見出し画像

シモキタ園藝學校 まちのみどりの守り人「エコガーデナー養成講座2023」募集要項

シモキタ園藝部主催のシモキタ園藝學校では、2023年度も
〜まちのみどりの守り人〜「エコガーデナー養成講座」を開講いたします。

シモキタ園藝學校とは
シモキタ園藝學校は一般社団法人シモキタ園藝部(以下園藝部)が企画運営する公開講座で、基本的な植栽管理技術や、人々が自然に親しみ豊かな暮らしを育むための知識を学ぶ場として、2022年に開校いたしました。

園藝學校の中心となる「エコガーデナー養成講座」では、本年度は曜日を分けて2クラスの開講となります。受講生は実際に線路街の植物とふれあいながら、まちのみどりと暮らしを循環させていく術を学び、また、講座修了後には園藝部で線路街の植栽管理の担い手として活躍することが可能です。

まちのみどりの守り人
『エコガーデナー養成講座2023』


みどり溢れる下北線路街とその真ん中に位置する「のはら」。園藝部では、まちと人と植物・生き物が循環する未来のまちの里山を目指し日々活動しています。

シモキタ園藝部の造園の専門家や庭師達と自然を育み、共に暮らしていく術を学んでいきませんか? まちのみどりと暮らしを繋ぐ、グリーンファーストなガーデナーを目指します。

エコガーデナーとは?

地域交流や環境資源の循環に貢献するために、まちのみどりを育み、暮らしに活かす術をもつガーデナーです。これからのシモキタの「まち」と「みどり」を舞台に活躍できる人物像として園藝部では今後も継続してエコガーデナーの定義を考えていきます。

講座概要

全9回 
4・5・6・7・9・10・11・12月(2023)・1月(2024)
(8月は実習と講座をお休みし、任意参加の番外編を予定しています)

日曜クラス
初回4月9日(日)以降毎月第2日曜日開催
水曜クラス
初回4月12日(水) 以降 毎月第2水曜日開催
講習時間
9:00~12:00(途中 休憩時間あり)
例)前半は講習、休憩を挟み、後半は実技 等


申込方法
申し込みは下記のリンクから
https://forms.gle/jvxGqpoN6RC5LqGJA
締切日: 2023年3月末


会場
シモキタ園藝部 こや・のはら、他 下北線路街各所


アクセス
シモキタ園藝部 こや・のはら
小田急線「下北沢」駅 南西口より 徒歩1分



受講料
39,600円(税込)
 

参加条件
下北沢と植物が好きな方
エコや循環に関心のある方

全9回に全て参加できる方
園藝部に入部(入会金3,000円)して頂ける方
ボランティア保険(350円)に加入していただける方

対象年齢 18歳以上

定員
1クラス12名まで。最大24名
※応募者多数の場合、選考となります。



講座の目標

たくさんのプロフェッショナルの知恵を結集した座学と線路街の生きたフィールドでの実践を通して「観る」「思う」「動く」「話す」4つの力を養いながら、植物の手入れの基本技術を身につけます。

「観る」植物の成長や季節ごとの変化を観察する

「思う」目の前に見えていない世界を想像する

「動く」手を動かし身体で覚える

「話す」体験や疑問を仲間と共有する

講座で学べること

  • 下北線路街のみどりのしくみ

  • 
未来の風景をつくるための植栽管理
・植物を育てる土と水のはなし

  • 植物の健康と病気のはなし


  • 樹木の生態に合わせた剪定の基本


  • 頑張らない草取りの極意


  • 植物の一生:残しかた殖やしかた


  • 道具の選びかた使いかた


  • 落ち葉や手入れで発生した草、枝をまちの中で循環させる知恵

スケジュールと講座内容

第1回:下北線路街の地層と時層


日曜クラス 4月9日(日) 9:00~12:00
水曜クラス 4月12日(水) 9:00~12:00


下北線路街のみどりは、自然の土層ではなく都市のインフラでもある鉄道の上に作られた人工的な環境で成立するユニークな存在です。この特殊な環境で育つ植物に対して適切な管理をする上で、見えない地下構造や土中環境への想像力や理解力は不可欠です。このため初回は地下化した鉄道の構造や地上の植栽基盤の構造という「地層」と沿線の土地利用の変遷と私たちの寿命を超えて存続する線路街の未来のみどりという「時層」への理解を深めることで、この環境で最適な植栽管理について考えることを目指します。

線路街のみどりを支えるしくみを理解したら、さらに詳しく植物が育つための環境を考えます。植物の健全な成長には根がしっかり発達するため土づくりが重要になります。弱った樹木をレスキューした事例を取り上げながら都市の中で、植物と人が上手に共存していくためにできることを考えます。
また、下北線路街がみどりいっぱいになった経緯と、シモキタ園藝部のビジョンや活動内容について、10年来地域で活動し緑化の実現に関わってきたメンバーからご紹介します。

------------------------------


第2回:草取りで考える居場所づくり

5月10日(水)
5月14日(日) 


植物と人が上手に共存するには、より相手をよく知ることが重要です。
庭づくりを始めた方は最初に草取りで悩みがちですが、場所にあった手の入れ方を分からずに動いてしまうことも一因かと思います。
線路街には
保育園や旅館、店舗などさまざまな用途の施設が点在し、それぞれのコンセプトに合わせた緑地で緩やかに繋がれています。目指している風景も場所ごとに変わるため、手の入れ方も少しずつ変わります。同じ植物でも、ある場所では「雑草」として刈り取ることもあれば、鳥や虫たちの大事な居場所として温存されることもあります。人の営みとと生き物の営みのバランスを考えて、お互いに無理のない居場所づくりを草刈りを通して学びます。


------------------------------

第3回:やさしい剪定のはなし



6月11日(日)
6月14日(水)

剪定は樹木に対して人の生活する場所のスケールに合わせてもらうために必要な作業ですが、樹木にとっては想定外のショックを受けることに他なりません。木にかける負担は減らしながら心地よく成長できるための「優しい」剪定の技術と、数ある剪定の教科書通りには行かない難しさを感じている人に「易しい」剪定の考え方を、樹木の模型を使った解説と線路街の生きたフィールドで手を動かすことによって習得します。

-----------------------------

第4回以降


線路街の植物の生育状況や参加者の皆様の要望を反映しながら決定いたします

<受講内容について>

※天候不良時は翌週水曜か日曜に振替いたします

※気候条件により内容や順番を変更することがあります

※ご都合により欠席された方には相談の上、補講を実施します。

講師


河合 菜採(マメシバ造園代表)

<主な仕事>

・場所の性格や地域とのつながりを意識した庭を作り、育てること

・季節や植物の特性に合わせた無理のない手入れをすること

・緑のある場所を介したコミュニティづくりやワークショップの運営



井の頭公園の近くで生まれ、神代植物公園の近くで育ちました。雑木林や野原は遊び場であり犬との散歩道であり、植物が身近にある環境を当たり前に享受していましたが、宅地化でどんどん失われていくことに危機感を持ったことが今の仕事に大きく影響しています。それでも一直線に造園の世界には進まず、大学では文学部の哲学科というところで建築と都市の歴史やジェンダー論を中心に勉強し、人がつくったものが社会に及ぼす影響を考えていました。卒業後は建材供給会社や住宅設備会社で家の内側を支える裏方として製図や積算に日々没頭しつつも、次第に机上のルーティンでは飽き足りなくなり現場に出ることを求めた結果、家の外側に関心が移り造園の世界に転向しました。造園会社で植物の手入れや庭づくりを経験した後、一つ一つの庭を元気にすることでまちを元気にする「まちのお庭番」になるためにマメシバ造園を立ち上げました。

-----------------------------

お申込受付は3月末までとなっています。


申し込みフォームはこちら


皆さんのご参加を心よりお待ちしております!


運営
一般社団法人
シモキタ園藝部

東京都世田谷区北沢2丁目22 NANSEI PLUS
シモキタ園藝部 「こや」

設立
2021年8月

事業内容
植栽管理・教育啓蒙・地域振興 等



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?