の間とはいえ、30度を超える暑さ。実践もとても楽しいのですが、
熱中症は避けたいところ。今回は座学多めの講座となりました。

①前期の振り返りから

復習が大事!ということで、まずはこれまで3回の講座を受けて生まれた疑問を受講生から出しました。
「木の調子が良くないというのはどうしたらわかるの?」「下北駅前の立体歩道橋や駐輪場になるかもしれなかった場所は砕石でガチガチ。土の良し悪しというのはどうわかるの?」「良い土とは言えない下北駅前。今状態の良くない土も今後土壌改良されていくの?」などいくつか出てきた質問にマメシバさんが答えてくださいました。

個人的には、「遷移」のお話がとても面白かったです。

遷移とは?

一定の地域の植物群落が、それ自身の作り出す環境の推移によって他の種類へと交代し、最終的には安定した極相へと変化していくこと。

出典:Weblio 辞書

シモキタのはら広場も、良い土とはいえないけれど、その中で枯れるものもあれば頑張って生き残っていくものもある。枯れてしまった木を抜いてまた植え直すというよりは、そこで生き残っていけるものを強く残していく手もあるよねと。

根っこが石を割って微生物が生まれ、何年もかけて土壌が変わっていく

のはらに生えている植物の種類を専門の方に調査してもらったそうです。初めの頃よりも、多様性は減っているとのこと。裸地に最初に生えてくる植物というのがあり、その後ゆっくりとまた出てくるものがあるのだとか。
人の介入しない野原が時間をかけて林、森になるように、シモキタのはら広場も、いつか「のはら」ではなくて「はやし」と呼ばれる日が来るかもしれないよね、ととてもワクワクするお話がありました。

②エコガーデナーに必要な4つの力

第一回目の講座でも教えていただいた4つの力「観る」「思う」「動く」「話す」はどうやって育てればいいのでしょうか。

「観る」

①同じ場所を繰り返し観る
②同じ場所の違いを観る

「想う」

①断面で考える
②工事現場を見る(安全な場所から)

私たち受講生はすでに木の深植えは危険だというのを知っているし、剪定の時にも正しい切り口でないと菌が入り込み腐ってしまうというのを知っています。歩いていてもつい木の根元が気になるようになった、というのを受講生の間でも話していたりしますが、そんな風に気になった木や、のはらのような場所を長期的に観察してみて、やっぱり枯れてきたな、だとかここにこんな植物が生えてきたなと
「観る」ことで観察眼は育っていくということです。

また、植物のことを考える時、見えていない部分を想像することも大切です。
そういった面でも、工事現場は見るにとてもふさわしい場所だそうです。
建物ができてしまった後ではわからない骨組みなどが見れたりもします。

この時 マメシバ先生が見せてくださったのが、かこさとしさん作の「だんめんず」という絵本と、「地球」という絵本。「だんめんず」は食べ物からピアノ、家までの断面図が描かれています。そして「地球」は地面の下の様子から、最後には地球の中までが描かれています。

余談ですが、私は保育士をしています。今自分が受け持つクラスで、雑草を抜いた時の子どもたちの姿から「根っこ」や「土の中には何がある?」をテーマにしようと考えていたところでした。「地球」という絵本、園にはあったものの今までじっくりと見たことはありませんでした。この絵本をマメシバさんが見せてくださり、地中の絵を見た時に、こんなところで仕事と繋がるなんて!!!と、実は心の中で静かに衝撃を受けていました。早速絵本をページをコピーしてクラスのお部屋に貼っています。

講座の内容と関係のない話をしてしまいましたが・・・
とにかくそういった断面図などをスケッチしてみるのもオススメ!とのこと。

そして残り2つの「動く」「話す」

この2つは とにかく繰り返すこと!だそうです。


③宿題「どうしてこんな風に植えてあるのか考えてみよう」

そして、最後。マメシバさんから私たちに宿題が課せられました。
それはボーナストラックの駐車場の境界線の植木たち。

マメシバさんとしては、どういう意図でこう植えたのかわからず、どんな風に手入れをしていいかわからないということ。
「伸びやかにしていくか、詰めて仕立てるかの2通り考えられる。お金がなくてこうなったのか、ナチュラルに見せたかったのか・・・」

うーん。
うーん。。。

考える上でのヒントはこちら。

ヒント① 植えている木は、境界線に植えているものとしては間違っていない
ヒント② 隣のアパートに住んでいるとして考えてみよう 
※アパートと駐車場の高低差
※車がお尻を向いて入ってくる

この最後の宿題こそ「観る」「想う」の力が試されますね。
これを読んでいる方もぜひ考えてみてください。

ここ最近の暑さで木陰の有り難さというのをひしひしと感じます。
マメシバさんのお仕事のお話も色々とお聞きしましたが、景観を良くするためだけに草木を植えればいいのではなく、植物にとっても人にとっても住み良い良いバランスで大事にされていったらいいのになと思います。
仕事として関わらなくても、例えば自分の庭に木を植えるときに「これ深植えじゃないですか?」と言える人が増えていったら、何か変わっていくのかな。
また次回の講座が楽しみです!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

7月レポート担当>日曜クラス  かじやまかなこ


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